東洋医学講座 1

キンモクセイの花

現代医学と東洋医学の違い ー人体を解剖学的と気質的に捉える

・東洋医学ってよく聞くけど何?
・現代医学との違いは何?
・東洋医学はどのように体をみるの?

この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

 ・現代医学と東洋医学の基本的な違い
 ・気と肉体の相関関係
 ・外部の現象から内臓の状態を知る方法

現代医学と東洋医学

現代医学は、人体を形態的・解剖学的に捉え、すべての人体が同じ構造を持ち、同じ力を持っていると考えます。これにより、まるで民主主義の平等のように人体を扱います。しかし、各個人の体力や体質、性格、年齢などからくる生理作用の違いをあまり考慮せず、解剖学上の統計に依存しています。

人体は、それぞれが異なる性質や力量を持ち、生理作用も各々異なります。また、病症も人それぞれ異なる症状を示します。これに対して、東洋医学は機能生理面を重視し、「」の働きによって形が作られているという理論に基づいています。東洋医学では、解剖学的な形態よりも生理的な気質を先行して考えています。

気質と肉体は相関関係を持ち、気の働きが肉体を形成し、また肉体が気を発してお互いに関連し合っています。気そのものは目に見えませんが、気の作用による形態や現象からその質を察知できます。例えば、目に見えない風も、木の葉が揺れる様子を見ることで風の存在を感じ取れますし、電気も発する光や熱でその存在を確認できます。

人間の場合、言葉を発するのは「心」という気が声帯や口腔を通して動くことにより、言葉となって表れます。また、手足が自由に動くのも、気が働く結果と考えられます。手相や人相の原理も同じです。手の形や顔の形は、その人の持つ心気の働きによって形成されており、その形相からその人の個性や運勢を読み取ることができます。

このように、皮膚、爪、髪、眼、鼻、口、耳、眉など人体の表面に現れる現象を見ることで、外から見えない内臓の生理状態や病態を知ることができます。

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