アレルギー体質はなぜ形成される?現代の生活が免疫に与える影響
アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患の増加は、現代社会における私たちの体質変化と深く結びついています。特に、生活習慣や環境が引き起こす免疫バランスの偏り、すなわち「リンパ球過剰体質」が、アレルギーの発症に大きく影響していると考えられています。
免疫学から考えるアトピー性皮膚炎
アレルギー体質はなぜ形成されるのか
出生時の肺呼吸開始による酸素ストレスは、新生児に激しい交感神経緊張状態をもたらし、これにより新生児顆粒球増多が出現します。増加した顆粒球は、それまで続いていた肝臓での胎児造血を抑制・破壊し、これが新生児黄疸の原因となります。
このような顆粒球増多は概ね3日間で収まり、その後は子ども特有のリンパ球優位のパターンが15~20歳頃まで続きます。この時期は副交感神経が優位であり、身体の成長エネルギーが旺盛で、ストレスを吸収しやすい体調であると言えます。つまり、リンパ球が優位であっても、全体的なバランスが保たれています。
しかし、この副交感神経優位が過度に偏ると、リンパ球パターンが過剰となり、アレルギー体質が形成されてしまいます。
具体的に、幼児期に副交感神経優位を助長する行動や環境としては、以下のような要因が挙げられます。
- 過保護
- 甘い物の過剰摂取
- 運動不足
- 肥満
- 排気ガスの吸入
- 新建材や接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質の吸入
- 農薬などで汚染された食品の摂取
副交感神経過剰体質になると、ストレスに対して過敏になり、ストレスから解放される際に激しいアレルギー症状を発現させることがあります。しかし、これは体内の異物を体外へ排出しようとする治癒反応の一面でもあります。したがって、症状だけを抑えようとする治療は、根本的な解決には繋がりません。










この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・新生児期の免疫バランスと「リンパ球人間」
・現代生活が招く副交感神経過剰とアレルギー体質
・アレルギー症状の治癒反応としての側面