眠け

眠け

眠けの原因と対策
自律神経のバランスを
整える鍼灸治療

「夜しっかり寝ているはずなのに、
昼間に耐えられないほどの眠気に襲われる…」
「いつも身体がだるくて、
頭がボーッとしてしまう…」

誰でも経験する「眠け」ですが、それが慢性的に続く場合、単なる睡眠不足ではなく、自律神経のバランスの乱れが原因かもしれません。

この記事では、原因不明の眠気やだるさがなぜ起こるのか、そのメカニズムと東洋医学に基づく鍼灸治療によるアプローチ、そしてご家庭でできるセルフケアについて詳しく解説します。

【目次】

  1. あなたの「眠け」はどのタイプ?~原因と症状の分類~
    • 眠気が起こるメカニズムと自律神経の「スイッチ」
    • 鍼灸治療が特に得意とする眠気
  2. 眠けに対する鍼灸治療
  3. ご家庭でできる!眠気をスッキリさせるセルフケア
    • 朝の寝覚めの悪さに 「百会」と「天柱」の指圧
    • 疲れた夜に 足の裏もみ(「湧泉」の刺激)
    • 全身リフレッシュに シャワー浴の工夫

1.あなたの「眠け」はどのタイプ?
~原因と症状の分類~

朝礼中居眠りをする女性

「眠け」や「だるさ」という症状は、誰でも経験しますが、その背景には様々な原因があります。大きく以下の3つのタイプに分けられます。

  1. 生理的疲労
    仕事や運動によって身体が疲労し、その回復のために眠くなる、ごく自然な状態です。疲労回復には睡眠が最良の薬なので、これは身体の正常な自己防衛本能といえます。十分な休養と睡眠で回復します。
  2. 病的疲労
    内臓の病気などが原因で、その一症状として疲れやだるさ、眠気が現れるものです。何日も疲れやだるさが抜けない場合は、自己判断せず、まず内科などの医療機関で検査を受けることが重要です。
  3. 心理的疲労慢性疲労
    精神的な苦悩、不安、欲求不満といったストレスが長引いたために起こります。十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に強い眠気に襲われる場合は、過労などからくる自律神経の障害が考えられます。

眠気が起こるメカニズムと
自律神経の「スイッチ」

私たちの身体は、自律神経によって巧みにコントロールされています。

  • 昼間(活動時)
    交感神経が活発になり、心身を活動に最適な状態に整えます。
  • 夜間(休息時)
    副交感神経の働きが高まり、心身をリラックスさせ、自然な眠りへと導きます。

寝つくこと、そして目覚めることは、この副交感神経と交感神経の働きのスムーズな切り替えスイッチチェンジ)によって行われます。 しかし、疲労の蓄積や強いストレスによってこの自律神経のバランスが崩れると、本来は交感神経が優位になるべき昼間でも副交感神経の働きが強まってしまい、「やたらと眠くなる」という症状が現れるのです。これは自律神経失調症の代表的な症状の一つです。

鍼灸治療が特に得意とする眠気

東洋医学・鍼灸治療は、特に上記③の心理的疲労や自律神経の乱れからくる、原因不明の慢性的な眠気やだるさに対して、その本領を発揮します。 鍼灸治療の目標は、自律神経を活発にするツボ、すなわち、東洋医学でいう五臓(循環器系、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、ホルモン系を司る機能システム)の働きを整え、自律神経のスイッチが正常に切り替わるように身体のバランスを調整することにあります。

新丸子の鍼灸院で肩こりの鍼灸施術
精力増強
不眠症

2.眠けに対する鍼灸治療

鍼灸が眠気・だるさに効果的な理由

  • 自律神経の調整
    鍼や灸の刺激は、乱れた自律神経のバランスを整え、「活動」と「休息」のスイッチの切り替えをスムーズにします。
  • 血行促進
    全身の血行を改善し、脳や筋肉に十分な酸素を供給することで、頭をスッキリさせ、身体のだるさを和らげます。
  • 内臓機能の活性化
    東洋医学でいう「五臓」の働きを整えることで、身体が本来持つエネルギー(気)の生成と循環をサポートします。
  • 心身のリラックス効果
    施術による深いリラックス効果は、ストレスを軽減し、夜の質の高い睡眠にも繋がります。

