腎の病はいつ治る?
季節と日の巡りで読み解く
「病理の法則」
「腰痛がひどくなる日と、楽な日がある」「特定の季節になると体調を崩しやすい」。そんな経験はありませんか?東洋医学では、病気の経過は決してランダムではなく、季節や日々の干支の巡りと密接な法則性があると考えます。本稿では、五行の相生・相剋関係に基づき、腎の病がいつ癒えやすく、いつ悪化しやすいのか、その予測の法則を古典から紐解きます。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
腎系統の病理
東洋医学の古典では、腎の病が季節や日の巡り(干支)によってどのように変化するか、その法則性が説かれています。これは五行の相生・相剋関係に基づいています。
四季の病理

腎の病は、季節の移り変わりと密接に関係しています。古典では次のように説かれています。
「腎の病は、春に癒えやすく、春に癒えなければ長夏(土用の時期)に甚だしくなる(悪化する)。長夏に死ななければ秋を経て、冬に再び起こる(持病となる、または勢いを得る)性質がある。」
また、腎に病が発症した際の主な症状として、以下が挙げられます。
- 下腹部および腰背部の痛み
- 脛の虚痛(力がなく、鈍い痛みやだるさ)
日の病理

季節と同様に、日々の十干(甲・乙・丙…)の巡りによっても、病状は変化します。
- 甲・乙の日(木)
治(休) … 癒えやすい日 - 丙・丁の日(火)
停(囚) … 持ちこたえる日 - 戊・己の日(土)
悪(死) … 悪化しやすい日 - 庚・辛の日(金)
負(相) … 影響を受ける日 - 壬・癸の日(水)
再(旺) … 病気が起こる、または勢いづく日
病状の経過予測
腎の病は、相生関係(水生木)にある甲・乙(木)の日に癒える傾向があります。
もし甲・乙の日に癒えなければ、相剋関係(土剋水)にあたる戊・己(土)の日に甚だしく悪化します。
そして、戊・己の日に持ちこたえることができれば、庚・辛(金)の日を経て、腎と同じ水気である壬・癸(水)の日に再び症状が現れる、あるいは定着するというサイクルを繰り返します。










今回の講義の概要
腎の病は、相生関係にある「春(木)」に癒えやすく、相剋関係にある「長夏(土・土用)」に悪化しやすいという法則があります。
十干の巡りでも病状は変化し、甲・乙(木)の日は回復のチャンス、戊・己(土)の日は悪化に注意が必要とされます。
腎の病気は、下腹部や腰背部の痛みのほか、脛(すね)が冷えてだるい「虚痛」といった独特の症状として現れます。