東洋医学 と現代医学の違い ーアプローチと診断方法
東洋医学のアプローチと診断方法
現代医学は、顕微鏡などを用いた解剖分析的な方法に基づいており、目に見えるもののみを単位として体系化しています。そのため、動物や死体の解剖を行い、誰が見ても同じように理解できるもの、誰にも共通するものを抽出し、これを科学的としています。しかし、生命があるときにのみ働く生理的な力や、各人の個性といった目に見えないものは信用されにくいです。
一方、東洋医学は、目に見えるものの裏にある生理作用や精神の働きを非常に重視し、それを「気」と総称しています。目に見える「形」や「相」は、気によってつくられ、その気の変動によって変化し、生き生きと働くと考えます。気と形とは互いに働き合い、協力し合っています。例えば、形の変化で気が変化したり、気の変化で形が変化したりします。
手相や人相は、形を見て気を知る、つまり形を見れば性格や運勢が分かるという相気相関の応用です。東洋医学では、実際には見ることのできない心臓や肝臓を診断し、治療します。その心臓や肝臓は、形や大きさ、病気の程度が各人異なります。形や気を含めた人間全体を知り、診断と治療を行うのが東洋医学の考え方です。
この記事を読めば、東洋医学について理解できるかと思います。分かりやすく、丁寧に解説するので、ぜひ一緒に学びましょう!
今回の講義の概要
・現代医学のアプローチ
・東洋医学のアプローチ
・診断と治療の視点