腰痛・ひざ痛が治らないのは
「痛み止め」のせい?
湿布が招く血流障害と顆粒球の暴走
腰痛やひざの痛みが長引き、病院で処方された痛み止めや湿布を使い続けていませんか? 実は、その「治療」こそが、痛みを慢性化させ、治癒を遠ざけている最大の原因かもしれません。免疫学的に見ると、痛み止め(NSAIDs)は血流を止め、組織を破壊する「顆粒球」を暴走させる増悪剤になり得るのです。骨の変形があっても3〜4週間で完治するための、薬に頼らない真の治療法とは?
免疫学から考える腰痛、ひざ関節痛、肩こり

若い方からご高齢の方まで、多くの人が腰痛、ひざ関節痛、肩こりに悩まされています。病院ではX線やMRIなどの検査を経て様々な診断がつきますが、治療を始めてもなかなか治らず、むしろ悪化してしまうケースも少なくありません。
これには明確な理由があります。上記のような症状の背景にあるのは、主に顆粒球が関与する炎症だからです。細菌感染を伴わない無菌的な顆粒球の炎症は、化膿性というよりも組織破壊を伴う炎症の性質を持ちます。また、炎症がそれほど強くない場合でも、痛みは血流が回復する際に起こる生体反応(治癒反応)として現れます。
そのため、治療に痛み止め(NSAIDs)やステロイドホルモンを使用すると、これらの薬剤が顆粒球をさらに活性化させるため、腰やひざの炎症はかえって増強してしまいます。痛み止めやステロイドは、リンパ球性の炎症に対しては一時的な抗炎症剤として働きますが、顆粒球性の炎症に対しては増悪剤として働いてしまうからです。
顆粒球の炎症を鎮めるためには、血流を増やす必要があります。しかし、痛み止めやステロイドには血流を低下させる作用があるため、治療としては逆効果になります。痛み止めの成分が入った湿布を貼ると患部が冷たくなることや、ステロイドの使用で「冷え」の症状が出ることからも、血流低下の事実は明らかです。
誤った治療(薬物療法)をやめ、血流を改善する正しい治療を行えば、たとえ骨や椎間板に変形があったとしても、3~4週間ほどで完治します。また、慢性化したリウマチ患者であっても、同様の期間で炎症は治まっていくのです。
【保存版】顆粒球とは?
免疫と自律神経の鍵を握る細胞
1. 顆粒球とは?
白血球の一種で、主に次の3つの細胞をまとめた呼び名です。
- 好中球:顆粒球の約90%以上を占める主役
- 好酸球
- 好塩基球
臨床で「顆粒球が増えている」という場合、実質的には「好中球=顆粒球」と考えて差し支えありません。
主な役割
- 細菌や異物を食べて分解する(貪食作用)
- 強い殺菌物質(活性酸素・酵素)を放出する
- 「炎症の最前線」で戦う、即応型・消耗型の防衛部隊です。
2.どのようなときに出る?
顆粒球は、脳や体が「戦う必要がある(非常事態だ)」と判断したときに増えます。
主な増加要因
- 細菌感染
- 外傷(ケガ)・手術後
- 強いストレス(精神的・肉体的)
- 過労・睡眠不足
- 喫煙
- ステロイド薬の使用
- 交感神経が強く緊張している状態
📌 ポイント
顆粒球はウイルスや細菌などの「病原体」だけでなく、ストレス・怒り・緊張・我慢といった「心の戦闘状態」でも増えるのが最大の特徴です。
3. 顆粒球が多いと、体はどんな状態?
ここが最も重要です。顆粒球が増えている時、体内環境は以下のようになっています。
顆粒球優位の体内状態
- 交感神経優位(常に緊張している)
- 血管が収縮し、血流が低下している
- 組織が硬くなり、冷えやすくなる
- 活性酸素により組織が酸化(サビ)しやすい
起こりやすい症状
- 肩こり・首こり
- 腰痛・関節痛
- 胃痛・胃炎・胃潰瘍
- 便秘
- 口内炎・化膿性炎症
- 皮膚トラブル
- 高血圧傾向
- イライラ・焦燥感
📌 諸刃の剣
顆粒球は強力な武器(活性酸素)を持っています。過剰に増えすぎると、敵(細菌)がいないのに自分の組織を攻撃して「焦土化」させてしまうのです。
4.顆粒球が多すぎると何が起きる?
短期的には体を「守って」いますが、長期的には体を「壊して」しまいます。
慢性的な顆粒球過多のリスク
- 慢性炎症が続く
- 粘膜障害(胃・腸・喉・鼻などが荒れる)
- 自律神経の緊張が固定化する
- 回復力が低下し、疲れが取れない
- 痛みが取れない体になる
東洋医学的な視点
「気が張りつめ、血が巡らない状態」 専門的には「肝気鬱結」+「瘀血」に近い状態と言えます。
5. 逆に顆粒球が少なすぎると?
- 細菌感染に弱くなる
- 化膿しにくい(免疫反応が弱い)
- だるさが強く出る(リンパ球優位・副交感神経過多の行き過ぎ)
👉 大切なのは「多い・少ない」ではなく「バランス(中庸)」です。
6. 鍼灸・東洋医学的に見る顆粒球
顆粒球優位の状態は、東洋医学では「交感神経過緊張・陽に傾きすぎている状態」と捉えます。
鍼灸治療では以下の3点を行い、顆粒球の“過剰動員”を解除します。
- 緊張を抜く
- 血流を戻す
- 副交感神経を呼び戻す
7.まとめ(超要点)
- 顆粒球 = 戦闘特化型の白血球
- ストレス・緊張・我慢で増える
- 多すぎると、自分の体を攻撃して炎症と痛みを生む
- 「守る細胞だが、長く居座ると壊す細胞」になる
- 治療の本質は、薬で抑え込むことではなく、自律神経のバランス調整にある













この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・慢性痛の正体は「顆粒球」による組織破壊
・痛み止めと湿布は炎症を「悪化」させる
・血流改善こそが唯一の根本治療