花粉症とアレルギー性鼻炎 ー 免疫バランスの崩れと治癒反射
私たちの体は、思春期以降に免疫細胞のバランスを変化させ、大人型の顆粒球優位な体質へと移行します。しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れ、副交感神経優位の刺激が加わると、花粉症やアレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患が発症しやすくなります。これらの症状は、不快であっても、生体にとって重要な「治癒反射」の一部なのです。
免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎
15歳から20歳頃までは、子ども時代のリンパ球優位パターンが続きますが、その後は大人型の顆粒球優位パターンへと移行します。リンパ球の比率は40~50%から次第に減少し、健康な100歳の老人では20~25%程度になります。大人の場合、リンパ球の比率が30%を割ると体になんらかの異常が生じ、20%を割ると組織障害を伴う病気を発症します。そして、10%を割ると生体の分子酸化が進行し、死に向かうことになります。
通常はこのような経過で一生を終えますが、大人になってから副交感神経優位の刺激が加わると、リンパ球が増加しアレルギー体質が形成されることがあります。そして、過剰な抗原やストレスにさらされたときに、花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患が発症します。時にはアトピー性皮膚炎や気管支喘息が発症したり、人によってはじんましんを繰り返したりすることもあります。
これらの症状はいずれも副交感神経反射です。副交感神経反射は、アセチルコリンのほか、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなどのケミカルメディエーター(化学伝達物質)を放出する反応であるため、毛細血管の透過性が亢進し、分泌が激しく高まります。これらの反応は、抗原抗体複合体やストレス異物を組織で希釈し、体外に排泄しようとする治癒反射です。この治癒反射を止めようとするすべての努力は、根本的な治癒を妨げることになります。










この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・免疫細胞のバランスと寿命の関係
・アレルギー症状は「治癒反射」である
・症状発現のメカニズム