手相人相の見方 3

手の形と性格 ー七つの手型とその特徴:手の形が語るあなたの性格

七つの手型

人間の顔の形が百人百様であるように、手の形もそれぞれ違っています。手の形は先天的な素質、つまり遺伝的な体質や体型がそのまま手の形として現れたものと、その人の体験などの影響が積み重ねられた結果であるといえるでしょう。

例えば、生まれつきほっそりとした手の人がいたとしても、若い頃から肉体的な労働を続けた場合、その手の形は当然変わってきます。栄養の取り方一つをとっても、近年の子供は栄養に恵まれ、平均的に身長が伸びています。運動の機会にも恵まれれば、その影響が肉体に現れるのは当然です。手ももちろん例外ではありません。

つまり、手を通してその人の遺伝的な特性や職業、境遇などが推察されるということです。

手の形は細かく分けると多くの種類に分けられますが、以下の7つに大きく分類されます。

  1. 尖頭型
  2. 円錐型
  3. 結節型
  4. 四角型
  5. へら型
  6. 素朴型
  7. 混合型

さらにこれらを2つに大別すると、尖頭型、円錐型、結節型の人は精神生活的な性格の人であり、四角型、へら型、素朴型、混合型は現実的な処世感を持った人といえます。

①尖頭型(霊感的な手)

尖頭型の図

この型の手は、一般的に手そのものは小さく、指の根元から指先にいくにつれて次第に細くなり、指先がほっそりと尖っているような手です。親指も小さく、手のひらが非常に柔らかい傾向があります。

この型の人は霊感や直感、第六感に優れ、いわゆるカンの鋭い人です。感情も非常にデリケートで、物事を判断する際に気分に支配されがちです。また、非常に理想や空想にふけることが好きで、現実離れした考え方をすることが多いです。華美で贅沢な傾向があり、実際的な計算が苦手なため、商人や企業家のように現実に足をしっかりとつけて生活する職業には不向きです。

世間知らずで現実の社会に対応する力量が不足しており、体力も強い方ではないため、精神世界を主とした職業、例えば象徴的詩人、歌人、性格俳優、心霊術者などに進むことが得策です。

②円錐型(芸術的な手)

円錐型の図

この型の手は尖頭型と似ていますが、指の根元から次第に細くなり、指先は尖頭型のようには尖らず、円くなっているのが特徴です。また、手のひらも縦長の形で柔らかく味があります。

この型の人は感受性が鋭敏で豊かであり、理性より感情が強く、理論的なことが得意ではありません。物事を好き嫌いや快・不快の感情で判断し、科学的な思考が苦手です。そのため、数学、物理、化学などには興味がなく、美術、音楽、文学といった方面を好みます。

また、規律や規則的なことを嫌い、自由奔放で束縛されたくない生き方を選びます。考え方も新しさを持っていますが、移り気で一つのことを最後までやり抜く粘り強さに欠けています。

知識や常識の深さはありませんが、広い範囲にわたり、相手の心理や性格を素早くキャッチする能力もあり、交際上手な社交家です。鷹揚で快活さを持ち、人から好かれます。贅沢趣味を持ち、センスが良く服装も派手なところがあります。

また、同情心や義侠心に富み、経済的観念が薄いため、裕福な生活は望めませんが、本人は気にしません。貧乏くさいジメジメしたところもないのが、この型の人の良さです。

③結節型(思索的な手)

結節型の図

この手型は指の節々が目立って太く、一見ゴツゴツとして堅い感じがします。指先は円味を帯び、親指が発達していて、手のひらは大きくて肉づきが薄いです。

この型の人は外見も知的で、感情に溺れることなく、何事にも深く考え、物事を理論的に考えます。知識欲が旺盛で、物事を観察・分析し、批判的に見るため判断力に優れています。直感や衝動で動くことはせず、冒険や突飛な行動はせず、堅実です。そのため積極性に乏しく、保守的で消極的な生活態度をとることが多いです。

元来、精神的な人なので物欲は強くなく、商才もなく、蓄財にも関心がありません。正邪、善悪、良否の判断も的確であり、社会的常識も豊かなので、私利私欲に走ることはなく、公私のけじめをよくつけます。そのため、場合によっては融通が利かない、面白くない人と見られることもあります。

気分に支配されないので無口の傾向がありますが、理論的なことに関しては積極的で、自説を容易に曲げません。人には親切で配慮が行き届いていますが、親友は多くありません。自省心が強く、自己批判をするため、他人への観察眼は鋭いですが、過ぎたお節介や干渉はしません。そのため、遁世的な生活態度になり、世間に超然としています。

