今年も全国的にインフルエンザが猛威を振るっています。「自分は大丈夫」「予防接種を受けたから」と油断は禁物です。
インフルエンザや風邪の予防において、古くから言われ続けている「手洗い」と「うがい」。実は、これこそが最も基本的でありながら、最強の防御策であることをご存知でしょうか?
特に、ウイルスを物理的に洗い流す「手洗い」は、ウイルスを体内に侵入させないための最初の、そして最大の砦です。この記事では、インフルエンザ予防における手洗いの重要性と、効果を最大化する「正しい手洗い」のポイントを改めて解説します。
なぜインフルエンザ予防に
「手洗い」が最強なのか?
インフルエンザの主な感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」の2つです。
- 飛沫感染
感染者の咳やくしゃみを直接浴びて感染する。 - 接触感染
ウイルスが付着したドアノブ、電車のつり革、スイッチなどに触れ、その手で自分の鼻や口、目を触ることで感染する。
実は、無意識のうちに顔を触ってしまうことによる「接触感染」のリスクは非常に高いと言われています。だからこそ、外出先で様々な場所に触れた手をきれいに洗うことが、ウイルスを体内に侵入させないための決定的な対策となるのです。
30秒が鍵!ウイルスを洗い流す
「正しい手洗い」完全ガイド
「ただ水で濡らすだけ」「石鹸をつけて数秒で終わり」では、残念ながらウイルスの多くは手に残ったままです。効果的な手洗いにはコツがあります。
石鹸の役割と「洗い流す」重要性
石鹸は、それ自体がすべての菌やウイルスを死滅させる魔法の薬ではありません。石鹸の主な役割は、水だけでは落ちにくい皮脂汚れなどを包み込み、手から浮き上がらせることです。
重要なのは、石鹸で浮かせた汚れやウイルスを、流水で物理的にしっかりと洗い流すこと。そのためには、ある程度の時間が必要です。
目安は「ハッピーバースデー」2回分!
30秒手洗いのステップ
感染リスクを減らすための手洗い時間の目安は「30秒以上」です。
時間を計るのが面倒な場合は、誕生日を祝う歌『ハッピーバースデー・トゥー・ユー』を心の中で歌ってみましょう。この歌1回が約15秒なので、ゆっくり2回歌う間が、手洗いに必要な時間の目安になります。
【正しい手洗いの手順】
- 流水で濡らす
まず手を水で濡らし、石鹸を十分に泡立てます。 - 手のひら・手の甲
手のひら全体、そして手の甲をこすり合わせます。 - 指の間
両手を組むようにして、指の間の汚れを落とします。ここが残りやすいポイントです。 - 指先・爪
指先を反対の手のひらに当てて、ねじるようにして爪の間も洗います。 - 親指
親指を反対の手で握り、ねじるように洗います。 - 手首
忘れがちな手首も、反対の手で握って洗います。 - すすぎ・乾燥
流水で石鹸と汚れを十分に洗い流した後、清潔なタオルやペーパータオルで水分を完全に拭き取ります。濡れたままの手は雑菌が繁殖しやすいため、乾燥までが手洗いです。
いつ洗うのが効果的?
手洗いのベストタイミング
どんなに丁寧に洗っても、その後に汚れた場所に触れてしまっては意味がありません。1日の中で、特に意識して手洗いをすべきタイミングを押さえましょう。
- 外出から帰宅した直後
最も重要です。外から持ち込んだウイルスを家の中で広げないために、玄関先や洗面所でまず洗いましょう。 - 食事の前
手についたウイルスを口から体内に入れないために必須です。 - トイレの後
様々な菌が付着しやすい場所です。必ず丁寧に洗いましょう。 - 鼻をかんだ後・咳やくしゃみを手で覆った後
自分の飛沫がついた手を介して、周囲の人や物にウイルスを広げないためのマナーです。 - 共有物に触れた後
オフィスの共用機器や、不特定多数が触れるゴミなどを扱った後も要注意です。
手洗いだけじゃない!
併せて行いたい基本の予防策
手洗いは強力な武器ですが、他の対策と組み合わせることで予防効果はさらに高まります。
- うがい
喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流し、喉を保湿して防御機能を高めます。帰宅時は「手洗い&うがい」をセットにしましょう。 - 適切な湿度を保つ
空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下し、ウイルスも飛散しやすくなります。加湿器などを使い、室内湿度を50~60%に保つのが理想です。 - 免疫力を高める生活
十分な睡眠、バランスの取れた食事は、ウイルスと戦う体の基礎力を高めます。
まとめ
インフルエンザ予防の基本は、特別なことではなく、日々の「正しい手洗い」の積み重ねにあります。
「帰ったらまず30秒手洗い」を家族みんなの習慣にし、ウイルスを家に持ち込まない生活を心がけましょう。この冬を元気に乗り切るために、今日から意識を変えてみませんか?










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