肺と白色の関係と働きー肺旺タイプと肺疾
肺と白色
肺と白色の関係と働き
肺旺タイプと肺疾
古典には「肺疾は白蠟の如し」と記されており、肺旺タイプは肺疾に冒されやすく、また肺の最も弱いタイプも肺疾にかかりやすいのです。
肺旺タイプということは、実証にしろ虚証にしろバランスを失っているので、相剋現象を起こし、肺の力が次第に低下していきます。肺旺タイプは肺が主体であり、肺力が強いために、まず肝が剋され、次に脾・腎・心と剋されていきます。その結果、負担が肺にかかり、肺力が低下するので肺疾にかかりやすくなります。したがって、色白の人やいつも血色のすぐれない人は、肺疾にかかりやすいので注意が必要です。一方で、普段赤ら顔の人は、心旺体なので風邪をひきにくいです。
肺疾にも様々なタイプがあり、色が白くなる人、黒くなる人、また白黒になる人がいます。白蠟タイプは肺旺タイプの人です。腎または脾旺タイプの人が結核になると、色は黒くなります。このように、肺疾になると色は白くなりますが、強い臓器の色が白に勝って出てくる場合もあります。
血色の見方は耳元の色で判断できます。いつも耳元が白い人は肺系に変動を起こしやすいため、風邪をひきやすいと言えます。
耳の色は一日のうちでも何度か変動しますが、朝はだいたい赤く、昼頃になると普通の色となり、夕方になると白色の方向に行きます。白でも艶や活気があるものが肺旺タイプの健康体です。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・肺旺タイプは肺疾にかかりやすい
・耳元の色で血色を判断する
・肺疾による皮膚色の変化