間取りの中心と「主人の部屋」の重要性
黄金方位の北西(乾)を活用
家づくりの間取りを決める時、何を基準にしていますか?動線や日当たりも大切ですが、家相学において、家の「中心(太極)」と、一家の主である「主人」の部屋の配置は、家族の運気と統率に関わる極めて重要なポイントです。
この記事では、人間が本能的に落ち着く方位の秘密や、主人としての権威を保ち、家族を円満に導くための「中心の部屋(太極室)」の設計ルールについて、家相学の視点から詳しく解説します。
1.落ち着く条件と方位
家全体の太極は中心部であり、方位の太極は「天門」であると言われています。天門とは乾、すなわち戌亥(北西)の方位です。なぜ北西の方位を天門と言うかと言えば、天=主(主人)を指すことに由来します。
家庭において天と言えば主人のことであり、乾の座は主人となります。これを具体的に説明するために、まず「安定」か「不安定」かという点から考えます。安定とは落ち着くこと、不安定とは落ち着かないことです。乾の方位は「落ち着く」という意味から、固定、定着を表します。定着すれば、長い間には周囲の中心となり、リーダーとなっていきます。家庭に当てはめれば、これが主人ということです。定着している者は、何をしても強く安定しているため、権力を握ることにもなります。
例えば、大勢でピクニックに行った場合、休憩時間にどこに座れば良いか迷うことがあるかと思います。普通の人は、まず「落ち着いた場所に座ろう」と考えます。そして、周囲に何もない平らな場所よりは、木陰や大きな石のそばなど、安定した場所を見つけて座ります。つまり、少しでも落ち着ける場所を見つけようとする、これが人間の第一の習性です。その次は、明るい方に向かって定着します。暗い方に向かって座ると、何かと不安定を感じるものです。
これを方位に当てはめますと、乾(北西)と北に座ることになります。前述の通り、乾は落ち着く方位であり、家の中では中心になる座です。何かをする時にも中心になる者がいなければ、事は運びません。中心になる者は周りの人々から尊ばれ、いわば神のような役目も果たしているのです。
人間が落ち着く条件として、暗い方を背にし、明るい方を前に選ぶのは、方位に関係なく考えられることです。良い例として、北側に窓がある場合、方位だけを気にしていると窓に背中を向けて座ることになりますが、実際には必ずしもそうなるとは限りません。ただ、落ち着ける一つの条件として、窓の位置は重要なポイントになります。「君子南面」という言葉があるように、相手と対応する場合は、南面(南を向いて)に座るのが良いとされています。このように場所(方位)は固定しても、考え方まで固定してしまっては融通が利きません。いつどんな時でも応用が利くようにしておくことを忘れてはいけません。
2.中心の部屋
一つの家の中で中心となる部屋を「太極室」と呼びます。これは家族で言えば、主人が中心となり、主婦や子供、お手伝いさんなどを統率している状態を表します。主人としての統率の象徴という意味があります。
部屋をつくる時には、まず中心者(主人)の部屋をよく設計して、間取りを決めていかなければなりません。人体に例えれば「頭」になります。頭の働きが中心となって物事が処理されていくのと同じです。各自が自分勝手なことをやっていては、統制がとれません。
部屋をつくる時は、まず中心の部屋を決め、その後で周りの部屋をつくっていくというのが順序です。例えば大きな家を建てる場合、たくさんの部屋の中で一番大きな部屋か、落ち着いた方位にある部屋が中心の部屋となります。ここには主人が住むか、あるいは主人に代わって一家を支配する人が住むようにします。
場所的には必ずしも家の中心に設計しなくても良いですが、なるべく位置を乾(北西)の方に寄せた方が良い結果をもたらします。なぜ大きな部屋が良いかと言えば、例えばお手伝いさんなどが住む部屋よりも主人の部屋が小さいと、お手伝いさんに軽く見られるなどして、主人としての権威がなくなるからです。人間とは不思議なもので、大きな場所に住むと気持ちが大きくなり、小さな場所に住むと気持ちが小さくなります。主人が大きな部屋に住むのは、家族構成上の自然な成り行きです。一つの部屋に家族全員が集まるような時でも、主人の座というものは、ある程度の大きさ(格)が必要です。
一家の中心人物は周りの者に命令する権限を持っているので、中心の部屋のことを別名「命令部屋」とも言います。
ある家相の本には「家の中心部には、必ず大きな部屋を作るべきだ」と書いてありますが、このように言い切ってしまうのは少し問題があります。家のど真ん中に大きな部屋があると、構造上あまり良いものができない場合があるからです。また、大きな部屋を真ん中に持ってきたために、外部との空気が遮断されてしまう(窓が取れない)ことも考えられます。むしろ、できるだけ乾(北西)か北側につけて中心部屋をつくるようにした方が良い結果が出ます。場所的には、必ずしも中心でなければならないという規則はないと考えてよいです。
このことから、乾(北西)の方位にある部屋は大切であり、みだりに他人に貸すと「ひさしを貸して母屋をとられる」というような結果を生みかねません。これは気をつけなければなりません。
大きなアパートの間借りの場合は、言うまでもなく乾(北西)の方位に住んでいる人の方が権力が強くなります。したがって、このような部屋にオーナーが住んでいる場合は大変落ち着き、アパートの住人をうまく支配できることになります。しかし、主人以外の人がそこに住むようになりますと、その人は威張って、あたかも主人であるかのように振る舞います。これはアパート経営にはつきものの悩み事と言えるでしょう。














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