吸玉療法(カッピング)

背中への吸玉(カッピング)施術の様子。真空ガラスカップで皮膚を吸引し、血行不良(瘀血)を深部から改善する東洋医学的な治療法。武蔵小杉の鍼灸院での施術。

「押してもダメなら引いてみる」

吸玉(カッピング)療法が
頑固なコリと冷えに効く医学的理由

「マッサージに行っても、
その場しのぎですぐに元に戻ってしまう…」
「背中が鉄板のように硬く、
呼吸をするのも苦しい…」
「冷え性がひどく、お風呂に入っても
すぐに手足が冷たくなる…」

もしあなたが、このような慢性的な不調に悩んでいるなら、必要なのは「押す」刺激ではなく、「引く」刺激かもしれません。

古くから東洋医学や世界中の伝統医療で愛されてきた「吸玉すいだま療法」、別名カッピング。 近年、トップアスリートや海外セレブが背中に丸い痕をつけていることで再注目されていますが、これは単なるブームではありません。

そこには、現代医学でも注目される「筋膜リリース」の要素と、東洋医学独自の「瘀血(おけつ)=汚れた血液」を浄化する、理にかなったメカニズムが存在します。 なぜ「吸う」だけで体が軽くなるのか?その秘密と、気になる「痕」の意味について、専門家が詳しく解説します。

1.吸玉(カッピング)とは?

「押す」施術との決定的な違い

一般的なマッサージや指圧は、皮膚の上から筋肉を「押す(圧迫する)」ことでコリをほぐします。 しかし、慢性化してガチガチに固まった筋肉や、癒着してしまった筋膜に対しては、上から押すだけでは深部まで届かないことがあります。また、強く押しすぎると筋繊維を傷つけ(揉み返し)、かえって硬くなってしまうリスクもあります。

吸玉療法は、その逆のアプローチ、つまり「引く(吸引する)」施術です。 カップの中を真空状態にすることで、皮膚、皮下脂肪、そして深層の筋肉までを強力に吸い上げます。 これにより、体に負担をかけずに、物理的にスペースを広げ、押しつぶされていた血管や神経を解放することができるのです。これが「押してもダメなら引いてみる」の真意です。

2.【メカニズム】真空の力が生み出す
4つの劇的効果

  1. 深層筋・筋膜の「引き上げ」リリース

皮膚と筋肉の間には「筋膜」という薄い膜があります。悪い姿勢や運動不足が続くと、この筋膜が筋肉にべったりと癒着し、動きを制限して痛みを生み出します。 カッピングの吸引力は、この癒着した筋膜を強力に引き剥がし(リリース)、筋肉の滑走性を回復させます。「背中に羽が生えたように軽い」と感じるのは、この癒着が剥がれるためです。

  1. 血管拡張と「瘀血」の浄化

東洋医学では、ドロドロとして流れの悪い血液を瘀血おけつと呼び、万病の元と考えます。 カッピングで皮膚を強く吸引すると、毛細血管が一時的に拡張し、深部に溜まっていた古い血液(瘀血)や老廃物が皮膚表面まで引き上げられます。すると、体はそれを「処理すべきもの」と認識し、新しい血液を大量に送り込んで洗い流そうとします。この「強制的な血流交換」により、組織が若返ります。

  1. 自律神経の強制リセット

背骨の周辺には、自律神経の束が通っています。カッピングで背中全体を刺激することは、交感神経(緊張)のスイッチをオフにし、副交感神経(リラックス)を強制的に優位にする効果があります。施術中に深く眠ってしまう方が多いのはこのためです。

  1. デトックスと免疫力アップ

血流だけでなく、リンパの流れも改善されるため、体内に蓄積した疲労物質や有害物質の排出(デトックス)が進みます。また、皮膚刺激による免疫細胞の活性化も期待でき、風邪をひきにくい体づくりに役立ちます。

3.【診断】背中の「痕の色」が語る、
あなたの体の危険信号

カッピング最大の特徴は、施術後の肌に残る「丸い痕(溢血斑いっけつはん)」です。 これは内出血ではなく、血管から漏れ出た古い血液や色素反応ですが、その「色」を見ることで、あなたの体の状態を目で見て確認(可視化)することができます。

色の診断チャート

  • 薄いピンク色
    健康的。血液サラサラで代謝が良い状態。
  • 鮮やかな赤色
    直近の疲れや、筋肉の炎症(コリ)がある状態。
  • 暗い赤色~赤紫色
    慢性的な疲労、頑固なコリ。血流が悪くなり始めている「中程度の瘀血」。
  • ドス黒い紫~黒色
    危険信号。 長期間にわたり血流が滞り、老廃物が蓄積している「重度の瘀血」。冷えや免疫低下も深刻。
  • 色がほとんど出ない(白っぽい)
    貧血気味、または血行が悪すぎて反応すら出ない「虚血」の状態。

痕はどれくらいで消える?

通常は3日~1週間程度で綺麗に消えます。色が濃い(状態が悪い)場所ほど消えるのに時間がかかりますが、施術を重ねて血流が良くなると、痕の色は薄くなり、消えるのも早くなっていきます。

4.ひごころ治療院の吸玉療法

伝統技法「火罐ひかん」へのこだわり

当院では、プラスチック製のポンプ式だけでなく、伝統的なガラス製のカップを使った火罐法ひかんほうも採用しています。 カップの中で一瞬だけ火を燃やし、その熱で真空状態を作って吸着させる技法です。

火を使うことでカップ自体がほんのりと温まり、「お灸のような温熱効果」と「マイルドで深みのある吸引感」を同時に得られるのが特徴です。機械的な吸引とは一味違う、人の手による温かみのある施術をご体感ください。

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5.痛みは?副作用は?

施術前のQ&Aと注意点

痛みはありますか?

基本的には「イタ気持ちいい」「吸われている」という感覚です。コリがひどい場所は最初は強く感じるかもしれませんが、吸引圧は調整可能ですのでご安心ください。

痕を残したくないのですが…

. 痕が残りにくい「オイルカッピング(走罐法)」や、吸引時間を短くするなどの調整も可能です。結婚式やプールなどの予定がある場合は、必ず事前にお知らせください。

受けられない人はいますか?

高熱がある方、皮膚に炎症がある方、極度の貧血の方、妊娠初期の方などは施術を控えていただく場合があります。

6.【体験談】
「背中に羽が生えたよう」驚きの声

「マッサージとは別次元の軽さ」(40代・デスクワーク男性)
毎週マッサージに通っても翌日には戻っていた肩こりが、カッピングを受けた後は1週間以上軽い状態が続きました。背中がポカポカして、夜も泥のように眠れました。痕の色が紫色だったのには驚きましたが、自分の体の悪さを自覚できました。

「冷え性が改善し、生理痛も楽に」(30代・女性)
クーラー病で手足が冷え切っていましたが、カッピングを続けるうちに体温が上がり、汗をかけるようになりました。血の巡りが良くなったせいか、重かった生理痛も軽くなりました。

7.吸玉の効果を高める施術頻度とアフターケア

  • 推奨頻度
    最初は「瘀血」を排出するために、1~2週間に1回のペースで3回ほど続けていただくと、劇的に体質が変わります。その後はメンテナンスとして月1回程度がお勧めです。
  • アフターケア
    施術後は血流が良くなり、老廃物が全身を巡っています。

施術当日は激しい運動や飲酒を控え、ゆっくり休んでください。心地よいダルさ(好転反応)が出ることがありますが、翌朝のスッキリ感に繋がります。
水分(常温の水・白湯)をたっぷり摂ることで、尿として老廃物を排出させましょう。

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