「巽(東南)の張り」は
信用と繁栄の吉相!
ただし張り過ぎと欠けには要注意
家相学において、巽(東南)の方位は「風」のように爽やかな気を運び、世間からの信用と遠方への発展を司る非常に重要な場所です。この方位の「張り(出っ張り)」は、ビジネスの成功や人間関係の円滑化をもたらす吉相として知られていますが、その張り方や「欠け(くぼみ)」の状態によっては、逆に深刻な災いを招くこともあります。この記事では、巽の張りがもたらす具体的な吉意と、注意すべき「張り過ぎ」や「欠け」による凶意について、乾(西北)方位との関係性も交えて詳しく解説します。
巽(東南)の張り欠け

①巽の張りの場合(吉相)
巽(東南)の張りは、世間の信用を得て人気があり、遠方との取引が良好になります。この「遠方」の意味を広げて考えると、別荘や支店などの発展も考えられます。役人やサラリーマンは、遠方に旅行(出張や赴任)して給料が増えたり、栄転したりすることも考えられます。
巽を易から説明しますと、巽は「風」を象徴し、風は遠方まで吹くことから、その吉意(良い意味)が遠方まで及ぶ、人気の方位と見なされています。つまり、人がよく集まる方位です。
その理由として、巽は八方位の中でも一番明朗な場所であり、人に例えると、暖かく柔らかい、きれいなムードを持った美しい女性のような姿とされます。後天定位盤を見ると、北側に厳しい男性、南側に女性が配置されていますが、巽は女性の中でも特に長女、完成された女性を表しています。ただし、それが過ぎると老母、老婦となります。これは醜いという意味ではなく、頭が切れ、達者な女主人となる明朗な方位であることを示していますが、程よい張りにとどめていた方が無難です。
それから、重要な条件として、巽(東南)と乾(西北)は両方が張っているのが理想的な条件であり、巽だけの張りは一時的な発展で終わることがあるため、忘れてはいけません。
②巽の張り過ぎの場合(凶相)
巽に不相応な大きな張り出しがあるときは、一時的に繁栄しても、終わりに大きな困難が起こってきます。仕事を手広くやり過ぎて損をするなどが良い例で、張り過ぎは「広げ過ぎ」と考えても良いでしょう。サラリーマンは我意を張り過ぎて退職になり、家運が次第に傾き、家族が旅行中に災難に遭うこともあります。
乾(西北)の張りがなく、巽(東南)だけが張り過ぎている場合は、長男が亡くなるか、長男ではなくとも相続人が亡くなる恐れがあります。
宅地で巽の方角を人に貸すときは、家主、借家人共に貧困に陥る恐れがあります。これは、自分にとって良い方位を他人に取られたのと同じであるため、一家の明朗さが欠けることになるからです。
吉の意味が欠けた場合の悪い意味としては、強欲、非道、訴訟、色欲があります。この色欲は、計算高い色欲となります。不信、悪評、後難、あるいは、長女が家系を継ぐか、売れ残る(結婚が遅れる)傾向があります。その理由は、長女にとって住み心地の良い家になり過ぎるからです。また、次男が家系を継ぐということも起こります。
ただし、同じ巽の張りでも、道路を隔ててある土地の張りは、東の意味も含まれてくるため、職業が繁盛し、使用人が忠実となり、遠方より幸運が来る、技芸(芸術・技術)の人を出すなどの、華やかな良相となります。
③巽の欠けの場合(吉凶混在・凶相)
程よく欠けているのは、かえって福力(幸福の力)があるとして貴人に愛されるとされます。これは人に従ってする家業の者に最も良く、例えば芸妓や芸人、特に女性は人の寵愛を受けるといった、幸福な家相となります。このような家の娘は、だいたい良い縁談があると考えられますが、どこか他に家相の欠点があると、正常ではない形での寵愛を受けることにもなりかねません。
一方、人の上に立とうとする人は、巽を欠くことは最も避けなければいけません。巽の欠けには「低姿勢」の意味があり、それが現れて、人より抜きん出ることができなくなります。
大きく欠ける場合は、生産力が衰え、女難、変死、短命、妻縁が薄く、亡命が考えられ、争論、欲に絡んだ訴訟、養子家系といった凶相となります。さらに、東方位の意味も加わってきます。東位の訴訟は、感情に絡んだもの、牢獄の難、発狂があります。この発狂は、東の激しい発狂に対して内攻的な(内にこもる)意味となります。長男は幼くして親と離れるようになり、長女は縁遠く、死亡したり愚人(判断力のない人)となったりするので、大きな欠けは注意を要します。
病気としては、手足の難病、胸腹の病、中風、生理不順、神経痛、血行・血液の病になりやすいとされます。これは巽が「順調」「整う」の意味を持つため、それが不調となったことから起こるものです。それから、妻女短命、主人短命とも見られますが、これらはもちろん、先天運(生まれ持った運勢)の強弱によって違いがあり、家相ばかり見るのは誤りです。










この記事を読めば、家相について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・「程よい巽の張り」は信用と遠方取引の吉相
・「巽の張り過ぎ」は相続人の危機を招く凶相
・「巽の欠け」は人の上に立つ者には大凶