湿疹・主婦湿疹

湿疹・主婦湿疹

湿疹の原因
全身の健康管理と
鍼灸治療による体質改善

「繰り返す湿疹のかゆみがつらい…」
「ステロイドを塗っても、

またすぐに再発してしまう…」
「水仕事で手が荒れる

『主婦湿疹』をなんとかしたい…」

湿疹は、皮膚の病気の中で最も多く見られるものの一つです。その原因ははっきりしないことも多く、体質が深く関わっていると考えられています。

この記事では、東洋医学の視点から湿疹の根本原因を探り、鍼灸治療による体質改善アプローチや、特に女性に多い「主婦湿疹」のケアについて詳しく解説します。

【目次】

  1. 湿疹とは?~その原因と症状~
    • 湿疹の症状(急性期と慢性期)
    • 東洋医学で考える湿疹の原因 身体の内側からのサイン
  2. 湿疹に対する鍼灸治療
  3. 【特殊なケース】主婦湿疹(進行性指掌角皮症)について
    • 主婦湿疹の原因と特徴
    • 主婦湿疹に対する鍼灸治療とマッサージ
  4. 治療と合わせて行いたい生活養生

1.湿疹とは?~その原因と症状~

湿疹がある男児

湿疹しっしんは、俗に「くさ」とも呼ばれ、皮膚の病気の中で最も一般的なものです。

その原因ははっきりしないことが多いですが、身体全体の様々な状態が関連していると考えられています。 大きな特徴は、強いかゆみ」と、小さい点状の発疹が群がってできることです。

  • 急性期の症状
    • 赤みを帯びたブツブツ(丘疹きゅうしん
    • 小さな水ぶくれ(水疱すいほう
    • じゅくじゅくとした状態
    • 時には、かさぶたができることもあります。
  • 慢性期の症状
    • 患部の境界がはっきりしてきます。
    • 皮膚が乾燥し、ゴワゴワと厚く硬くなります(苔癬化たいせんか)。
    • 皮膚のしわがはっきりと目立つようになります。

湿疹は身体のどこにでもできる可能性があります。

東洋医学で考える湿疹の原因
身体の内側からのサイン

東洋医学では、湿疹は単なる皮膚だけの問題ではなく、全身病の現れとして捉えます。 体質が深く関わっていると考え、治療においては、身体全体の調子を整え、体質そのものを良い方向へ転換させることに重点を置きます。

また、湿疹は食生活と密接に関連しており、その基本を整えないと根本的な体質改善の効果は上がりにくいです。 基本的には、日本の伝統的な食事(和食)を3食きちんと摂り、甘いものやスナックなどの間食を避けることが、健やかな皮膚を保つ上で非常に大切になります。

疲れ、だるさ

2.湿疹に対する鍼灸治療

鍼灸が湿疹の体質改善に役立つ理由

  • 内臓機能の調整
    東洋医学では、皮膚は「」と、また湿疹の原因となる体内の「湿」は「」(消化器系)と深く関連すると考えます。これらの臓腑の働きを整えることで、皮膚の状態を改善します。
  • 免疫機能・自律神経の調整
    アレルギー反応や炎症に関わる免疫機能や自律神経のバランスを整え、かゆみや炎症が起こりにくい身体づくりを目指します。
  • 血行促進とデトックス
    全身の血行を促進し、新陳代謝を高めることで、体内に溜まった老廃物や炎症物質の排出を助けます。
  • かゆみの抑制
    鍼刺激には、かゆみの感覚を伝える神経の働きを抑制する効果も期待できます。

症状緩和に効果が期待できる主要なツボの例

湿疹の症状や体質に合わせて、以下のツボを中心に施術します。

背中 「肺兪はいゆ」、「肝兪かんゆ」、「胃兪いゆ
   「三焦兪さんしょうゆ」、「腎兪じんゆ」、「大腸兪だいちょうゆ
腹部 「巨闕こけつ」、「中脘ちゅうかん」、「天枢てんすう
手部 「曲池きょくち」、「手三里てさんり」、「合谷ごうこく
足部 「足三里あしさんり」、「三陰交さんいんこう

