門と玄関の方位吉凶
東・東南・南・西南・西・北西・
北・北東への出入口が及ぼす影響
家相学において、門や玄関(出入口)を配置する際、四正(北・南・東・西)の「正中線」および四隅(北東・南東・西南・西北)の「四隅線」の真上は、凶方位とされています。これは、これらの線上は気の走りが強すぎるためだと言われています。出入口の中心線が、これらの線と重ならないように配置することが基本となります。
門と玄関の方位と正中線・四隅線
家相学において、四正(北・南・東・西)と四隅(北東・南東・西南・西北)の正中線・四隅線上は、凶方位とされています。これは、四正四隅はその気の走りが強すぎるためだと言われています。そのため、これらの真上を避けて門や玄関(出入口)を配置することが基本となります。
① 東方の出入口(吉相:発展繁盛)
東方は「陽気発生」「酸素充満」の方位です。この方位に吉構相の玄関があれば、発展繁盛の兆しがあり、支店や分店を出すなど、外に向かって事業が伸長することを示します。新鮮な空気もいっぱい入ってきます。
② 巽方(東南)の出入口(大吉相:信用と繁栄)
東南(巽)も陽気充満で非常に良い方位です。東方とは異なり「外から内に向かって」の繁盛をもたらすため、特に商店などには大吉方となります。しかし、人の出入りが激しくなるため、じっくり腰を据える会社員などの家庭には、散財する相となって向きません。
この方位は、東より陽気が高く、酸素も多くて明朗性があります。陰気な玄関より、陽気で明るい玄関の方が入りやすいのは当然です。物腰が柔らかく愛想の良い娘に心が惹かれるように、この方位の玄関は自然と人の出入りが多くなってきます。
方位を人に例えますと、北の冬は「母体の中」、北東の早春はその母体の中から「誕生」すること、東の春は「育成期」を表します。そして、東南は「成人期(結婚適齢期)」です。特に、陽射しが柔らかく酸素が充満している東南は、気立ての良い娘さんにも例えられ、自分から求めるよりも「他人から求められる(縁談が舞い込む)」方位とされています。「外から内へ」という意味は、このようなところからも理解できるかと思います。
③ 南位の出入口(吉凶混在:社交性と落ち着き)
南は陽気の頂点であり、午前と午後に気が変化する境界でもあります。極めて陽気であるため、明るい方へ向いていることになります。そうしますと、広く見渡す気分が湧いてきて、非常に物事を知りたいという欲望(知的好奇心)に駆られ、じっとしていられず動き回ることになります。
そのため、南に玄関や出入口があると、落ち着きのない人間になりがちです。一般家庭でこの方位に玄関があると、家族は留守にしがちな家になります。人間は、あまりに明るい場所にはじっとしていられないからです。極端に暗いのは良くありませんが、明るすぎるよりは多少暗い所の方が、物事を静かに考えることには向いています。子どもが夏より冬の方が落ち着いて勉強できるのも、このためです。
しかし、外交員(営業職)を使う商家なら、この方位の玄関も良いとされています。易で説明しますと、南(離)は「付着と離反(ついたり離れたりする)」働きを持っているため、営業を主とした仕事には絶好というわけです。
また、会社で落ち着いて事務を執らなければならない人のデスクを、窓に向けてはいけません。特に南側に窓がある場合は絶対にいけません。外回りの営業職の机は南側に、事務職の人は落ち着ける場所に机を配置するべきです。
南方位でも、東寄りと西寄りがありますが、玄関はどちらかと言えば「東南(南東)」寄りが良いとされています。「南西(西寄り)」にすると、なおさら落ち着かなくなる危険性があります。これは、西側は昼過ぎの日照りが強くなってきて「殺気」立ってくるため、どうしても落ち着かなくなるからです。このような配置を続けていますと、良い部下や後輩が育たず、居着かないという結果も出てきます。
④ 西南位の出入口(大凶相:裏鬼門と衰退)
ここは「裏鬼門」と呼ばれている場所です。酸素が少なく、倦怠感を生じさせる空気が充満しています。その上、殺気立った強い西日によって色あせ、「死気感」の湧く方位でもあります。
ここに出入口を造ることは大凶です。もし商店なら営業成績が上がらず、人の恩に報いるなどという精神(道徳心)が全く無くなってしまいます。人間にも商品にも良くなく、時にはこの方位で熱風を受けて商品が日焼けすることもあります。この方位は発展が止まり、家系が続かないという「商家死殺」の気を持っています。
ただし、構造上どうしてもこの方位に出入口を避けられない場合は、いくぶんでも「南側」に寄せれば、大凶は免れることができます。
西南に玄関があると、女性は活気がなくなり、ノイローゼになるか、逆に淫乱になるか、あるいは放浪します。つまり、内側から家庭が崩れるのです。もしそこに住む女性の気が強ければ、他者に害を及ぼすこともあります。
⑤ 西の出入口(吉凶混在:金運と色情)
西の方位は「金銭」「財産」の方位であるため、まずお金のことを心配しなければなりません。西方位に出入口がありますと、散財が多くなり、お金が貯まりません。そして、色情が原因で家庭内に不和や争論を起こしやすくなります。
ただし、水商売や夕方から始まる商売(飲食業など)には良く、収入も多くなり、忙しくなる相です。また、女性が活気づく方位ともされ、自然と男性の出入りが盛んになってきます。これは、女性が男性を引きつける心理を持っているからです。
