
糖尿病に伴う不調と鍼灸|しびれ・冷えに|武蔵小杉のひごころ治療院
「しびれは仕方ない」と言われた方へ、東洋医学という選択肢を
「もう何年も通院している。薬も欠かさず飲んでいる」
「それでも足のしびれは消えない。冷えも、だるさも」
「先生に相談しても『仕方ないですね』と言われるだけ」
ここに辿り着かれた方は、きっと長く付き合ってこられたのだと思います。検査も、薬も、生活の見直しも。できることはやってきた。
そのうえで残るものがある。だからこそ、別の方法はないかと探しておられるのではないでしょうか。
東洋医学は、この病態を千年以上前から「消渇」と呼び、向き合ってきました。数値ではなく、身体そのものの状態を読み解く方法です。
現代医療がこの病気を管理する力は、疑いようがありません。そのうえで、届きにくい部分が残ることも事実です。東洋医学は、そこを長く見てきました。
※ 鍼灸は医療機関での治療に代わるものではありません。今の治療はそのまま続けていただき、並行してお受けください。そのほうが、鍼灸の力も活きます。
こんな状態が、続いていませんか
これらは東洋医学が「消渇」の症候として、古くから読み解いてきたものです。数値に表れない部分にこそ、身体の状態が現れます。
東洋医学が向き合ってきた「消渇」

現代の検査機器がなかった時代から、東洋医学はこの病態を捉えていました。
消渇 — 喉が渇いて水を多く飲み、食べても痩せ、尿が多くなる。
この「三多」を手がかりに、身体のどこが乱れているのかを弁別してきたのです。数千年にわたって積み重ねられてきた見立ての体系が、今も残っています。
- 上消|喉の渇きが主なとき
「肺」の潤いが不足し、熱がこもった状態と捉えます。いくら飲んでも渇きが癒えない、口や喉が乾く。 - 中消|食欲と痩せが主なとき
「胃」に熱がこもり、食べたものが身になりにくい状態。よく食べるのに体重が落ちていく。 - 下消|尿の変化やだるさが主なとき
生命力を蓄える「腎」の衰えと捉えます。尿の量や回数の変化、足腰のだるさ、しびれ。
経過が長くなるほど、瘀血 — 巡りの滞りが重なってきます。何年も続く手足のしびれや冷えは、この滞りが深くなった状態と考えます。
同じ診断名でも、身体の状態は一人ひとり違います。どこに重心があり、何年かけてどう変化してきたのか。脈・腹・舌を拝見し、そこまで読み解いたうえで施術を組み立てます。
※ 喉の渇きや体重減少が最近になって急に強くなった場合は、医療機関でご相談ください。
鍼灸はどのようにアプローチするのか
鍼灸は、血糖の数値を直接下げるものではありません。当院が向き合うのは、その数値の下にある身体そのものです。
何年もかけて滞ってきた巡り、失われた潤い、消耗した力。時間をかけて変化してきたものは、時間をかけて戻していきます。
具体的には
「足のピリピリが気にならなくなってきた」
「身体が温まって眠れるようになった」
「歩くのが億劫でなくなった」
そうおっしゃる方がいらっしゃいます。
数値が同じでも、日々の過ごしやすさは変えられる。それが、東洋医学が積み重ねてきた経験です。
西洋医学と東洋医学、両方の目で
西洋医学と東洋医学は、対立するものではありません。見ているものが違うだけです。
どちらが正しいかを競う必要はなく、どちらも使えばいい。私たちはそう考えています。
当院の施術内容 ~ 安全を最優先に
長く経過している方ほど、身体は繊細になっています。「納得なき施術はしない」を信条とし、今の身体の状態に合わせて、必要最小限の刺激でアプローチします。
- 【最重要】お灸は火傷を作らない方法のみ
糖尿病をお持ちの方は、傷が治りにくく、感染しやすい状態にあります。また神経障害があると熱さを感じにくくなるため、当院では水疱や痕が残るようなお灸は一切行いません。極小のもぐさで、温度を厳密に管理して行います。足の状態によっては、お灸を用いない選択もいたします。 - 足の状態を毎回確認します
施術前に、傷、タコ、赤み、皮膚の乾燥がないか拝見します。気になる所見があれば、その部位への施術は行わず、医療機関の受診をおすすめします。 - 胃腸の働きを支える背中のツボ(「脾兪」・「胃兪」など)
東洋医学で消化を司る「脾」に関わるツボを、極めて細い鍼で優しく用います。 - しびれ・だるさに用いる足のツボ(「足三里」・「三陰交」・「地機」)
古くから足の不調に用いられてきたツボです。皮膚の状態を確認しながら、刺激量を調整します。
ご来院された方の経過
※ 掲載しているのは実際にご来院された方の経過ですが、感じ方や変化には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。いずれの方も、医療機関での治療を継続されています。

