東洋医学講座 14 四柱推命学と占星術

東洋医学講座 14

四柱推命と西洋占星術の違いとは ~〝時間〟から読み解く命学の本質

現在、一般に運命学として扱われているものに、西洋では占星術、東洋では四柱推命学があります。まったく別のもののように見える二つですが、その根底には共通するひとつの鍵があります。それが〝時間〟です。ここでは、四柱推命学の考え方の土台と、西洋占星術との違いについてお話しします。

1. 四柱推命学とは ~「四柱」が意味する年・月・日・時

四柱推命学の「四柱」とは四つの柱、つまり年・月・日・時のことです。この四つに共通するものは〝時間〟です。

四つはすべて時間を計るための符号であり、星の位置を知る手がかりとなるものが時間です。時間が違えば、太陽を中心とした星の拮抗関係が示す位置も違ってきます。

2. 人はみな、違う星の位置のもとに生まれる

もっと具体的に、分かりやすく言いかえますと、人間は一人一人、全員が違った星の位置のもとに生まれ、違った引力関係のもとに生じているということです。

表面だけを見れば同じ、深めるほどに異なる

男性と女性は、一目で見分けがつきます。しかし、それは表面だけのことです。よく見てみると、男性は男性なりに、女性は女性なりに、すべての人が異なっています。星の関係もそれと同じです。

深めれば深めるほど、すべてが異なっていることが分かります。逆に、表面から大きく見れば、みな同じように見えます。

顕微鏡の目と、広い視野の目を使い分ける

ですから、必要に応じて顕微鏡で細部を見たり、また更に広い視野で大きく捉えたりと、使い分けができなければなりません。そのためには、あらかじめ色々なことを知っておかなければなりません。

3. 四柱推命学は「時間」の学問である

四柱推命学は宇宙天文学であり、時間の学問です。

宇宙の時間は巡り巡っていて、止めることはできません。しかし、それを私たちは一時的に止めて考えます。そうしないと、複雑になりすぎて分からなくなってしまうからです。

今、時計が11時16分32秒を指しているとしても、それはすぐに過ぎ去り、時間はどんどん進み、宇宙はぐるぐると回っています。その流れを一点で止めて捉えたものが、私たちの言う〝時間〟です。

4. 同じ時刻は、二度とやってこない

そういう点から考えますと、宇宙の引力関係も全部異なります。時間というものは、それぞれ違った働きを持っています。同じ類型の働きを持ちながら、一つ一つが異なっているのです。

今日の11時17分という時間は、明日またやってくる11時17分とは全く異なっている、ということです。したがって、同じ人間という形をしていても、私たちは全部異なっているのです。

時間とは、宇宙の働きの一つを表す象徴です。その象徴によってすべてのものを推察していく方程式を、昔の人がつくり上げました。それが命学です。

5. 西洋占星術はどのような学問か

西洋では、天文を中心に据えた占星術が行われています。自分のいる位置を定め、その現在地から宇宙の流転を計算して、天文と自分との関係を割り出すのです。

つまり東洋の四柱推命学と西洋の占星術は、入り口こそ違っても、天体の運行と人との関係を読み解くという点では同じ地平に立っています。

6. 一般に流布している占星術との違い

現在、一般に流布している占星術は、その末端をなぞった説明にすぎず、本当は大変難しいものです。実際に天文から計測・計算して星を出し、占う人は、西洋でもごく稀でしょう。

一般書に書かれている西洋占星術を見て、「これは先生の言っていることと同じだ」と誤解しないでください。あくまでも一般受けするように、表面的につくられたものです。

一般に出回っているものが全部間違いだとは言いませんが、より正確に天文学から計算された働きこそが、本当の命学です。

7. まとめ

四柱推命の「四柱」とは何ですか?

年・月・日・時という四つの柱のことです。この四つはいずれも時間を計るための符号であり、生まれた瞬間の星の位置を知る手がかりとなります。

四柱推命と西洋占星術は何が違うのですか?

東洋の四柱推命学は年・月・日・時という時間の符号から星の関係を読み解きます。西洋占星術は、自分のいる位置を定め、そこから宇宙の流転を計算して天文と自分との関係を割り出します。どちらも天体の運行と人との関係を扱う点では共通しています。

雑誌やインターネットで見る占星術は当たらないのですか?

すべてが間違いというわけではありません。ただし、一般に流布しているものは末端をなぞった表面的な説明であることが多く、天文から実際に計測・計算して星を出しているものとは性質が異なります。

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日吉 直之ひごころ治療院 院長/鍼灸学士・はり師・きゅう師(国家資格)
日本初の鍼灸大学である明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)鍼灸学部卒業、鍼灸学士。はり師・きゅう師(国家資格)、介護予防運動指導員。 2001年より鍼灸臨床に携わり、2009年に武蔵小杉・新丸子でひごころ治療院を開院。 「納得なき施術はしない」を信条に、身体の声を翻訳し、必要最小限の刺激で回復の余白をつくる施術を行っています。 新丸子駅 徒歩4分/武蔵小杉駅 徒歩10分・当日予約はお電話で。 所属学会・研究会:日本東洋医学会/公益社団法人全日本鍼灸学会/日本伝統鍼灸学会 明治国際医療大学同窓会「たには会 関東支部」役員