適業は哲学者、思想家、教育家、評論家、研究者、作家、詩人、発明家、宗教家、企画者、園芸業、近代的農業、コンサルト業などです。

④四角型(実務的な手)

四角型の図

この型は指の形が長方形で、根元から指先までほとんど同じ太さで、多くは第2関節が特に骨太です。指先は少し丸みがあるか方形で、手のひらも方形で弾力があります。親指は長く、根元(金星丘)がよく発達しており、頑丈で力強い感じがします。

この型の人は、世の中をあるがままに見て、それに対応して生きていこうとする現実的な人です。理論や信念が堅く、規則や規律を重んじ、物事を合理的、能率的に考える努力家です。

机上の空論に走ることなく、感情に支配されて衝動的な行動をしないため、人の信頼も厚く、その信頼に応えることができる人です。すなわち、現代社会を推進し、開発する実際の担い手です。

デリケートな感情や想像力を必要とする仕事には不向きで、ある意味での狭量や頑固なところがあります。精神面より物質的な面に多くの関心を向けます。しかし、孤立的、閉鎖的になるほど極端ではなく、常識の一線を守る人なので、社会での実務的な面での活動範囲は広く、成功者も少なくありません。

家庭生活においても、マイホームづくりに専念し、家計のバランスや向上に力を注ぐため、安心して任せられる一家の主人です。

適業は事務家、実業家、官公吏、技術者、医師、警察官、教員など広い範囲にわたります。

⑤へら型(活動的な手)

へら型の図

この型は指頭が広く、へらのようになっている手で、親指も大きく、手そのものも大型の傾向があります。

この型の人は心身共に活動的で、持っているエネルギーや意欲を常にフルに発揮する人です。何事にもじっと静観していたり、思索したりすることは不得意であり、活動そのものに生きがいを感じるような積極的で前向きな人です。

他人に依頼心を持つことなく、独立独行の気概を持ち、自分の道を力強く前進しますが、それだけに自我が強く、他人とうまく合わないところがあります。消極的な人や慎重で実行が伴わない人とは肌が合いません。しかし、何が何でも前進しようという無茶な人ではなく、慎重な配慮が伴うと、大きなことを成し遂げ、人を驚かせることがあります。

適業は事業家、医師、技術者、科学者、発明家、探検家、冒険家、航海業者、開拓者、勝負師です。

⑥素朴型(労働的な手)

素朴型の図

この型は全体がごつく粗野で、指の形は視覚的にも円錐的でもなく、ずんぐりして不揃いであり、親指は小さく頑丈です。手のひらは弾力がなく、皮膚も荒く、柔らかみが全くなく、厚い皮手袋のような感じがします。

この型の人は理知的ではなく、感覚も粗野でデリケートなところは全くありません。何事にも粗野で素朴で飾り気がなく、反応は鋭い方ですが、本能的欲求や衝動が強いため、一旦動き出すと非常に極端な形をとって表現されます。趣味も嗜好も単純で、俗っぽく独創力や想像力もなく、進取の精神もありません。

その日その日を場当たり的に暮らす人や、自分の意志がなく他人に盲従する人が多いです。迷信に極端に信じたり、神仏を理屈抜きに退ける人でもあります。

要するに、指導者次第でどうにでもなる人ですが、正しい倫理観を持ち、合理的な生活をする知恵を与えることが必要です。

適業は肉体労働者や機械的で単純な労働の仕事です。

⑦混合型(万能な手)

混合型の図

この型の手は、これまで挙げた多くの型の2種類以上が入り混じったものです。親指を除く4指のうち、中の2指が同型で食指と小指が異型などの組み合わせが多いですが、5指全部が異種の場合もあります。この型の人の性格や処世態度は、どの型が一番強く現れているかによって変わります。

例えば、直感的な型と実務的な型の混合型の場合、ただの実務型の人に比べて直感や霊感に助けられるため、同じ実務を行う際にも非常に能率的になり、特異な実務的才能を発揮します。

他の混合型の場合も同様に、その性格や行動も多彩で変化に富んでいます。各型の長所を併せ持った場合、単純型よりもはるかに優れた能力を発揮しますが、短所が助長されると移り気でまとまりのない性格となります。

多様な面を持ち、時と場合に順応する人であり、そつのない社交性、機動性のある生活力を十分に発揮します。

この混合型の人は、今日の複雑な社会においてスーパーマン的な活躍ができる可能性を秘めています。反面、一事にひたすら打ち込めないため、専門家や権威者として大成しにくく、中途半端に終わることも少なくありません。

適業はディレクター、監督業、教員、商業、外交員、サラリーマンなどです。

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