免疫 54

免疫 54 免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎

花粉症とアレルギー性鼻炎 ー 免疫バランスの崩れと治癒反射

私たちの体は、思春期以降に免疫細胞のバランスを変化させ、大人型の顆粒球優位な体質へと移行します。しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れ、副交感神経優位の刺激が加わると、花粉症やアレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患が発症しやすくなります。これらの症状は、不快であっても、生体にとって重要な「治癒反射」の一部なのです。

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

免疫細胞のバランスと寿命の関係 
アレルギー症状は「治癒反射」である 
症状発現のメカニズム

免疫学から考える花粉症とアレルギー性鼻炎

15歳から20歳頃までは、子ども時代のリンパ球優位パターンが続きますが、その後は大人型の顆粒球優位パターンへと移行します。リンパ球の比率は40~50%から次第に減少し、健康な100歳の老人では20~25%程度になります。大人の場合、リンパ球の比率が30%を割ると体になんらかの異常が生じ、20%を割ると組織障害を伴う病気を発症します。そして、10%を割ると生体の分子酸化が進行し、死に向かうことになります。

通常はこのような経過で一生を終えますが、大人になってから副交感神経優位の刺激が加わると、リンパ球が増加しアレルギー体質が形成されることがあります。そして、過剰な抗原やストレスにさらされたときに、花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患が発症します。時にはアトピー性皮膚炎や気管支喘息が発症したり、人によってはじんましんを繰り返したりすることもあります。

これらの症状はいずれも副交感神経反射です。副交感神経反射は、アセチルコリンのほか、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなどのケミカルメディエーター(化学伝達物質)を放出する反応であるため、毛細血管の透過性が亢進し、分泌が激しく高まります。これらの反応は、抗原抗体複合体やストレス異物を組織で希釈し、体外に排泄しようとする治癒反射です。この治癒反射を止めようとするすべての努力は、根本的な治癒を妨げることになります。

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ABOUT US
日吉 直之ひごころ治療院 院長/鍼灸学士・はり師・きゅう師(国家資格)
日本初の鍼灸大学である明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)鍼灸学部卒業、鍼灸学士。はり師・きゅう師(国家資格)、介護予防運動指導員。 2001年より鍼灸臨床に携わり、2009年に武蔵小杉・新丸子でひごころ治療院を開院。 「納得なき施術はしない」を信条に、身体の声を翻訳し、必要最小限の刺激で回復の余白をつくる施術を行っています。 新丸子駅 徒歩4分/武蔵小杉駅 徒歩10分・当日予約はお電話で。 所属学会・研究会:日本東洋医学会/公益社団法人全日本鍼灸学会/日本伝統鍼灸学会 明治国際医療大学同窓会「たには会 関東支部」役員