東洋医学講座 387

東洋医学講座 387 腎と耳 耳・脳・腎の密接な関係

腎と耳のつながり ー 脳も合わせた「耳・脳・腎」の比例関係とは

私たちの顔にあり、音を聞き、バランスを保つ「」。東洋医学では、この耳が単なる聴覚器官ではなく、「」や「」の状態を映し出す鏡のような存在であると考えられています。本稿では、耳と腎、そして脳がどのように深く結びつき、互いに影響し合っているのか、その奥深い関係性を紐解いていきます。


この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

  • 耳と腎の密接な関係
    東洋医学において、耳は腎の状態が現れる「腎の外候」とされ、腎を植物の根とすれば耳はその苗に例えられるほど深いつながりがあります。
  • 耳と脳の関連性
    耳は聴覚や平衡感覚を司るだけでなく、脳の状態を反映する「脳の外候」でもあり、人相学でも耳の形状から聡明さが判断されるなど、耳と脳は密接に関連しています。
  • 耳・脳・腎の三位一体の関係
    東洋医学的身体観では、脳は腎の本体(腎体)であり、脳髄・脊髄は腎の根(腎根)とされます。耳は、この腎根が宿る頭部の側面に現れ、耳・脳・腎は形態や機能が互いに比例すると考えられています。

腎と耳

耳・脳・腎の密接な関係 

耳は、聴覚や平衡感覚を司る五官の一つです。東洋医学の古典的な考え方では、耳は「腎の外候」、すなわち腎の状態が外部に現れる窓口とされ、腎を植物の根に例えるならば耳はその苗にあたると捉えられています。このように、耳と腎には深いつながりがあると考えられています。

腎と脳と耳

また、耳を含む五官は「脳の外候」でもあり、特に耳と脳の働きは密接に関連しています。人相学においても、肉厚で大きく、生き生きとした耳を持つ人は聡明であるとされ、耳と脳の相関性が示唆されています。

東洋医学的な身体観では、脳は全身の諸器官を統括する根源であり、特に「腎の本体(腎体)」そのものであると捉えられています。具体的には、脳髄や脊髄を「腎の根(腎根)」とし、腎臓を含む五臓をその幹、そして四肢を枝葉に例えます。この「腎根」が宿る頭部の側面で、外部に現れているのが耳なのです。

つまり、耳の状態は脳と腎臓の機能を反映するものであり、耳・脳・腎は、互いの形態や機能が比例関係にあると考えられています。

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