東洋医学講座 378

東洋医学講座 378 腎と命門

腎と命門の役割

腎と命門 。生命の息吹が宿る場所、それが腎であり、その活動の源泉となるのが命門です。本稿では、この二つがどのようにして私たちの生命を支えているのか、その奥深い関係性を紐解いていきます。


この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

生命の根源としての腎と命門
心と腎の連携

腎と命門

およそ人間は、父母の精が母の子宮に交合して、妊娠がはじまります。この精は、胎児の腎精となって両腎を生じます。

この腎の中には、自ら生きようとする生命力が備わっています。生命力の根源は胸中に宿り、五臓の生ずる順は、まず腎、心が生じ、それに従ってその他の臓腑が生じます。五臓は、腎と心の精と神心より生じますが、形態は頭脳より生じ、艮(ごん)は腎であります。

左腎は水に属し、右腎は火に属し、右腎を命門といいます。命門は陰中の陽であり、体中の動源で、生命の根でありますが、これを腎間の動気といいます。心は腎とその気を通じ、心の動源である命門は心火の根となっています。この心腎の火の交流を君火と相火の交合としています。

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