皮膚呼吸とは ー穴毛の役割と人体の不思議
東洋医学講座 335
皮膚呼吸について
穴毛と皮膚呼吸
穴毛についての仮説ですが、穴毛はアンテナのような役割を果たし、外気の状態を察知して毛穴の開閉を司り、気の出入りを調節しているのではないかと考えられます。また、毛の毛根が肺のような役割を果たし、気を取り入れていると考えられます。したがって、主に毛穴が皮膚呼吸を行っているのだと考えられます。
皮膚には、汗腺や脂腺など様々な穴がありますが、それらは木火土金水の五種類に分類できると考えられます。毛穴はその中の金系の穴と考えられます。さらに細かく見れば、毛穴も存在する部位によって少しずつ異なる働きをしていると考えられます。
以上のように、穴毛は皮膚呼吸と密接な関係があると考えられます。よく、肺機能の弱い人は毛深いと言われますが、これは肺が外表の守りを司る臓器だからです。肺が弱いと身体表層の気(衛気)が弱くなり、皮膚の艶や活気がなくなり、皮膚の抵抗力が低下するため、毛によって守りを強化する必要があります。皮毛で保温力を高め、外の冷気から身体を守ります。
もう一つの働きは、皮膚呼吸を盛んにさせて肺に負担をかけないためだと考えられます。人体は非常に無駄がなく、一つの器官が多くの働きをしています。人体にはまだまだ解明されていないことが沢山あります。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・穴毛と皮膚呼吸の関係
・皮膚の役割と経絡の関係
・肺機能と毛の関係