東洋医学講座 413

東洋医学講座 413 腎と壬癸・亥子

東洋医学の知恵|生まれ干支でわかる「水」の人の体質と性格 ー 壬・癸・亥・子を持つあなたへ

あなたが生まれたその日、その時間。実は、その瞬間の天地のエネルギーが、あなたの体質や性格の「設計図」を形作っているかもしれません。東洋思想では、天の気(十干)と地の気(十二支)の組み合わせである「干支」を用いて、個人の特性を読み解きます。本稿では、特に生命の源である「水」の気を持つ人々の、生まれ持った性質や健康面での傾向について深く掘り下げていきます。


この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

  • 天地の気と六十甲子
    私たちの性質は、天の気(十干)と地の気(十二支)の組み合わせである「六十甲子」に影響されます。これは60年で一巡する壮大な自然のリズムです。
  • 「水」の干支と「腎」の関係
    十干の「壬・癸」や十二支の「亥・子」といった「水」の気を持つ干支の日に生まれた人は、生命力を司る「腎」と先天的に深い関わりを持つ体質となります。
  • 水の陰陽で異なる性質
    同じ「水」の性質でも、陽水(壬)は大海のように大らか、陰水(癸)は湧き水のように深く鋭い性質を持つなど、その現れ方は異なり、知恵や情愛の深さとして性格に反映されます。

腎と壬癸・亥子

天地の働きと十干・十二支

東洋思想では、自然や人間の営みはすべて、天の気(陽)と地の気(陰)の相互作用によって成り立っていると考えます。この天地の働きを読み解くための符号が、「十干じっかん」と「十二支じゅうにし」です。

古代の人々は、自然を深く観察する中で、天の働きが10日周期で一巡りすることを見出し、これを「じゅん」という単位にしました。そして、月の巡りを基にした12の周期と組み合わせることで、暦や時間の流れを理解しようとしたのです。

これらの周期の根底には、「太極)」から分かれた「陰陽)」「三才)」「五行)」といった宇宙の根本原理となる数字が存在し、全ての事象はこれらの組み合わせで成り立っていると考えられています。

六十甲子ろくじっかんしの成立

十干は「幹」、十二支は「枝」に例えられ、一対の関係にあります。この幹と枝を、「陽は陽と、陰は陰と」というルールに従って組み合わせていくと、60組の異なる組み合わせが生まれます。これが「六十甲子」と呼ばれる大周期です。

  • 十干(天干) : 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
  • 十二支(地支)子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

この周期が一巡りする60年を「一元」と呼び、私たちが「還暦かんれき」として祝うのは、この生まれ年の干支に還ることを意味します。さらに、この一元が三つ重なる180年を大きな周期とし、それぞれ「上元」「中元」「下元」と呼びます。私たちが現在でも使う「中元」や「下旬」といった言葉は、この思想の名残です。

「水」の気を持つ人々の性質

さて、この六十甲子の中でも、五行の「水」に属する干支を持って生まれた人は、良くも悪くも「腎」と深い関わりを持つことになります。これは、その人が天体から生成される際に、「水」の気を強く受けているためです。それにより、他の臓器と比べて腎が先天的に強い、あるいは弱いといった体質的な特徴が生まれます。

  • 水の十干みずのえ(陽の水)、みずのと(陰の水)
  • 水の十二支(陰の水)、(陽の水)

これらの干支を持つ人は、その性質の一部として、愛情、知恵、団結力、物事の本質を見抜く力といった「水」の特性を持つ傾向があります。ただし、同じ水でも陰陽でその現れ方が異なります。

  • 壬(陽水)の人
    大海のように、おおらかで考え方のスケールが大きく、博愛的な人が多いとされます。
  • 癸(陰水)の人
    湧き水のように、一つの物事に集中し、好き嫌いがはっきりしています。狭い範囲で深く物事を追求する性質があり、情愛も知恵も非常に深いものとなります。

これらの「知恵」や「情愛」といった力を、どのように使うかによって、その人の人生は大きく分かれていくのです。

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