やせすぎ

やせすぎ

やせすぎの原因と鍼灸治療の効果
健康的な身体づくりを目指して

「食べても太れない…」
「いつも疲れやすく、体力がない…」
「痩せていることが、
かえってコンプレックスになっている…」

やせすぎは、太っていることとは逆の悩みですが、ご本人にとっては深刻な問題です。

この記事では、やせすぎの背景にある体質的な問題や、注意すべき身体のサイン、そして東洋医学に基づく鍼灸治療がどのように消化吸収機能を高め、健康的な身体づくりをサポートできるのかを詳しく解説します。

【目次】

1.やせすぎとは?~その原因と主な症状~

やせすぎの主な原因

瘦せている男性

痩せている方の多くは、体質的に太りにくいという場合が大部分です。これは遺伝的な要因も関わっていると考えられ、多少痩せていても、長年それで健康で元気に生活できているのであれば、全く心配はいりません。

しかし、一般的にやせすぎの方は、神経質的な傾向が強く、胃下垂や胃アトニー(胃の緊張低下)といった内臓下垂を伴いがちで、胃腸があまり丈夫でない傾向が見られます。

注意が必要な「やせ」とは

問題となるのは、これまで特に変化がなかった体重が、少しずつ減り続ける、あるいは急に痩せるという場合です。 何らかの原因で下痢が続けば当然痩せてきますが、その他にも以下のような疾患が隠れている可能性があります。

  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
  • 肝臓の慢性疾患
  • 糖尿病(病状が進むと痩せてくることがあり、多尿やのどの渇きを伴います)
  • 慢性胃炎や胃潰瘍(特に胃の出口に近い潰瘍では著しく痩せることがあります)
  • がん(特に中年以降の場合)

また、極端なケースとしては、若い女性がかかりやすい神経性食欲不振症という病気もあります。 夏になると極端に痩せてしまう「夏やせ」も、秋になっても体重が戻らない場合は注意が必要です。

上記のように、急激な体重減少や、他の気になる症状を伴う場合は、必ず医療機関を受診し、専門医による正確な診断を受けることが最優先です。

鍼灸治療の対象

ひごころ治療院の鍼灸治療は、特に「日頃から胃腸が弱く、疲れやすい、気力がない、神経質である」といった体質的なお悩みを持つ方の、健康的な身体づくりをサポートする上で効果を発揮します。

胃弱(胃のもたれ・胸やけ)
精力増強

2.やせすぎに対する鍼灸治療

鍼灸が「太れない体質」に効果的な理由

やせすぎの方に対する鍼灸治療は、胃腸を丈夫にし、体力を強め、全身の体調を整えることを目的とします。

  • 消化吸収機能の向上
    胃腸の働きを活発にし、食べたものから効率よく栄養を吸収できる身体づくりを目指します。
  • 自律神経の調整
    神経質な傾向やストレスによる胃腸の不調を、自律神経のバランスを整えることで和らげます。
  • 気力・体力の増強
    東洋医学でいう「気」や「血」を補い、疲れにくく、活力のある身体へと導きます。
  • 内臓機能の活性化
    関連する内臓の働きを高め、全身の代謝を正常化するのを助けます。

症状緩和に効果が期待できる主要なツボの例

やせすぎの体質改善には、以下のツボを中心に施術します。

背中 「肝兪かんゆ」、「胆兪たんゆ」、「脾兪ひゆ
   「胃兪いゆ
腰部 「腎兪じんゆ」、「大腸兪だいちょうゆ」、「小腸兪しょうちょうゆ
腹部 「巨闕こけつ」、「中脘ちゅうかん」、「大巨だいこ
足部 「足三里あしさんり」、「地機ちき」、「三陰交さんいんこう
   「太渓たいけい」、「湧泉ゆうせん

具体的な鍼灸治療法

治療の第一のポイントは、食事をおいしく食べられるように、胃の調子を整えることです。

  1. まず、背中にある「肝兪」、「脾兪」、「胃兪」を刺激します。「脾兪」と「胃兪」は消化機能の働きを良くする重要なツボです。
  2. 次に、生命エネルギーを補い、活力をつける「腎兪」にも刺激を加えます。
  3. 腹部では、「巨闕」(慢性的な胃の不調に)と、胃腸病の名穴である「中脘」、「大巨」を処置します。「大巨」は便通異常にも効果が期待できます。
  4. 足では、「足三里」、「地機」、「三陰交」、「太渓」、「湧泉」などを処置します。
    • とりわけ、「足三里」と「地機」は、胃下垂や胃アトニーの傾向がある方に効果的です。
    • 湧泉」は、ご家庭でもよく揉む習慣をつけると、体力の向上に繋がります。

お灸の活用

やせすぎの体質改善には、お灸も大変効果的です。各ツボに米粒大のお灸を1カ所に3~5壮(そう:お灸の単位)すえることで、内臓の働きを温め、活性化させます。

3.ご家庭でできる!
やせすぎ改善のためのセルフケア

食事の注意点

やせすぎの方には胃弱の傾向が見られることが多いため、食事には工夫が必要です。

  • 消化の良いタンパク質を摂る
    豆腐、ゆば、白身魚など、胃腸に負担の少ないタンパク質を積極的に摂るようにしましょう。
  • ゆっくり、よく噛んで食べる
    早食いや流し込みは、胃腸に大きな負担をかけます。時間をかけて、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
  • 一度にたくさん食べない
    食事の回数を分けて、一回の食事量を減らすのも有効です。

手軽にできる脚力運動

胃腸の働きと下半身の筋力は、東洋医学的にも密接に関連しています。簡単な脚力運動で、身体の土台を強くしましょう。

  1. つま先立ち運動
    ゆっくりと、かかとを完全に持ち上げる「つま先立ち」を、20回以上行います。ふくらはぎを刺激し、全身の血行を促します。
  2. 足上げ運動(仰向け)
    仰向けに寝て、膝を伸ばしたまま、両足を同時に床から10~15cm持ち上げます。その状態で、できるだけ我慢します。腹筋や体幹、足の付け根の筋肉を鍛えます。
  3. 交互足上げ運動
    膝を伸ばしたまま、片足を床に置いた反対の足と直角になるようなイメージで、ゆっくりと上げていきます。これを左右交互に行います。

ひごころ治療院では、あなたの「太れない」お悩みの背景にある体質を丁寧に見極め、鍼灸治療と生活指導を通じて、健康的な身体づくりをサポートさせていただきます。

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