東洋医学講座 345

ラークスパーの花

肺と辛味 ー辛味の適度と過度な摂取の影響

この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

辛味の適度な摂取とその効果
辛味の過度な摂取の弊害
五味と五時の関係

肺と辛味

「辛味過ぎれば筋脈は沮弛(そち)して精神すなわち夬(かい)す」と古典は述べています。これは、辛味が過ぎれば肺が亢進し肝を剋して筋脈を収斂させのちに弛緩し精神にムラができるという意味です。また、辛味を多く摂ると筋が引きつり爪も枯れると書かれています。

辛味は皮毛や筋腱を適度に収斂させ、肺気を養います。しかし、過度に摂ると収斂が強まりすぎて引き締まり、かえって肺気を傷め、肝力を剋傷します。

<五味と五時>

  • 春・朝   ・・・不可
  • 夏・昼   ・・・不可
  • 長夏・午後 ・・・可
  • 秋・夕   ・・・可
  • 冬・夜   ・・・可

辛味の過害は、肺気の旺気を通じて他の系統の弱点に剋傷を起こします。例えば、腸が弱い人が辛味を食べ過ぎると痔になり、腎が弱い人が辛味を常食すると腎炎になることがあります。また、肝系が弱い人が辛味を食べ過ぎると、筋肉が引きつり、肩こりや手足の筋腱が引きつることがあり、常食すると肝炎になることもあります。

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