東洋医学講座 406

東洋医学講座 406 腎と呻

声でわかる「腎」の力 ー 低い声は健康のサイン?

あなたの声は、高いですか、それとも低いですか?東洋医学では、その声の質、特に「しん」と呼ばれる、お腹の底から響くような低い声が、生命力を司る「腎」の強さを映し出すバロメーターだと考えられています。本稿では、声から健康状態を読み解く「聞診ぶんしん」の知恵と、声と腎の深いつながりについて解説します。


この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

  • 「呻(うなり声)」は「腎」の音
    東洋医学の五音では、低くうなるような声「呻」は「水」に属し、生命力の源である「腎」と深く関連しています。
  • 声は健康診断の材料(聞診)
    声の高さや質は、その人の体質や健康状態を知る「聞診」の重要な手がかりです。低くよく響く声は、腎の気が旺盛な「腎旺じんおう」の体質を示唆します。
  • 詩吟は腎を養う
    詩吟のように、下腹部に力を込めて低く「うなる」ように発声することは、腎の機能を高める効果が期待できると考えられています。

腎と呻

しん」とは、うなるような低い声を指します。東洋医学では、声の質も五臓と深く関連しており、この「呻」は生命力を司る「腎」と結びつけて考えられています。 

「呻」は腎と関連する〝水音〟 

東洋医学において、音を発するという働きそのものは、成長や発動を象徴する「木気」の作用と捉えられます。しかし、その音の性質によって、さらに五行に分類されます。

例えば、高音で歯切れの良い声は「肝」の木音とされますが、それに対して、低くうなるような「呻」の声は「腎」の水音とされます。したがって、「呻」は「木気の中にある水音」と位置づけられます。

声による診断(聞診)

声の状態から体質や健康状態を診断することは、東洋医学の四診の一つである「聞診ぶんしん」に含まれます。

例えば、日本の伝統芸能である「詩吟しぎん」は、まさに「うなる」ように発声します。高音で歌い上げるのではなく、下腹部に力を込めて、低く深く響かせるのが特徴です。このように発声することで、腹圧が高まり、結果的に腎機能を高める効果が期待できます。

このことから、生まれつき声が低く、よく響く、いわゆる「ドスのきいた」声で話す人は、腎の気が旺盛な「腎旺じんおう」の体質であると推測できます。このように、声の高さや質は、その人の腎の力の強弱を判断するための一つの材料となるのです。

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