東洋医学講座 7 東洋医学的真理について

東洋医学講座 7 東洋医学的真理について

東洋医学における「真理」とは?漢字の意味から読み解く大宇宙の法則

東洋医学を深く学ぼうとすると、必ずと言っていいほど「真理」という言葉に行き当たります。私たちは日常的にこの言葉を使っていますが、その本当の意味を深く考えたことはあるでしょうか。東洋医学における「真理」とは、単なる「正しい知識」や「事実」にとどまらず、万物を貫く壮大な法則を指します。本稿では、「真」と「理」という文字が持つ本来の深い意味から、東洋医学的真理の本質について客観的に紐解いていきます。

1. 漢字は「形」であり「気(意味)」を宿す

東洋思想において、漢字という文字は単なる記号ではなく「形」であり、その形には「気」が宿っていると考えます。この場合の「気」とは、一般的にいう「意味」や「本質」のことです。

一つの漢字には、歴史の中で培われた非常に多くの深い意味が込められています。しかし現代の私たちは、そのすべてを学ぶ機会が少なく、日常会話の中で表面的・部分的な意味だけで「分かったつもり」になりがちです。 東洋医学の深い概念を理解するためには、まるで未知の外国語を学ぶ時のように、一つひとつの漢字の成り立ち(象形文字としての起源)や、その文字が使われている様々な言葉(熟語)から、多角的に本当の意味を引き出していく必要があります。

2. 「真」が意味する「中心・本当のもの」

では、実際に「真理」という言葉を構成する文字から、その本質を探ってみましょう。

まず「しん」という字について考えます。 この字が使われている言葉には、「真ん中」「真正面」「真面目まじめ」「写真」などが挙げられます。これらの言葉の共通点を総合して考えてみると、「真」という文字には「中心」や「嘘偽りのない本当のもの」「ありのままの姿」といった意味が込められていることが分かります。

3. 「理」が意味する「道筋・法則」

次に「」という字について考えます。 この字は、「理由」「理屈」「理論」「理性」などの言葉に使われています。これらの言葉から読み取れるのは、物事が起こる背景にある「道筋」や「系統だった考え方」「法則」という意味です。

4. 結論 ~ 「真理」とは大宇宙を貫く共通の道筋

この二つの文字の意味を合わせるとどうなるでしょうか。 「真」の中心・本当のものという要素と、「理」の道筋という要素が結びつき、「真理」とは「中心にある本当の道筋」という意味になります。

東洋医学において、これは人間の体内だけに限った話ではありません。ここでいう道筋とは、「大宇宙を貫く中心の道筋」なのです。 つまり「真理」とは、人間をはじめとする動物、植物、鉱物など、地球上(ひいては宇宙全体)のすべてのものに共通して働いている「揺るぎない自然の法則(宇宙の理)」を意味しています。 東洋医学が人体の生理や病理を「木・火・土・金・水」といった自然の法則に当てはめて読み解くことができるのは、人間もまた、この大宇宙の「真理」の中で生かされている小宇宙に他ならないからなのです。

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