インフルエンザと風邪の違いとは?症状で見極めるためのチェックポイントと受診の目安

インフルエンザと風邪の違いとは?症状で見極めるためのチェックポイントと受診の目安

冬になると流行するインフルエンザと風邪。「熱が出た」「のどが痛い」といった症状が現れたとき、それがただの風邪なのか、それともインフルエンザなのか、自分で判断するのは難しいものです。

しかし、この二つは原因となるウイルスも、症状の現れ方も、そして治療法も全く異なる病気です。特にインフルエンザは、重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすリスクもあるため、早期に正しい見極めと対応を行うことが重要になります。

この記事では、インフルエンザと風邪の決定的な違いと、症状から見極めるための具体的なチェックポイントについて解説します。

インフルエンザと風邪、何が違うの?

一言で言うと、インフルエンザは「インフルエンザウイルス」による全身性の感染症、風邪(普通感冒)は「様々なウイルス」による主に上気道(鼻やのど)の炎症です。

原因となるウイルスの違い

  • インフルエンザ
    「インフルエンザウイルス(A型、B型など)」が原因です。感染力が非常に強く、短期間で広範囲に流行します。
  • 風邪
    ライノウイルス、コロナウイルス(新型とは異なる一般的なもの)、アデノウイルスなど、200種類以上の様々なウイルスが原因となります。一年を通して発症しますが、冬場に多くなります。

発症の仕方と全身症状の強さ

最も大きな違いは、症状の現れ方と全身への影響度です。

  • インフルエンザ
    前触れなく、急激に発症します。「朝は元気だったのに、昼過ぎから急に悪寒がして高熱が出た」というケースが典型的です。そして、強い全身症状を伴います。
  • 風邪
    のどの痛みや鼻水などから始まり、緩やかに症状が進行することが多いです。発熱しても微熱程度で済むことが多く、全身症状は比較的軽微です。

症状で見極める!具体的なチェックポイント

自分の症状がどちらに当てはまるか、以下のポイントをチェックしてみましょう。

インフルエンザの典型的症状
(全身症状が中心)

インフルエンザの最大の特徴は、呼吸器症状(咳・鼻水)よりも先に、強い全身症状が現れることです。

  • 38℃以上の高熱
    悪寒や震えを伴い、急激に熱が上がります。
  • 強い全身倦怠感
    体がだるくて動けないほどの強い疲労感を感じます。
  • 関節痛・筋肉痛
    「体の節々が痛い」と感じるのが特徴的です。
  • 頭痛
    強い頭痛を伴うことが多いです。

これらの全身症状が現れた後、少し遅れて咳やのどの痛みなどの呼吸器症状が出てくる傾向があります。

風邪の典型的症状(局所症状が中心)

風邪は、鼻やのどなどの「局所症状」が中心です。

  • のどの痛み・イガイガ感
  • 鼻水・鼻づまり
  • 咳・たん
  • 発熱(多くは37~38℃台の微熱)

全身のだるさや頭痛を伴うこともありますが、インフルエンザほど強くはありません。

【比較表】インフルエンザと風邪の主な違い

特徴インフルエンザ風邪(普通感冒)
原因インフルエンザウイルス様々なウイルス(ライノウイルスなど)
発症様式急激に発症緩やかに発症
発熱38℃以上の高熱が多い微熱が多い(高熱が出ることもある)
全身症状強い(倦怠感、関節痛、筋肉痛)軽い、または無い
局所症状全身症状の後に出ることが多い中心(のどの痛み、鼻水、咳)
重症化肺炎、脳炎などのリスクありまれ

※これらは一般的な傾向であり、個人差があります。予防接種を受けている場合、インフルエンザでも軽症で済むことがあります。

▶関連ページ:[鍼灸での風邪対策]

受診のタイミングと注意点

自己判断は禁物です。上記のチェックポイントでインフルエンザが疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザが疑われる場合

抗インフルエンザ薬(タミフル、イナビル、ゾフルーザなど)は、ウイルスの増殖を抑える薬であり、発症後(熱が出始めてから)48時間以内に服用を開始することで効果を発揮します。

「急な高熱」「関節痛」「強いだるさ」など、インフルエンザ特有の症状が出たら、発症から12時間以降~48時間以内を目安に受診することをお勧めします。(発症直後すぎると検査で陽性反応が出ないことがあります)

重症化リスクのある人は早めに相談を

以下の方は重症化するリスクが高いため、症状が軽くても早めに医師に相談してください。

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 妊娠中の方
  • 基礎疾患(喘息、心臓病、糖尿病、腎臓病など)がある方

まとめ

インフルエンザと風邪は似て非なる病気です。「急激な高熱」と「強い全身症状(関節痛・倦怠感)」がインフルエンザを見極める大きなポイントです。

疑わしい場合は無理をせず、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。そして、手洗い・うがい・マスク着用といった基本的な予防対策を徹底し、感染拡大を防ぐことも大切です。

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