東洋医学の宇宙観|父なる太陽、母なる月 ー 天地の気と生命の神秘
遥か彼方から私たちを照らす太陽と、静かに地球を見守る月。東洋思想では、この壮大な天体の関係を「父」と「母」に例え、その相互作用こそが地球上の全ての生命を育んでいると考えます。本稿では、天の気を表す「十干」と地の気を表す「十二支」の基本、そして生命の源である「水」の五行に隠された陰陽の秘密を紐解きます。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
腎と壬癸・亥子
天地の働きと五臓の拮抗
東洋思想では、自然界の万物は、天の気と地の気の相互作用によって生成されると考えられています。この壮大な関係は、遠くから光と熱を与える「父」なる太陽と、地球の周りを巡りながら潮の満ち引きや生命の潤いを司る「母」なる月の関係に象徴されます。
この天地の働きを読み解くための符号が、「十干」と「十二支」です。
- 十干は、主に太陽の運行に基づく「天の気」を表します。
- 十二支は、主に月の運行に基づく「地の気」を表します。
生命は、この天の気と地の気が交流し、拮抗し合うことで成り立っているのです。
五行における「水」の陰陽
「水」の五行においても、この天地の陰陽が反映されています。
★天の気(十干)における水
- 壬: 陽の水
- 癸: 陰の水
★地の気(十二支)における水
- 子: 陽の水
- 亥: 陰の水
これらは「水の兄(陽)」と「水の妹(陰)」のような陰陽関係にあります。
また、十二支の中には、一つの五行だけでなく、複数の気を内包するものもあります。例えば「丑」は、基本的には「土」の性質を持ちますが、その中には「水」や「金」の気も含まれており、季節の移り変わりにおける複雑な気の働きを象徴しています。
このように、天地の気は常に交流し、影響を与え合っています。その深遠な力関係の全てを解明することは容易ではありませんが、私たちの生命が、父なる太陽と母なる月の働きによって育まれていることは、間違いないと言えるでしょう。










今回の講義の概要
自然界は、父なる太陽が司る「天の気(十干)」と、母なる月が司る「地の気(十二支)」の相互作用によって成り立っています。
生命の源である「水」の五行にも陰陽があり、天の気では壬(陽)・癸(陰)、地の気では子(陽)・亥(陰)としてその働きが現れます。
私たち人間を含む全ての生命は、この天の気と地の気が交流し、拮抗し合うことで生まれ、育まれていると考えられています。