免疫 51

免疫 51 免疫学から考える気管支喘息

気管支喘息 ー 慢性炎症という誤解とステロイド治療の課題

「気管支喘息は慢性炎症である」という見解が広く浸透していますが、これは喘息の本質を見誤る可能性があります。喘息発作は、外部からの異物やストレスを体外へ排出しようとする、私たちの体が持つ本来の防御反応なのです。この本質を理解しなければ、対症療法が繰り返され、かえって病態を悪化させることにつながりかねません。

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

喘息は「一過性の急性アレルギー反応」 
副交感神経と排泄現象の関連性 
ステロイドの真の作用と依存症

免疫学から考える気管支喘息

気管支喘息は慢性炎症ではない

今日、「気管支喘息は気道の慢性炎症であり、ステロイド吸入による炎症の改善が必要である」として、ステロイド吸入を治療の第一選択肢とする見解が見られますが、これは驚くべき誤解です。

気管支喘息は、抗原や精神的ストレスを体外へ排出しようとする治癒反射によって引き起こされる、一過性の急性アレルギー反応です。そして、体質が改善されない場合に、この反応が繰り返されることになります。

喘息発作が副交感神経反射である証拠として、気管支の平滑筋が収縮することが挙げられます。また、テオフィリンや交感神経β刺激剤を投与して交感神経を刺激すると、喘息発作が停止することからも明らかです。さらに、気管支喘息の対症療法を行うと、アトピー性皮膚炎に移行することがあります。これは、生体が部位を問わず異物を排除しようとする、排泄現象の移行によって起こるからです。

また、ステロイドホルモンを単なる抗炎症作用剤として理解するのは間違いです。吸入であっても、ステロイドは体内に沈着し、自然酸化を受けて変性コレステロールとなり、それ自体がいずれは顆粒球中心の炎症を引き起こす力を持っています。これを抑えるためには、酸化物の中和のためにステロイドホルモンを増量する必要が生じます。これがステロイド依存症のメカニズムです。ステロイド吸入を増量しないと、次第に発作をコントロールできなくなり、最終的には内服薬へと移行することになります。

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日吉 直之ひごころ治療院 院長/鍼灸学士・はり師・きゅう師(国家資格)
日本初の鍼灸大学である明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)鍼灸学部卒業、鍼灸学士。はり師・きゅう師(国家資格)、介護予防運動指導員。 2001年より鍼灸臨床に携わり、2009年に武蔵小杉・新丸子でひごころ治療院を開院。 「納得なき施術はしない」を信条に、身体の声を翻訳し、必要最小限の刺激で回復の余白をつくる施術を行っています。 新丸子駅 徒歩4分/武蔵小杉駅 徒歩10分・当日予約はお電話で。 所属学会・研究会:日本東洋医学会/公益社団法人全日本鍼灸学会/日本伝統鍼灸学会 明治国際医療大学同窓会「たには会 関東支部」役員