症状緩和に効果が期待できる主要なツボの例

眠気の原因や体質によって用いるツボは異なりますが、ほぼ共通して効果が期待できる代表的なツボには以下のようなものがあります。

頭部 「百会ひゃくえ」、「完骨かんこつ
頚部 「天柱てんちゅう」、「風池ふうち
背部 「大椎だいつい」、「肺兪はいゆ」、「膈兪かくゆ
   「肝兪かんゆ」、「三焦兪さんしょうゆ」、「腎兪じんゆ
腹部 「巨闕こけつ」、「中脘ちゅうかん」、「肓兪こうゆ
手部 「合谷ごうこく」、「手三里てさんり」、「内関ないかん
足部 「足三里あしさんり」、「太渓たいけい」、「三陰交さんいんこう
   「湧泉ゆうせん

具体的な鍼灸治療法

ひごころ治療院での治療は、お一人おひとりの状態に合わせたオーダーメイドですが、標準的な治療法の一例をご紹介します。

  1. まず、頭部・頸部のツボ(「百会」、「天柱」、「風池」など)をしっかりと刺激します。これらのツボを刺激することで、脳への血流が改善され、交感神経の活動が促進され、頭がスッキリします。
  2. 次いで、背中、お腹、手、足と、全身のツボを施術していきます。
  3. 特に手のツボである*「合谷」は、眠気防止の名穴として知られています。ここを刺激すると、文字通り「ハッ」と目が覚めてしまうほどのシャープな感覚があり、即効性が期待できます。
  4. また、「手三里は交感神経の働きを高めるために、内関」は自律神経のバランスを整えるために用いられ、仕事中などに眠気を催した際に、「合谷」と組み合わせて応用すると眠気が解消されやすい便利なツボです。
  5. 足では、全身の元気を補う「足三里」、身体の根本的なエネルギーを司る「太渓」、婦人科系とも関連の深い「三陰交」などが眠気によく用いられます。加えて、足底の「湧泉」も、自律神経の働きを活発にするツボとして眠気予防に応用します。

期待できる効果と治療の目安

上記のツボから体質や症状に合わせて選び、鍼灸治療を行うと、自律神経のバランスが整ってきます。

早い方なら数回の治療後にも効果が現れ始め、昼間のつらい眠気が解消されると同時に、身体のオン・オフのスイッチが正常に働くようになるため、夜は逆にぐっすりと深く眠れるようになり、朝の目覚めも爽快になる、といった好循環が期待できます。

3.ご家庭でできる!
眠気を覚ますセルフケア

朝の寝覚めの悪さに
「百会」と「天柱」の指圧

朝、なかなか起きられない、頭がボーッとして目覚めが悪い、という時の特効穴は「百会」と「天柱」です。

  • 方法
    • 布団に入ったままでも良いので、両手の人差し指と中指をそろえて、頭のてっぺんにある「百会」を「目が覚めろ」と念じながらグーッと数秒間押します。
    • さらに、首の付け根にある「天柱」を、親指で「百会」の方向へ向かって、小さな円を描くようにしてもみほぐします。

また、目覚めが悪いときは胃腸の調子も低下していることがあるので、お腹(「中脘」のあたり)を両手で重ね、大きく息を吐きながらゆっくり押し込むように指圧すると、スッキリすることがあります。

疲れた夜に 足の裏もみ(湧泉の刺激)

  • 方法
    疲れたり、身体が重だるかったりする日には、足の土踏まずのやや上、足指を曲げた時に一番くぼむところにある「湧泉」という名穴を中心に、足の裏全体をよく揉みほぐしましょう。
  • 効果
    足裏への心地よい刺激が、自律神経のバランスを整え、日中の過剰な興奮を鎮め、快い眠りへと導いてくれます。

全身リフレッシュに シャワー浴の工夫

シャワーは、全身をマッサージする役割も果たします。少し浴びる順番を意識するだけで、より効果的な疲労回復とリフレッシュが期待できます。

  • おすすめの順番
    ①手・腕 → ②足・もも → ③後ろ首・背中 → ④腰・腹 → ⑤胸 → ⑥頭 の順番でシャワーを当てていくと、末端から中心に向かって血行が促進され、最も効果的です。

ひごころ治療院では、あなたの「取れない眠気」の原因を丁寧に見極め、最適な治療法とセルフケアをご提案します。長引く不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です