東洋医学講座 354

東洋医学講座 354

肺と白色の関係と働き ー 健康と体質を理解する

ひごころ治療院

この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

肺気と白色の関係
顔色と肺気の関連性
実証・虚証と肺旺タイプ

肺と白色の関係と働き

白は肺気を表す

人体では、肺気が白で、天気・大気を呼吸し、皮膚生理を含めて、大気圧と体内圧をコントロールしながら身体を衛営しています。肺気は白であるために、気色も白で、魄気を持った肺気のみが強くめぐっているのが秋・冬です。秋・冬は心臓の赤色が内沈しています。

赤ら顔の人は心臓の力が活発で、反対に白い人は肺気が活発です。心臓が弱くて肺気が勝っているかほぼ同等の力を持ちながら少し肺気の方が強いか、いずれにしても顔色の白い人は肺旺体とみることができます。これは顔の色ばかりではなく、体の白い人も同様です。さらに、活気の有無が重要で、色が白く、肌に活気があり、艶がよければ、肺旺の最良の状態であり、活気のない場合は、肺旺体でも肺力が弱いです。

色白、または白色を呈する人は、肺気が過ぎ、肺に変動を持ちます。肺気が過ぎている場合は、実証・虚証があります。また、他臓が弱いために、肺に強く負担がかかっていることがあります。

実証とは、五臓の全てが60以上の力で組み合わさって成っている人をいいます。

また、虚証とは五臓の力が実証タイプより低い力で平衡を保っている人で虚弱体の人です。証とは、その人体質や体力を現すもので、診断や治療を容易にするための目安にする符号です。例えば、葛根湯の証といえば、葛根湯の体質というようになります。

病気においても、実邪は実証タイプの人を冒します。もし、虚証タイプの人が実邪が入ることは死んでしまうのでありえません。また、死なないまでも非常に重症になります。人それぞれに体質があり、その体質に病質がついたのが病気です。体質が病気になっているわけであります。したがって、虚弱体質の人には、虚弱タイプの病気がつくわけであります。

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