だるさと足の冷え
ご来院時: 医師から食事と運動の指導を受けているが、身体がだるく、足が冷えて夜も気になる。
その後: 自律神経の緊張をゆるめる全身の施術を継続。眠りが深くなり、だるさが軽くなったことで、医師の指導どおりの生活を続けやすくなったとのことです。
共通しているのは、医療機関での治療を続けながら、日々のつらさに別の角度から向き合ったことです。
避けたい習慣
服薬や食事療法・運動療法を自己判断でやめる
- なぜ避けたいか
糖尿病の治療の中心は、医療機関での管理と日々の生活習慣です。ここを止めてしまうと、合併症のリスクが大きくなります。鍼灸はこれに代わるものではありません。 - おすすめの対応
主治医の指導を必ず守ってください。当院での施術についても、事前に主治医へお伝えいただくと安心です。
足の小さな傷や水虫を放置する
- なぜ避けたいか
神経障害があると痛みに気づきにくく、傷が悪化してから発見されることがあります。深刻な状態につながることもあるため、毎日の足のチェックが欠かせません。 - おすすめの対応
傷や赤み、色の変化を見つけたら、様子を見ずに医療機関を受診してください。
市販のお灸を自己流で足に使う
- なぜ避けたいか
神経障害があると熱さを感じにくく、気づかないうちに火傷を負うことがあります。糖尿病をお持ちの方の火傷は治りにくく、感染のリスクもあります。 - おすすめの対応
足への温熱ケアは自己判断で行わず、必ずご相談ください。ご自宅では、次項の保湿とツボ押しをおすすめします。
ご家庭でできる足のケア
難しいことは不要です。
毎日「足の裏や指の間を目で見て確認し、クリームで保湿する」こと
- お風呂上がりに、足の裏や指の間に傷、タコ、赤みがないか必ず目で見て確認してください。見えにくい場合は鏡を使うか、ご家族に見ていただくと確実です。
- 皮膚が乾燥しやすくなるため、保湿クリームを優しく塗りながら、足先をなでるように触れてください。指の間は蒸れやすいので、クリームは塗りすぎないようにします。
- 爪切りやタコの処置で深く切りすぎないよう、ご注意ください。心配な場合は医療機関でご相談ください。
「足三里」のツボ押し
- 場所
膝のお皿の外側から、指4本分下がったところの少し外側、筋肉のくぼみ。 - 押し方
親指で、心地よい程度の強さでゆっくり押します。強く押しすぎないでください。 - ご注意
皮膚に傷や赤みがある部位は避けてください。しびれの強い部位を無理に刺激しないようにしてください。
よくあるご質問

まだ、できることがあります
何年も付き合ってこられた方ほど、「もうこういうものだ」と思い定めておられるかもしれません。
でも、身体は今の状態から動きます。
何年経っていても、遅すぎるということはありません。
今の治療はそのまま続けてください。そのうえで、東洋医学という選択肢を一つ増やす。それだけのことです。
まずは一度ご相談ください
「糖尿病で鍼灸院に行っていいのだろうか…」と迷われる必要はありません。
「相談だけ」でもOKです。
長く続いてきた不調に、すぐ答えが出るとは限りません。できることと、できないこと。両方をはじめにはっきりお伝えします。
そのうえで、今の身体に何ができるのかを一緒に考えさせてください。
明治鍼灸大学で東洋医学を体系的に学び、2001年から臨床を続けてきました。体の状態を丁寧に拝見し、安全を最優先にしながら、日々を過ごしやすくするお手伝いをさせていただきます。


足の裏のジンジンするしびれ
ご来院時: 通院と服薬を続けているものの、両足の裏が常にジンジンとしびれて、歩くのが億劫になっている。
その後: 足の状態を毎回確認しながら、細い鍼と安全な温熱で週1回のペースを継続。半年ほどでしびれが気になりにくくなり、主治医から勧められていたウォーキングを無理なく続けられるようになりました。