SLE(全身性エリテマトーデス)の真実
ステロイドによる冷えと「再燃」の正体
全身性エリテマトーデス(SLE)と診断されると、多くの場合、強力なステロイド治療が開始されます。一時的に症状は静まるものの、数年経つと激しい「冷え」に悩まされたり、薬を減らそうとするたびに発熱や発疹が起こり「病気が再燃した」と薬を戻されたりすることに、深い絶望を感じている方も少なくありません。
しかし、免疫学と自律神経の視点から身体全体を読み解くと、その「再燃」には全く別の意味が隠されていることがわかります。本記事では、ステロイドが体にもたらす本当の作用と、症状の再燃が意味する「治癒のメカニズム」について誠実に解説します。
1. SLE治療におけるステロイドの蓄積と
「酸化コレステロール」
全身性エリテマトーデス(SLE)の患者様は、関節リウマチなどの他の自己免疫疾患に比べても、ステロイドホルモンが多量に、そして長期にわたって処方されるケースが格段に多いのが現状です。
ステロイドは脂溶性の物質であるため、長期間内服を続けると次第に体内の組織に蓄積されていきます。そして、体温や酸素の影響を受けて自然酸化し、「変性(酸化)コレステロール」という有害な物質へと変化してしまいます。
この酸化コレステロールの強い毒性と交感神経刺激作用により、治療開始から1~2年も経過すると、患者様は芯からの激しい「冷え」に悩まされるようになり、さらには元のSLEとは関係のない新たな組織障害まで生じてくるのです。
2. ステロイドが炎症を消す本当の理由
「冷え」による生命反応の低下
では、なぜステロイドを使うと一時的にSLEの症状(炎症)が治まるのでしょうか。
実は、病気が根本から治っているわけではありません。ステロイドが交感神経を極度に緊張させ、血管を収縮させることで、身体を強力に「冷やして」いるからです。
炎症というものは、血流が集まり組織を修復しようとする生体反応です。ステロイドによる消炎とは、極度の「冷え」を作り出すことで、この生命反応そのものを強制的に低下(フリーズ)させている状態に過ぎません。つまり、生体が本来向かうべき「真の治癒」とは、全く逆向きの反応を強いていることになります。
3. 「病気の再燃(悪化)」の正体は、
血流回復による「治癒反射」
治療の過程でステロイドの量を減らしたり、薬効が切れたりした時、患者様の身体には発赤、発疹、発熱、下痢などの激しい症状が現れます。現代医療では、これを「SLEの再燃(悪化)」と呼び、再びステロイドを増量してしまいます。
しかし、身体の声を正しく聴き取れば、これは決して悪化ではありません。
薬による血管収縮(冷え)から解放され、副交感神経が優位になって血流がドッと回復したことによる「治癒のための反射」なのです。冷え切っていた組織に血液を送り込み、溜まっていた老廃物や酸化物質を外へ排泄しようとする(発疹や下痢)、極めて正常で力強い生命反応です。
4. 症状を消すことだけを目的にしない、
本質的な治癒への道
ステロイドが切れるたびに治癒反射が繰り返される現象。それが「病気の再燃」と呼ばれ、恐れられているものの正体です。
このような「症状=悪」ではなく「症状=身体の治癒プロセス」であるという根源的な考え方を持たない限り、自己免疫疾患がなぜ生じているのかという真の病態メカニズムを理解することはできません。
目先の症状(発熱や発疹)を消すことだけを治療の目的に据えてしまうと、患者様は永遠に薬から抜け出せず、真の治癒(寛解)にはたどり着けないのです。身体の理(ことわり)を理解し、治癒反射を受け入れる余白を持つことこそが、回復への第一歩となります。













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