鍼灸治療や小児はりの再診の目安は、お一人おひとりの症状の強さ、状態、体質、そして治療の目的によって大きく異なります。
以下に一般的な目安をご案内しますが、これらはあくまで参考としていただき、最終的な治療計画や通院頻度は、担当の鍼灸師としっかりとご相談の上で決定していくことが最も大切です。
鍼灸治療の再診の目安
鍼灸治療の適切な通院頻度は、主に以下の3つの時期・目的によって変わってきます。
1.急性期(痛みや症状が特に強い場合)
- 目的
症状の早期改善と苦痛の軽減を目指します。 - 通院頻度の目安
2~3日に1回程度 - ポイント
症状が強い時期は、なるべく治療間隔を空けずに集中的に施術を受けることで、より早い症状の改善が期待できます。
2.慢性期(長期間症状に悩まされている場合や体質改善を目指す場合)
- 目的
症状の安定化を図りながら、徐々に体質を改善し、不調の根本的な解決を目指します。 - 通院頻度の目安
週に1~2回程度 - ポイント
慢性的な症状や体質改善には、ある程度の期間をかけてじっくりと治療に取り組むことが重要です。
3.健康維持・予防期(症状が安定している、または健康増進や予防が目的の場合)
- 目的
良好な健康状態の維持や、症状の再発予防、病気になりにくい身体づくりを目指します。 - 通院頻度の目安
月に1~2回程度 - ポイント
その時々の体調に合わせて、無理のない範囲で定期的なメンテナンスとして治療を継続します。
※ その他考慮すべき大切なこと
上記はあくまで一般的な目安です。患者様それぞれの状態やライフスタイル、治療目標を丁寧にお伺いし、最適な通院プランを一緒に考えさせていただきます。
治療効果の現れ方には個人差があります。症状が改善してきたら、鍼灸師と相談しながら徐々に通院間隔を空けていくことが可能です。
鍼灸治療の効果を最大限に引き出すためには、バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適度な運動といった生活習慣の見直しも非常に重要です。
小児はりの再診の目安
小児はりの適切な通院頻度は、お子様の年齢、体力、症状の種類や強さ、そして治療の目的(症状の緩和、体質改善、健やかな発育サポートなど)によって大きく異なります。
基本的には、症状が強い時期は集中的に通院し、症状が落ち着いてきたら徐々に間隔を空けていくのが一般的です。
1.症状が強い場合(夜泣き、かんの虫、急な体調不良など)
- 目的
症状をできるだけ早く和らげ、お子様の心身の苦痛や不快感を軽減することを目指します。 - 通院頻度の目安
毎日~2日に1回程度 - ポイント
特に夜泣き、かんの虫、高熱後のケアなど、症状が顕著な場合は、集中的な施術が効果的なことがあります。 - なぜ頻回な通院が推奨されることがあるのか?
- お子様の身体は非常にデリケートで発達段階にあり、良い方向にも悪い方向にも変化しやすく、バランスも崩れやすいためです。
- 症状が強く出ている場合は、早期に適切なアプローチを行うことが、その後の回復や安定に繋がりやすいためです。
- 集中的な施術により、体質改善を促し、症状の早期安定化を目指せる場合があるためです。
2.症状が安定してきた場合(体質改善・安定期)
- 目的
症状の安定を維持しつつ、根本的な体質改善を図り、症状が再発しにくい丈夫な身体づくりを目指します。 - 通院頻度の目安
週に1~2回程度 - ポイント
お子様のその時々の体調や精神状態の変化にも注意を払いながら、治療頻度を調整していきます。
3.健康維持・発育サポート期
- 目的
免疫力の向上、健やかな心身の発育サポート、病気にかかりにくい身体づくりを目指します。 - 通院頻度の目安
月に1~2回程度 - ポイント
- 乳児期、幼児期、学童期といった年齢や発達段階に応じたアプローチを行います。
- 便秘、アレルギー傾向、虚弱体質など、特定の体質やお悩みに合わせたケアも可能です。
- 治療の効果が定着してきたら、通院間隔を空けても良好な状態を維持しやすくなることがあります。
※ 小児はりを受ける上での大切なポイント
最終的なアドバイス
繰り返しになりますが、ここに記載した内容は一般的な目安です。 ひごころ治療院では、お一人おひとり、そしてお子様一人ひとりの状態を丁寧に診させていただき、保護者の方ともしっかりコミュニケーションを取りながら、最適な治療計画をご提案いたします。 どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。