肩こり

武蔵小杉・新丸子でツラい肩こりでお悩みの方へ|ひごころ治療院の鍼灸治療で根本改善

武蔵小杉 肩こり 鍼灸

肩こりは、首の付け根から肩、あるいは背中にかけての筋肉が過度に緊張し、重だるさ、痛み、不快感などを引き起こす、非常によく見られる症状です。

多くの方が日常的に悩まされており、その原因や症状の現れ方は多岐にわたります。放置すると頭痛や吐き気、めまい、腕のしびれなどを伴うこともあります。

【目次】

  1. なぜ肩はこるの?肩こりの原因と症状とは?
    • 人類と肩こりの宿命?~身体の構造から見た負担~
    • 現代人に多い肩こりの原因
    • 肩こりのメカニズム
    • どの筋肉が凝っている?セルフチェックのヒント
  2. つらい肩こりに!ひごころ治療院の鍼灸治療
  3. 肩こりセルフケア:自宅でできる改善・予防法
    • 簡単ストレッチ&エクササイズ
    • 日常生活で気をつける姿勢のポイント
    • 応急処置としてのアイシング(冷湿布)
  4. 食事からもアプローチ!肩こり改善に役立つ栄養素
    • 肩こり解消をサポートする栄養素
    • バランスの取れた食事の重要性

1.なぜ肩はこるの?肩こりの原因と症状とは?

人類と肩こりの宿命?~身体の構造から見た負担~

肩が凝っている女性

ある調査では、サラリーマンが抱える持病の中で、肩こりは上位に挙げられるほど身近なものです。 実は、私たち人間が二本足で直立して生活するようになった進化の過程で、首や肩には構造的に大きな負担がかかるようになりました。

  • 重い頭を支える首
    約4kgもある頭部を、比較的細い首で常に支えています。
  • 自由になった腕の代償
    腕を自由に使えるようになった反面、肩はその重さ(体重の約8%)を常にぶら下げ、複雑な動きに対応するため筋肉は絶えず緊張と弛緩を繰り返しています。
  • 複雑化した肩甲骨の動き
    腕の多様な動きに伴い、肩甲骨とその周囲の筋肉も頻繁に使われるようになりました。
  • 直立姿勢を保つ背骨
    背骨でバランスを取り上体を起こしているため、背骨の両側の筋肉は発達しましたが、常に重力に抗っており疲れやすい状態にあります。

このように、私たちの身体構造上、首や肩、背中には常に負担がかかりやすく、何らかのきっかけで肩こりが生じやすいといえます。

現代人に多い肩こりの原因

現代生活においては、以下のような要因が複雑に絡み合って肩こりを引き起こします。

  • 内科的疾患やその他の要因
    虫歯、風邪、高血圧症、胃炎、肝臓障害、更年期障害、合わない寝具などが関連することもあります。
  • 筋肉疲労
    長時間のデスクワーク、スマートフォンの使いすぎ、同じ姿勢での作業、猫背などの不良姿勢、運動不足、逆に特定の筋肉の使いすぎなど。
  • 眼精疲労
    パソコンやスマホ画面の見過ぎによる目の疲れ。
  • 精神的ストレス
    緊張、不安、悩みなどが続くと、無意識に筋肉がこわばります。
  • 冷え性
    身体の冷えは血行を悪化させ、筋肉を硬くします。

どの筋肉が凝っている?セルフチェックのヒント

背中の筋肉

肩こりと言っても、凝りやすい筋肉は人によって、また原因によって異なります。代表的な筋肉と、ご自身で緊張を感じやすい状況の例を挙げます。

後ろ首は、こりを自覚しやすい場所であります。首の付け根が硬いと感じたときは、たいてい皮膚の表面に最も近い僧帽筋そうぼうきんに緊張が出ています。この筋肉は、後ろ髪の生え際あたりから出て、頚椎の両側を通り、肩から肩峰まで達しています。これは顔を上げて、両肩を後ろにそらせると、大きく三角に浮き上がってくる筋肉です。

後ろ首から両肩にかけてこっているときには、肩甲挙筋けんこうきょきんが緊張しているはずであります。この筋肉は、僧帽筋の下を通って肩甲骨の内側に達しています。顔を斜め下に向けて首をねじるようにしますと、僧帽筋と交差する状態でこの筋肉が浮かび上がります。

