東洋医学講座 410

東洋医学講座 410 腎と北

東洋医学の家相術 ー あなたの不調、家の「北側」が原因かも?

「家の間取りが、日々の健康に影響しているかもしれない」と考えたことはありますか?東洋医学では、自然界のエネルギーと私たちの身体は深く結びついており、特に「北」という方位は、生命力の源である「腎」に大きな影響を与えるとされています。本稿では、なぜ北玄関や北側の水回りが健康を損なうとされるのか、その理由と住まいを守る家相の知恵について探ります。


この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

  • 北方位は「腎」を冷やす
    北は「冬」や「夜」に対応する方位であり、その冷たく湿った気は、生命力を司る「腎」を弱らせ、冷え性の原因となる可能性があります。
  • 北玄関と北の水回りは要注意
    家相では、北側の大きな開口部(玄関など)や水回り(トイレ・風呂)は、家の中に絶えず冷気(剋気)を招き入れるため、避けるべきとされています。
  • 北は「守り」の方位
    家の北側は、厚い壁を設けたり、高い塀や木々で風を防いだりするなど、守護神「玄武」のように守りを固めることが、住む人の健康を守る上で重要です。

腎と北

北の働きと家相

家相に見る方位と住まい方

家相において、北という方位は特に注意が必要です。住居の北側、特に家の中心線上にトイレや風呂場といった水回り、あるいは玄関などの出入口があると、北が持つ冷たく湿った気が家の中に侵入しやすくなります。

家相の原則では、「北面の窓は腰より高い位置に、そして小さく造る」とされています。これは非常に科学的な知恵です。冬は北から冷たい風圧がかかりますが、冷気は重く、低い場所を流れる性質があるため、腰高の窓からは直接侵入しにくいのです。

一方、夏は南から暖かい風圧がかかります。このとき、冷気は下の隙間から入り、暖気は上の窓から抜けていきます。北側の窓が小さいと、空気が抜ける力が一点に集中するため、家の中に強い気流が生まれ、涼しさを生み出すのです。

もし、北側に玄関などの大きな開口部があると、その下から冬の冷気が絶えず侵入してきます。そうなると、室内をいくら暖めても、冷気が次から次へと入ってくるため効果が薄く、暖房を強くすればするほど空気の上下温度差が激しくなり、のぼせて頭がぼーっとするような状態にもなりかねません。

北に大きな開口部がある家は、常に身体を冷やす環境にいるのと同じで、まるで毎日冷たい果物を食べ続けているかのように、じわじわと身体の芯に冷えが蓄積されていきます。

「北玄関は学者には良い」と言われることがありますが、これは頭を常に冷やしておく方が思考に適している、という意味合いでしょう。しかし、現実的には寒くてたまらないため、健康的な住まいとは言えません。

玄関や門は、その家の「社会に対する顔」です。北向きの家に住む人は、その方位の気の影響を受け、どこか沈んだ陰のある表情になりやすいとも言われます。もともと体力があり、腎の力が強い人であれば、その影響が根気や忍耐力として良い方向に働くこともありますが、そうでない場合は、北の「剋気こっき」(=身体を傷つける気)に負けてしまいます。

家相の影響は、一般的に住み始めてから5年ほどで現れると言われますが、その人の運気が弱っているときには、もっと早く現れることもあります。運気は常に一定ではなく、盛衰を繰り返すものです。運気が盛んなときは多少の無理も利きますが、その勢いに任せて不摂生を重ねたり、悪い環境に身を置き続けたりすると、運気が衰えたときに、その「つけ」が一気に回ってくるのです。

北の方位は、徹底的に防寒対策を施すべきです。特にトイレや風呂場といった水気のあるものを置くと、「水」の性質が過剰となり、強い剋気となってしまいます。

このように、北の方位をどう扱うかは、私たちの健康に深く関わっています。これは自然の理にかなった考え方です。悪い家相の家に住んでいると、知らず知らずのうちに生命力の源である腎が傷つけられていくのです。

家は、私たちを守る「母体」のようなものです。母体の状態が子供に大きく影響するように、家の状態も住む人に深く影響します。特に、私たちが無防備になる睡眠中、家相の影響は顕著に現れます。だからこそ、家相は重んじなければならないのです。北面は「守り」の方位です。なるべく厚い壁を設け、高い塀や木々で風を防ぐなど、中国の神話における北の守護神「玄武」のように、その守りを固めることが大切です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です