東洋医学講座 353

東洋医学講座 353

天地自然の四神 とその働きー肺と白色の関係

ひごころ治療院

この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!

今回の講義の概要

四神相応の概念
・各四神の具体的な働き
・四神相応の応用

肺と白色

肺と白色の関係と働き

天地自然の働き「四神」

四神とは、東西南北の4つの働きをもつ天地自然の働きを表すもので、今日でもその名残が相撲の青房・赤房・白房・黒房に残っています。人はその4つの天地自然の働きに相応することを心掛けなければいけません。そのためには、何の神、どんな働きがどちらに働いているかを知り、その神に順応していくことが必要です。

春の大気には、畑を耕して種をまくように、その働きに則した生活をして、自然の恩恵を受け入れて順応することが重要です。言い換えれば、自然を上手に利用する方法であり、それが四神相応の地、または四神相応というものです。

青竜の働き

青い酸素性の大気が春の加熱作用により増え、活発になり、もくもくと上昇していく様を青龍といいます。易では、震・巽の働きです。

朱雀の働き

南は夏の働きで風圧は南からかかり、太陽が人の頭上に一番近くなり、赤い太陽が真上に来るため、空気は赤く染まります。夏は熱気のため酸素性の大気が上昇し、下界には窒素性の大気が多く、太陽が赤く燃えて見えます。また、夕焼け・朝焼けがありますが、朝は酸素性の大気なので朝焼けになるのは異常気象です。しかし、夕方は窒素性の大気なので、太陽が赤く見えるのが正常です。

白虎の働き

西方は秋で、風圧は西からかかります。天気・地気ともに収斂して、今まで上昇していた地気・水蒸気は収斂・凝結されて蒸発・上昇しなくなります。したがって、天気と地気の交流はなくなり、天気は上に昇り、地気は下がり、空間は広くなり、天高く澄み切った空となります。そして、天はもともとの素地の白になります。

春は、加熱作用のため地気は急上昇して、天気と地気の交流が盛んになることで、酸素性の大気が充満して天は低く見えます。

虎は人を食うと言われることから、剣難や傷つけるという意味になります。したがって、白虎とは、地の気の偏天の気であり、ものを殺滅する性質があります。陰をもって養う気とすると、その地の陰気が欠け、天の気は殺伐としてきます。要するに、乾の心が坤の中になく、偏っています。

白虎は地上の生気を殺滅して空無にします。空無とは、何もない空白、つまり白です。秋の地上では、生気が殺滅されて空無になりますが、それを白虎といいます。

玄武の働き

玄とは幽玄や深いなどの意味があり、寒さによって玄気が地中で内燃していることを表します。武とは身を守る意です。つまり、北からの寒気から身を守るのが玄武の働きです。

例えば、われわれの日常では、北に玄武の山があって家が建っていると北風を防いでくれます。さらに、東に酸素を発生するような草木や清流があれば良いです。また、南は朱雀なので開けた方が良く、そのようなことを四神相応といいます。

西北を九星では六白金星といい、この働きを大始として天門といいます。戌は地上で殺滅の働きをして空白にし、地中では種核を守る働きをします。つまり戌の働きは、ものを食べ、そして生命を生じる一剋一生のものです。地にあって生命力のないものは殺滅され、逆に生命力のあるものは生じさせますが、亥のところでこの生命の種核の確立がなされます。戌・亥にはこのような働きがあり、ものの大始です。戌・亥のときは陽気が地中に沈み、地上は陽気のない空白の気なので神無月といい、陽遁の働きがないときです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です