東洋医学講座 358

東洋医学講座 358 肺と浮脈

肺と浮脈 ー病位と症状の識別方法

ひごころ治療院

この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

浮脈と正常な状態
肺系と浮脈の関係
浮脈の病脈と脈証の種類

肺と浮脈

秋や夕方に浮脈が現れるのは正常であり、それ以外に見られる浮脈は病脈であり、病位を示します。

肺系は体表部にその働きを司り、衛気をもって表を守ります。脈もこの肺の旺盛なときは表部にあり、体表近くに浮き上がります。すなわち、肺の位置に脈があります。

浮脈は指を軽く表皮に当てると感じられ、少し強く押すと脈が薄く隠れてしまいます。洪脈は浮いていて実大であり、浮脈は浮いていて大きく柔らかいです。

浮の病脈

  • 浮脈:病邪が体表にあることを示す
  • 浮で強い脈:実証タイプの体表に邪が入り、熱があることを示す
  • 浮で弱い脈:虚証タイプの体表に邪が入り、陽虚証であることを示す。心臓が弱って風邪をひいた状態
  • 浮で洪大な脈:全身の表裏に強い邪熱が発している
  • 浮で遅大な脈:体力が弱く、全身の熱が解熱しきれないときの虚脈(遅脈は1分間に60以下)
  • 浮で柔細な脈:心肺が亢進し表部に熱を発し、腎肝が虚弱しているときの脈

浮脈の脈証

  • 浮数=風熱:速刺・速抜して表邪を瀉す
  • 浮緊=風寒:補刺した後に瀉す
  • 浮弦=痰飲:水毒性
  • 浮緩=風湿:裏の部に邪が入る
  • 浮虚=中暑:暑が表に入って暑にあたる
  • 浮濇=虚熱:体が弱っている
  • 浮散=陰虚邪:体が弱っている
  • 浮芤=貧血:心が弱く、心圧がない

浮脈は表位に病があるので、浅刺するのが原則です。また、実証は表部を瀉し、虚証は表裏を補します。

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ABOUT US
日吉 直之ひごころ治療院 院長/鍼灸学士・はり師・きゅう師(国家資格)
日本初の鍼灸大学である明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)鍼灸学部卒業、鍼灸学士。はり師・きゅう師(国家資格)、介護予防運動指導員。 2001年より鍼灸臨床に携わり、2009年に武蔵小杉・新丸子でひごころ治療院を開院。 「納得なき施術はしない」を信条に、身体の声を翻訳し、必要最小限の刺激で回復の余白をつくる施術を行っています。 新丸子駅 徒歩4分/武蔵小杉駅 徒歩10分・当日予約はお電話で。 所属学会・研究会:日本東洋医学会/公益社団法人全日本鍼灸学会/日本伝統鍼灸学会 明治国際医療大学同窓会「たには会 関東支部」役員