家相学 20

家相学 20 土地を選び家を建てる条件 方位と大気

8種類の空気の性格で理想の住まいを家相「方位と大気」の秘訣 ー 家相「方位と大気」の秘訣

現代の家づくりでは、利便性やデザインが優先されがちですが、家相学において「大気」、すなわち空気の流れは、住む人の運気や健康を左右する極めて重要な要素です。東西南北、そしてその間の各方位から吹く風には、それぞれ異なる「性格」があることをご存知でしょうか? この記事では、家相の視点から、方位と大気が持つ奥深い関係を解き明かし、自然の力を最大限に活かした理想の住まいを築くための設計思想と具体的なポイントを詳しく解説していきます。

ひごころ治療院

この記事を読めば、家相について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

方位ごとの大気の性格と重要性
大気の変化と中庸の原則
時間・季節・方位の総合的な理解

方位と大気

8種類の性格を持つ大気

現代建築と呼ばれる建物を見ると、間取りや形態など、実用性一点張りで作られていて、東西南北から吹いてくる大気については全く無視した設計になっているものが多いようです。風向きというものを全く考慮していないように見受けられます。

日当たりや風向きは極めて常識的な問題ですが、太陽の熱も時期によって変化するため、利便性だけを追求した家が良い住まいとは言えません。もちろん、便利で実用的という機能面を考慮しなくてよいということではありません。家の持つさまざまな役割からすれば、実用性は三番目か四番目くらいの重要度で、大気についてはまず考慮しなければならない重要な点です。

つまり、家相としての空気の流れのポイントは、玄関、窓、トイレ、キッチン、風呂場、不浄場などに現れます。それらを全て自然の力と一致させるのは大きな問題ですが、どちらの方位がどういう風向きになっているかを知れば、それほど難しいものではありません。

大気、すなわち空気には8種類の性格がありますが、これをもう少し方位的に分けて研究します。これにはまず、八方位について詳しい性格付けを学ぶことが必要です。

四正方位というのは東西南北のことですが、その間に四隅位といって、東南、東北、西南、西北の各方位があります。そして、それぞれの方位から吹いてくる大気は、全て性格が異なります。立体的な家の南側と北側とでは、空気の温度が、夏と冬ほど違うのです。また、雪国に住んでいた人にはよく分かると思いますが、春になると、北側は残雪の山だというのに、南側には雪一つなく、土が黒々として、草さえも芽生えています。このような空気の変化に対して、人間は動植物より鈍感で、肌では感じにくいものです。

そのほか、朝日と西日の相違ということも考えていく必要があります。時間と方位、これを組み合わせて考えることが最も理想的なのです。

八方位と四季と二十四時間

大気の素質を見るために、八方位を四季に分けてみます。東は春、南は夏、西は秋、そして北が冬で、この四隅に土用が置かれます。

土用(土気旺盛な期)

普通、「土用」というと夏の土用しかないように思われますが、土用は四季の四隅に4つあります。

土用の期間は短く、約18日間です。南東を例にとれば、その両側が晩春と初夏で、そこから南方を回って、晩夏と初秋となります。

それから、方位を1日の24時間に配分することも理解を助けます。東と言ったら、春の気が盛んで、1日の24時間でいえば、朝の気が盛んな方位だという具合です。

さらに、十二支でも説明できます。360度を12等分すれば、一支は30度になります。子、卯、午、酉の十二支が東西南北に配置されます。そして、月で分けると、十二カ月で、十二支から始まります。時間では、一支が2時間です。

例えば、土用を説明すると、4月17日から5月4日までを春の土用、7月20日から8月6日までを夏の土用、10月21日から11月7日までを秋土用、1月17日から2月3日までを冬の土用とし、それぞれ18日間あり、1年に土用は全部で72日間あります。この土用といわれる時期が、土の気が盛んな時期なのです。

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