⑥ 乾(西北)方位の出入口(凶相:権威失墜と落ち着き)
乾(西北)は「主人」の方位であるため、そこに出入口があるということは、主人を踏みつけにすることになり、主人の権威失墜の元を作ります。そして妻の権力が強くなり、恐妻家が出来上がります。また、住人は不治の病にかかりやすく、病気も慢性化しやすくなります。
どうしてもこの方位に出入口を作らなければならない時は、「戌(いぬ・西北西)」の方に寄せて造ることです。そうすれば、商売などの客層が良く、地位のある人が出入りするようになります。また、目上の人の引き立てがあるなど、良い援助者を得られます。事業をしている人は、大きな仕事を持ち込まれることがあります。
これは、主人が中心となって積極的にやるということよりも、むしろ「他人に従って発展する」傾向があります。自分が頭(リーダー)になるよりも、他の人を立ててそれに従うことで道が開けます。
なぜ、乾方位に玄関があったり、門戸を開けたりするのがいけないのでしょうか?本来、乾(北西)というのは、落ち着いていて良い方位です。ところが、そこに出入口をつけるということは、その場所を「落ち着かない状態」にしてしまうことを意味します。結局、家の中に落ち着く場所(拠り所)がなくなってしまうのです。
落ち着く場所というのは、その家の中心であり、拠り所になるべきところです。この拠り所となるべき乾方位がせわしい出入口になれば、女性はあまり影響されないのですが、男性は外部で活動的であっても、家にあっては「静養」できる状態を強く求めるため、落ち着くべき場所がないと、居ても立ってもいられないくらい気分が乱れます。
特に主人がそのような状態だと、家庭内での権力が萎縮します。気の弱い主人なら、外に羽を伸ばしに遊び出たり、蒸発したりするなどして、全く締まりがつかなくなってしまいます。
⑦北位の出入口(凶相:部下運と静寂)
北の方位の玄関は、一般的にあまり良い方位とはされません。もし北側に玄関を設けざるを得ない場合は、西北(乾)寄りにとるのが良いでしょう。
北方は「水」が盛んな方位であるため、職種としては酒屋などには適しています。また、みずみずしさを保つ仕事や、冷凍・冷藏を必要とする仕事など、水の特性に関連する業種には良い方位です。
しかし、北の玄関は部下に恵まれない傾向が出てくることがあります。玄関は「家の顔」ですので、顔が北(日陰)を向いているようでは見栄えがしません。もし部下が長く居着いてくれるとすれば、それは非常に良い部下でしょう。下向きに地味に働く、真面目な部下となります。これは、北に「親愛」という意味合いがあることに由来します。
また、北は静寂の方角であるため、学者や研究者の住まいであれば、差し支えありません。
⑧東北方位の出入口(表鬼門:大凶相と急変)
ここは「表鬼門」です。もちろん、鬼門と呼ばれるくらいですので、良い方位であるはずがありません。跡継ぎ(相続人)を失い、家庭不和、離別の相があります。別名「変化宮」とも呼ばれ、急変を司るところですので、主人が家に居着かない、主人の急死や変死といった憂いがつきまといます。「邪気妖怪の相」ともされ、常識では考えられないようなトラブルが起こることがあります。病気や災難が絶えず、家業が変わりやすく、盗難にも多く遭います。
普通は大凶とされていますが、金融業や水商売であれば良いとされています。また、質屋、葬儀業、清掃業などは商売が成り立ちます。医者も良いとされています。
この方位がなぜいけないかと言いますと、まず「陰気」だからという一言に尽きます。外気は陰の中の陰ですので、それを避けるためには、陽気の気をつくることです。家相は人間の形態や色彩に順応するので、陰であれば陽をもってきて調和をすることができます。
もしこの方位に玄関をつくる場合には、出来るだけ東北東(寅の方)に向けて造ることです。全体に丸みを持たせる(アーチ状にするなど)、明るい色を使うなど、雰囲気そのものを陽気にすることで凶を緩和できます。
総括:出入口の吉方位と家相の哲学
門と玄関は、東の15度から東南を経由して南の15度までの間、合計120度の範囲が一応吉相と言われています。いずれにしても、門や玄関の中心線と正中線・四隅線の重なりは避けることです。
このようにして吉凶を判断したなら、その方位が持つ意味合いを引用して考えます。例えば、東は「発展」、南は「平和(離:明るさ)」などの意味があります。南の吉方は、暗いものを明るくする方位で、「発明発見」の知識の泉となります。一方、北の方位は「暗中を手探りするような研究」の知識となります。
家相は「人」が中心ですので、その意味合いは住んでいる人によって違ってきます。門や玄関だけで全ては決定できませんが、それでも家運の大体のことは分かります。
例えば、東に門や玄関のある家は吉相です。東南東(辰寄り)の玄関なら、東は「長男」の位ですので、長男ばかりではなく発育期の子どもにも良い影響があります。職種としては、東の意味から、音楽家、あるいは外部で活動する営業などの仕事が良いです。家の中の仕事(内勤)は急激には良くなりませんが、次第に良くなる相です。
東南でも、南南東(巳の方)は人の出入りが激しくなります。出入りが激しいことは良い人も悪い人も入ってきますが、長い間には良い人に巡り合い、運が開けることが期待できます。













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