浮脈の診断と種類
肺と浮脈
脈の診断と浮の病脈
病脈の種類
- 浮脈:病邪が体の表部にあることを示し、陽位にあり、主に陽経を用います。
- 浮にして強:実証タイプの人の体表に邪が入り、熱気を示します。風邪をひいてこのような脈になるのは、葛根湯タイプの証です。
- 浮にして弱:体力のない人の体表に邪が入り、陽虚証、血虚の風邪を示します。心臓の弱い人が発熱するとこの脈になります。桂枝加葛根湯タイプです。
- 浮にして洪大:夏でも秋でもないのにこの脈を示すのは、夏と同じ状態に体がなっていることで、表にも裏にも全身にも邪熱が入っています。
- 浮にして遅大:虚脈であり、表裏に邪熱が入っているが、体力が著しく弱っている状態です。
- 浮にして柔細:病弱の脈であり、柔軟でネギ状で中心部がうつろになっている状態を示します。腎虚、内熱があって腎に力がなく、その熱が表にあるため、脈が細くなります。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・浮脈の診断
・浮脈の種類と特性