前かがみの姿勢を続けたり、立ちっぱなしでいたりした後は、脊柱起立筋せきちゅうきりつきんが緊張します。この筋肉は僧帽筋の始まる場所から出て、その下を通り、背骨に沿って腰まで走っています。両手を高く上げ、反り返りますと背骨の両側に細長く浮き彫りになるのがこの筋肉です。

細かい作業をした場合は、肩甲骨下筋けんこうかきんが緊張します。この筋肉は肩甲骨の前側にある筋肉ですが、肩甲骨の内側のへりに沿って肩甲骨下端に達しています。両腕を肩の高さに上げて「前にならえ」をしますと、この筋肉がはっきり浮き出てきます。

ご自身の肩こりがどの筋肉から来ているのかを知ることは、鍼灸治療の際のツボ選びや、効果的なセルフケアにも繋がります。

2.つらい肩こりに!ひごころ治療院の鍼灸治療

ひごころ治療院の鍼灸治療は、単に凝っている部分をマッサージするだけでなく、肩こりを引き起こしている根本的な原因にアプローチし、症状の改善はもちろん、再発しにくい身体づくりを目指します。

鍼灸治療の特長

  • 深層の筋肉へのアプローチ
    手技では届きにくい深層の凝り固まった筋肉にも、鍼で直接アプローチできます。
  • 血行促進効果
    鍼や灸の刺激により、こっている部分の血行を促進し、老廃物の排出を助け、筋肉に酸素と栄養を供給します。
  • 鎮痛効果
    痛みを抑える内因性の物質の分泌を促す効果が期待できます。
  • 自律神経の調整
    ストレスや不眠など、自律神経の乱れが関与する肩こりにも効果的です。
  • オーダーメイド治療
    お一人おひとりの体質や肩こりの原因、凝っている筋肉を見極め、最適なツボと刺激量で施術します。

肩こり治療でよく使う主要なツボ

肩こりに使われるツボは非常に多いですが、主なものは

肩   「肩井けんせい
背中  「曲垣きょくえん」、「大椎だいつい」、「厥陰兪けついんゆ
    「膈兪かくゆ」、「膏肓こうこう」、「膈関かくかん
首   「天柱てんちゅう」、「風池ふうち

などがあります。

具体的な鍼灸治療法

  • 僧帽筋のコリには、「肩井」が特効穴とされています。肩をすくめた時に最も高くなる太い筋の上にあり、押さえると首や腕に響くような感覚がある場所です。
  • 肩甲挙筋のコリには、「曲垣」をよく用います。肩甲骨の内側の上の方にあるツボで、ここを刺激すると首から肩にかけての緊張が和らぎます。
  • 脊柱起立筋のコリには、背骨のライン上にある「大椎や、その両側にある厥陰兪」「膈兪」などを用います。「大椎」は特に背中全体のこわばりに効果的です。「厥陰兪」は全身の血行を促進し、筋肉をほぐす効果が期待できます。
  • 肩甲下筋のこりには、肩甲骨の内側にある「膏肓膈関」などを用います。「膏肓」は肩から背中、腕にかけての広範囲な痛みやこりに不可欠なツボとされています。「膈関」は胸部のつかえ感にも効果があります。

上記の筋肉のコリに対して、それぞれのツボに適切な鍼や灸の刺激を加えることで、筋肉が効果的にほぐれ、肩の周囲が楽になるのを感じていただけます。

施術の仕上げとして、首のコリや頭痛に効果的な「天柱風池」といった首の付け根のツボも丁寧に処置します。

体質に合わせた鍼灸ケア

ひごころ治療院では、肩こりの症状だけでなく、お一人おひとりの体質も考慮して施術を行うことで、より根本的な改善と再発予防を目指します。

  • 【神経過敏・ストレスタイプの方へ】
    • 日常的に精神的な緊張が強く、常に身体がこわばりがちで、肩こりと共にだるさや不眠なども感じやすい方。
    • アプローチ
      肩周りの緊張を緩和する基本的なツボに加え、リラックス効果の高いお灸を組み合わせます。例えば、天柱」、「大杼だいじょ」、「肩井」、「曲垣などに米粒大の温かいお灸を各3壮程度行うことで、自律神経のバランスを整え、心身の緊張を和らげます。
  • 【胃腸虚弱・体力低下タイプの方へ】
    • 胃腸が弱く食欲不振気味で、体力があまりなく、気分もすぐれないといった方が肩こりを訴える場合。
    • アプローチ
      肩周りのツボの処置と合わせて、消化器系の働きを高め、全身のエネルギーを補うアプローチを行います。背中にある肝兪かんゆ」、脾兪ひゆ胃兪いゆといった内臓と関連の深いツボや、お腹の中脘ちゅうかん」、「天枢てんすうなどを刺激します。お腹のツボには、薄切りにした生姜の上にもぐさを乗せて温める生姜灸しょうがきゅうなども、身体を内側から温め、消化機能を高めるのに効果的です。

