免疫 15

シャコバサボテンの花

免疫のリズム ー自律神経と季節、気圧の影響

この記事を読めば、免疫について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

自律神経と白血球の変化
季節の移行と免疫反応
気圧の影響と自律神経

免疫のリズム

地球の自転や公転で昼夜や季節が生じますが、私たちの体調もこれらに伴って変化しています。

昼は交感神経優位夜は副交感神経優位冬は交感神経優位夏は副交感神経優位です。夜と夏が対応することを知っておいてください。いずれもゆったりとした体調となります。

このような1日や1年で生じる自律神経系の変化は、白血球の変化も生み出します。昼と冬は顆粒球増多夜と夏はリンパ球増多となります。

春や秋は体調や免疫系が変化をとげる時期です。

春は、交感神経から副交感神経側へ移行するので、顆粒球からリンパ球側へ移行でもあります。この時期に、リンパ球の過剰反応としてアレルギー疾患が増加します。

秋は、副交感神経から交感神経側へ移行するのでリンパ球から顆粒球側へ移行します。この時期に、顆粒球過剰反応として粘膜や組織の障害の病気が増加します。

このような規則的な日内リズム年内リズムのほかにも、体調の揺さぶりが起こります。それは気圧の変化によるものです。気圧は西から東へ約2週間くらいの周期で変わり、高気圧や低気圧をつくります。1気圧は1014hPaであり、これを中心に揺れ動きます。

そして、

  • 高気圧(>1014hPa)-交感神経優位顆粒球増多
  • 低気圧(<1014hPa)-副交感神経優位リンパ球増多

の関連が生じます。

副交感神経優位は、血流回復の体調でもあるので、ゆったりとするとともに、痛みやかゆみが生じやすくなります。リウマチ患者の関節痛を生み出す天気でもあります。

台風は低気圧の極限(950hPaくらい)であり、激しい副交感神経優位の体調をつくります。体がだるくなり気管支喘息の発作などが誘発されることがあります。

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