家相学 53 門と玄関の方位と正中線・四隅線

門と玄関の家相方位ランキング。東南は大吉(繫栄)、西北・西南は大凶(崩壊)と、影響を比較。

門と玄関の方位吉凶
東・東南・南・西南・西・北西への
出入口が及ぼす影響 

家相学において、玄関(出入口)は「気の入り口」であり、その方位は家の運気を左右する極めて重要な要素です。東からの陽気、南からの活気、西からの金運、そして北西からの権威など、方位ごとに異なる気が家の中に流れ込みます。この記事では、各方位(東・東南・南・西南・西・北西)に玄関を配置した場合の具体的な吉凶作用、住む人の性格や職業への影響、そして凶相を避けるためのポイントについて、家相学の古典的な教えに基づき詳しく解説します。

門と玄関の方位と正中線・四隅線

家相学において、四正(北・南・東・西)と四隅(北東・南東・西南・西北)の正中線・四隅線上は、凶方位とされています。これは、四正四隅はその気の走りが強すぎるためだと言われています。そのため、これらの真上を避けて門や玄関(出入口)を配置することが基本となります。

① 東方の出入口(吉相:発展繁盛)

東方は「陽気発生」「酸素充満」の方位です。この方位に吉構相の玄関があれば、発展繁盛の兆しがあり、支店や分店を出すなど、外に向かって事業が伸長することを示します。新鮮な空気もいっぱい入ってきます。

② 巽方(東南)の出入口(大吉相:信用と繁栄)

東南(巽)も陽気充満で非常に良い方位です。東方とは異なり「外から内に向かって」の繁盛をもたらすため、特に商店などには大吉方となります。しかし、人の出入りが激しくなるため、じっくり腰を据える会社員などの家庭には、散財する相となって向きません。

この方位は、東より陽気が高く、酸素も多くて明朗性があります。陰気な玄関より、陽気で明るい玄関の方が入りやすいのは当然です。物腰が柔らかく愛想の良い娘に心が惹かれるように、この方位の玄関は自然と人の出入りが多くなってきます。

方位を人に例えますと、北の冬は「母体の中」、北東の早春はその母体の中から「誕生」すること、東の春は「育成期」を表します。そして、東南は「成人期(結婚適齢期)」です。特に、陽射しが柔らかく酸素が充満している東南は、気立ての良い娘さんにも例えられ、自分から求めるよりも「他人から求められる(縁談が舞い込む)」方位とされています。「外から内へ」という意味は、このようなところからも理解できるかと思います。

③ 南位の出入口(吉凶混在:社交性と落ち着き)

南は陽気の頂点であり、午前と午後に気が変化する境界でもあります。極めて陽気であるため、明るい方へ向いていることになります。そうしますと、広く見渡す気分が湧いてきて、非常に物事を知りたいという欲望(知的好奇心)に駆られ、じっとしていられず動き回ることになります。

そのため、南に玄関や出入口があると、落ち着きのない人間になりがちです。一般家庭でこの方位に玄関があると、家族は留守にしがちな家になります。人間は、あまりに明るい場所にはじっとしていられないからです。極端に暗いのは良くありませんが、明るすぎるよりは多少暗い所の方が、物事を静かに考えることには向いています。子どもが夏より冬の方が落ち着いて勉強できるのも、このためです。

しかし、外交員(営業職)を使う商家なら、この方位の玄関も良いとされています。易で説明しますと、南(離)は「付着と離反(ついたり離れたりする)」働きを持っているため、営業を主とした仕事には絶好というわけです。

また、会社で落ち着いて事務を執らなければならない人のデスクを、窓に向けてはいけません。特に南側に窓がある場合は絶対にいけません。外回りの営業職の机は南側に、事務職の人は落ち着ける場所に机を配置するべきです。

南方位でも、東寄りと西寄りがありますが、玄関はどちらかと言えば「東南(南東)」寄りが良いとされています。「南西(西寄り)」にすると、なおさら落ち着かなくなる危険性があります。これは、西側は昼過ぎの日照りが強くなってきて「殺気」立ってくるため、どうしても落ち着かなくなるからです。このような配置を続けていますと、良い部下や後輩が育たず、居着かないという結果も出てきます。

④ 西南位の出入口(大凶相:裏鬼門と衰退)

ここは「裏鬼門」と呼ばれている場所です。酸素が少なく、倦怠感を生じさせる空気が充満しています。その上、殺気立った強い西日によって色あせ、「死気感」の湧く方位でもあります。

ここに出入口を造ることは大凶です。もし商店なら営業成績が上がらず、人の恩に報いるなどという精神(道徳心)が全く無くなってしまいます。人間にも商品にも良くなく、時にはこの方位で熱風を受けて商品が日焼けすることもあります。この方位は発展が止まり、家系が続かないという「商家死殺」の気を持っています。

ただし、構造上どうしてもこの方位に出入口を避けられない場合は、いくぶんでも「南側」に寄せれば、大凶は免れることができます。

西南に玄関があると、女性は活気がなくなり、ノイローゼになるか、逆に淫乱になるか、あるいは放浪します。つまり、内側から家庭が崩れるのです。もしそこに住む女性の気が強ければ、他者に害を及ぼすこともあります。

⑤ 西の出入口(吉凶混在:金運と色情)

西の方位は「金銭」「財産」の方位であるため、まずお金のことを心配しなければなりません。西方位に出入口がありますと、散財が多くなり、お金が貯まりません。そして、色情が原因で家庭内に不和や争論を起こしやすくなります。

ただし、水商売や夕方から始まる商売(飲食業など)には良く、収入も多くなり、忙しくなる相です。また、女性が活気づく方位ともされ、自然と男性の出入りが盛んになってきます。これは、女性が男性を引きつける心理を持っているからです。

⑥ 乾(西北)方位の出入口(凶相:権威失墜と落ち着き)

乾(西北)は「主人」の方位であるため、そこに出入口があるということは、主人を踏みつけにすることになり、主人の権威失墜の元を作ります。そして妻の権力が強くなり、恐妻家が出来上がります。また、住人は不治の病にかかりやすく、病気も慢性化しやすくなります。

どうしてもこの方位に出入口を作らなければならない時は、「戌(いぬ・西北西)」の方に寄せて造ることです。そうすれば、商売などの客層が良く、地位のある人が出入りするようになります。また、目上の人の引き立てがあるなど、良い援助者を得られます。事業をしている人は、大きな仕事を持ち込まれることがあります。

これは、主人が中心となって積極的にやるということよりも、むしろ「他人に従って発展する」傾向があります。自分が頭(リーダー)になるよりも、他の人を立ててそれに従うことで道が開けます。

なぜ、乾方位に玄関があったり、門戸を開けたりするのがいけないのでしょうか?本来、乾(北西)というのは、落ち着いていて良い方位です。ところが、そこに出入口をつけるということは、その場所を「落ち着かない状態」にしてしまうことを意味します。結局、家の中に落ち着く場所(拠り所)がなくなってしまうのです。

落ち着く場所というのは、その家の中心であり、拠り所になるべきところです。この拠り所となるべき乾方位がせわしい出入口になれば、女性はあまり影響されないのですが、男性は外部で活動的であっても、家にあっては「静養」できる状態を強く求めるため、落ち着くべき場所がないと、居ても立ってもいられないくらい気分が乱れます。

特に主人がそのような状態だと、家庭内での権力が萎縮します。気の弱い主人なら、外に羽を伸ばしに遊び出たり、蒸発したりするなどして、全く締まりがつかなくなってしまいます。