小児はり

桃の花

小児はりとは ーその効果を説明

小児はりとは?

小児はり」とは、江戸時代に大阪の治療家たちが行っていた治療法で、大正末期から昭和初期にかけて関西を中心に広まった小児を対象とした治療法の名称です。

関東でも小児の治療が行われていますが、「小児はり」という言葉はあまり使われないかもしれませんので、聞き慣れないかもしれません。

小児はり」では、通常のはり治療に使用される「刺すはり」とは異なり、皮膚に接触させて軽い刺激を与える特殊なはり・・を使用します。これは大人の治療とは異なり、小児の感受性に合わせた施術方法です。痛みや副作用もなく、子供たちがとても元気になりますよ。

適応症状

  • 疳の虫(かんのむし)症状 :小児が異常に興奮しやすくなる状態です。症状には、夜泣き、不機嫌、いらだち、ちょっとした物音に驚く、寝ているときに薄目を開ける、奇声(かん高い声)を上げる、行動が粗暴になるなどが含まれます。
  • 下痢
  • 便秘、消化不良、腹痛
  • 肩こり
  • 風邪、頭痛、発熱
  • おねしょ
  • 結膜炎、眼瞼炎
  • 鼻カタル、耳下腺炎、慢性気管支炎小児喘息
  • 湿疹アトピー性皮膚炎

その他症状にも対応しています。お気軽に相談ください

小児の不調の原因

子供の不調は、先天的な問題がなければ、後天的な生活の影響が大きいです。
特に、食事睡眠運動に問題があることが多いです。

例えば、便秘がちであれば、食生活に問題があります。砂糖の多いお菓子や動物性タンパク質の過剰摂取、野菜嫌い、冷たいものの摂取が原因として挙げられます。これらの要因により腸内環境が悪化し、便秘や下痢になりやすくなります。腸内環境の乱れは精神面にも影響し、アレルギーや喘息、花粉症の発症リスクが高まることが最近の研究で分かってきました。

チョコレートやジュースを過剰に摂取していませんか?砂糖は腸内の悪玉菌の好物です。好き嫌いを克服し、バランスの良い食事や腸内環境を整えるための食品を摂取させましょう。

イライラしやすい場合は、寝不足運動不足が関与しています。脳が処理できる量を超える情報や人間関係のストレス、長時間のゲームプレイ、スマートフォンやタブレットの過剰利用が要因となります。子供は大人のように自己表現が上手ではないため、イライラやストレスを感じても適切に表現できません。そのため、イライラや不満が蓄積され、解決できない場合には暴れ出すこともあります。

体力不足や生活習慣の乱れがあると、十分な睡眠が取れません。体が冷えることで早く目が覚めてしまうこともあります。中学生までは22時以降の就寝は遅すぎますので、21時までには必ず寝るようにしましょう。まずは生活習慣を見直してみてください。

子供の冷える要因

睡眠不足

必要な睡眠時間は以下の通りです。睡眠には、体や心の休息だけでなく、細胞の修復や体の成長のために必要です。

  • 乳児(~1歳未満):約11~12時間
  • 幼児(1~3歳未満):10~11時間
  • 学童期(3~6歳未満):9~10時間
  • 小学生・中学生:9時間

睡眠が足りていないと、疲れがとれず、イライラし、成長も遅れます。

食事の不摂生

大人にとって美味しくても、子供にとっては体に負担をかけるものがあります。特に、添加物砂糖が多いものはお子様にとって毒になりうる可能性があります。不摂生によって腸内環境が悪化すると、腸内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌が腸内を傷つけます。その結果、アトピーや喘息などのアレルギー疾患や、精神面への悪影響が生じることがあります。砂糖や脂肪は悪玉菌の好物です。糖分や脂肪分が多く、バランスの悪い食事は腸内環境を乱します。

運動不足

体を動かすことで熱が生まれます。この熱は消化、成長、免疫など様々な活動に不可欠です。運動は筋肉を鍛え、これにより熱を生産します。筋肉は体を支える重要な役割も果たしています。運動不足は体を冷やし、体力が低下し、免疫力が低くなり、姿勢も悪化します。

浅い呼吸口呼吸

熱を作るためには酸素が必要です。この酸素は物を燃やし、体の活動の源になる熱を生成します。弱い浅い呼吸では酸素が不足します。また、口呼吸は直接肺に空気を届けます。この空気が冷たかったりすると、肺や気管に負担をかけ、体を冷やします。

ストレス

家族間の言い争いやストレスは、子供にとって大きな負担になります。お子さんたちは家庭の雰囲気を鋭く観察しており、それが原因でストレスを感じることが多いです。子供たちの精神的な健康を保つためには、穏やかな家庭環境を整えることが重要です。