3.肩こりセルフケア:自宅でできる改善・予防法

鍼灸治療の効果を持続させ、日頃から肩こりを予防・改善するためには、ご自宅でのセルフケアも非常に重要です。

ストレッチとエクササイズ

  • 首のストレッチ
    首をゆっくりと前に倒す、後ろにそらす、左右に倒す、左右に回す。各動作を5~10秒キープ。無理のない範囲で行いましょう。
  • 肩甲骨のストレッチ
    1.両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように前回し・後ろ回しを各5~10回。
    2.両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるように胸を張る。5~10秒キープ。
  • 腕回し
    両腕を肩の高さで横に伸ばし、前回し・後ろ回しを各10回程度。肩関節の動きをスムーズにします。

日常生活で気をつける姿勢のポイント

  • 正しい姿勢を意識する
    立っている時も座っている時も、頭のてっぺんが糸で吊られているようなイメージで背筋を伸ばし、顎を軽く引きます。耳・肩・腰が一直線になるのが理想です。
  • 長時間同じ姿勢を避ける
    デスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を続ける場合は、30分~1時間に1回は立ち上がって身体を動かしたり、簡単なストレッチを行ったりする習慣をつけましょう。
  • 作業環境を見直す
    パソコンのモニターの高さ(目線がやや下になる程度)、デスクや椅子の高さ(肘が90度、膝が90度に曲がる程度)などを調整し、身体に負担のかからない作業環境を整えましょう。

応急処置としてのアイシング(冷湿布)

頑固な肩こりや、炎症を伴うようなズキズキとした痛みがある場合、一時的に冷やすことで楽になることがあります。これは、冷やすことで一度血管が収縮し、その後、その反動で血管が拡張して血行が促進される「血管の二次反応」を利用するものです。

  • 方法
    小さな氷の塊をポリ袋に入れ、タオルなどで包み、最も凝りや痛みが強いポイントに2~3分程度押し当てるように冷やします。肩全体を広範囲に冷やすのではなく、ピンポイントで冷やすのがコツです。
  • 注意点
    長時間冷やしすぎないように注意してください。慢性的な冷えが原因の肩こりの場合は、温める方が効果的な場合もあります。判断に迷う場合は専門家にご相談ください。

4.食事からもアプローチ!肩こり改善に役立つ栄養素

栄養バランスの偏りは、筋肉の疲労や血行不良を招き、肩こりを悪化させる一因となることがあります。肩こりの改善や予防に役立つ栄養素を意識して摂取しましょう。

肩こり解消をサポートする栄養素とは?

  • ビタミンB群(B1, B2, B6, B12など)
    筋肉の疲労回復を助け、神経機能を正常に保つ働きがあります。エネルギー代謝にも関わります。(多く含む食品:豚肉、レバー、うなぎ、カツオ、マグロ、貝類、乳製品、豆類など)
  • ビタミンE
    「若返りのビタミン」とも呼ばれ、血行を促進し、毛細血管を広げる働きがあります。抗酸化作用により筋肉の老化を防ぐ効果も期待できます。(多く含む食品:アーモンドなどのナッツ類、植物油、アボカド、かぼちゃなど)
  • マグネシウム
    筋肉の収縮と弛緩を調整し、筋肉の緊張を和らげる働きがあります。神経の興奮を鎮める効果も。(多く含む食品:海藻類、大豆製品、ナッツ類、緑黄色野菜など)
  • カルシウム
    骨や歯の材料となるだけでなく、神経の興奮を抑制し、筋肉の正常な働きをサポートします。マグネシウムと一緒に摂ると効果的です。(多く含む食品:乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜など)
  • タンパク質
    筋肉を作る材料です。質の良いたんぱく質をしっかり摂りましょう。(多く含む食品:肉類、魚介類、卵、大豆製品など)

バランスの取れた食事の重要性

特定の栄養素だけを大量に摂取するのではなく、様々な食品をバランス良く摂ることが最も大切です。バランスの取れた食事は、肩こりの改善だけでなく、全身の健康状態の向上にも繋がります。

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