具体的な鍼灸治療法

  1. まず、胃腸の状態を整えるために、腹部にある「巨闕」、「中脘」、「天枢」といったツボを中心に刺激します。お灸(灸治療)であれば、1か所に3~5壮すえます。
  2. 次に、背中から腰、臀部の後ろにかけて、「肺兪」、「肝兪」、「胃兪」、「腎兪」などの各ツボも刺激します。腹部同様にお灸を行うと、効果は一層高まります。
  3. かゆみが強く、皮膚の荒れがひどい場合は、その症状がある部分に、特定のツボにこだわらずお灸を続けると、かゆみが取れ、次第に湿疹が改善してくることがあります。
  4. 手の「合谷」は、あらゆる湿疹に効果が期待できる重要なツボです。

部位別の追加アプローチ

  • 顔に湿疹が出た場合
    上記のツボに加え、頭の「百会ひゃくえ」、後ろ首の「天柱てんちゅう」、肩の「肩髃けんぐう」、手の「手三里」、「陽池ようち」などを追加します。
  • 手に湿疹ができた場合(主婦湿疹など)
    手の「曲池」、「手三里」、「陽池」を重点的に用います。
  • 胸に湿疹が出た場合
    胸の「中府」を加えてお灸治療を行うと良いでしょう。
  • 足の湿疹には
    足の「陰陵泉いんりょうせん」、「陽陵泉ようりょうせん」、「足三里」、「築賓ちくひん」などを加えます。

お子様の湿疹について

お子様の湿疹には、もぐさを極々小さくして、1~2壮すえることから始めます。また、熱さがマイルドな知熱灸ちねつきゅうや温灸器を利用しての刺激でも良いでしょう。刺さない小児はりも効果的です。

3.【特殊なケース】
主婦湿疹(進行性指掌角皮症)について

主婦湿疹の原因と特徴

主婦湿疹」は、医学的には進行性指掌角皮症しんこうせいししょうかくひしょうなどと呼ばれ、特に水仕事の多い女性に悩みがちな、つらい手の湿疹です。 その原因は、水や洗剤、紙類などによる外部からの物理的な刺激が誘因となりますが、背景には内分泌障害、特に卵巣機能の働きホルモンバランス)が関わっているといわれています。

そのため、患者様は20~40代の女性に多く、手足の冷え、頭痛、低血圧、不眠など、いわゆる自律神経失調の症状を伴うことが多いのが特徴です。 体質的に過敏な状態になっているため、ステロイド外用薬などで一時的に症状を抑えるだけでなく、鍼灸治療で根本的な体質改善を図ることが、再発を防ぐ上で非常に有効です。

主婦湿疹に対する鍼灸治療とマッサージ

  • 主なツボ
    • 体質改善のため
      腰の「腎兪じんゆ」、「志室ししつ」、「次髎じりょう」、「胞肓ほうこう」、腹部の「関元かんげん」、足の「血海けっかい」などを用い、ホルモンバランスや自律神経を整えます。
    • 手の症状のため
      指や手のひらの血液循環を改善し、皮脂の分泌を促すため、肩の「肩髃けんぐう」、腕の「尺沢しゃくたく」、「孔最こうさい」、「内関ないかん」、「外関がいかん」、「曲池きょくち」、「陽池ようち」、手の「合谷ごうこく」を選択し刺激します。

施術の方法

  • お灸
    熱が深部に浸透しやすい透熱灸とうねつきゅうで、半米粒大のもぐさを1カ所に3壮すえ、「5日間続けて2日休む」といったパターンを繰り返します。

  • 上記のツボに、状態に合わせて鍼で刺激します。
  • マッサージ
    鍼灸治療と合わせて、肩から腕、手のひらにかけて入念なマッサージや指圧を行うことも、血行改善に効果的です。

4.治療と合わせて行いたい生活養生

ひごころ治療院では、鍼灸治療と合わせて、日常生活での養生についてもアドバイスさせていただきます。特に、食事の改善は湿疹のケアにおいて非常に重要です。

  • バランスの取れた和食中心の食事を摂る
  • 皮膚の再生を助けるタンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり摂る
  • 甘いもの、脂っこいもの、刺激物を控える
  • ストレスを溜めず、十分な睡眠をとる
  • 洗剤などを使う際は、ゴム手袋で手を保護する

つらい湿疹のお悩み、一人で抱え込まず、ぜひ一度ひごころ治療院にご相談ください。

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