寝違え(急性疼痛性頸部拘縮)

赤色のチューリップ

寝違えの原因 と鍼灸治療ーツボ刺激で首の痛みを改善

【目次】

1.寝違えの原因と症状
2.寝違えの鍼灸治療
  ・主要なツボ
  ・治療法
  ・治療後の注意点
  ・寝違えの家庭療法
    ヘアドライヤーで首を温める

寝違えの原因と症状

寝違えは、無理な姿勢で寝たため、頚部の筋肉や筋膜の炎症、気が付かない範囲の軽い風邪、頚椎に何か病気があるときや、クーラーの冷風が急激にあったときなどに症状が起こります。正式には「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」といいます。

寝違えの原因

この場合、頸筋の後ろ両側にある僧帽筋、胸鎖乳突筋、あるいは後ろ首の生え際、つまり、ぼんのくぼから耳の後ろところまで触ってみます。すると、硬直しきった硬い筋肉に触るか、指で軽く押さえただけでもひどく痛むところが見つかります。

症状が軽ければ、痛みはかたまり状に触れますが、重いときには、筋肉全体が痛んで硬くなっています。つまり、寝違えで最も侵される筋肉は、僧帽筋・・・胸鎖乳突筋・・・・・であります。長時間同じ姿勢のままでいたり、急激に冷やされたりして筋肉が縮み、血流の流れが悪くなり、痛みを起こす結果となります。

そこで、寝違えを治すには縮んだ筋肉を緩め血管を広げて血のめぐりをよくしなければいけません。

長い間治らないものは、頚椎の他の疾患、例えば腫瘍や炎症、痙症またはリンパ性斜頸などを考える必要があります。

寝違えの鍼灸治療

主要なツボ

後ろ首  「天柱」、「風池」、「天容
肩    「肩井
首の前  「気舎
背中   「膏肓

などがポイントになります。

治療法

治療前に首筋の緊張をほぐすために、首用ホットパックや蒸しタオルなどで、首を10分ほど温めます。

最初に、「天柱」、「風池」などの刺激します。

次に「天容」、「気舎」を刺激します。

後頭部が強く痛む場合は、「天柱」、「風池」をしっかりと刺激します。

首の治療を終えたのちに、「肩井」などを刺激して、首から肩にかけての緊張をほぐします。

最後に、背中の治療に移ります。背中の緊張部分をほぐします。「膏肓」には強い反応があることが多いです。

同じ寝違えでも、首を反対側に回すと、首前のひきつるような痛みが起こることがあります。このようなときは、上向きで寝て、熱めの蒸しタオルを耳の後ろから横首、喉へと置いて10分ほど温めます。首を反対側に少し曲げ、耳の後ろから鎖骨の内側に向かって、親指と人差し指で軽くなで、軽くつまむように上げてもみます。

次に、横首で耳の下の「天容」、「天鼎」、喉の「気舎」のツボを刺激します。これらのツボの下には、総頚動脈、内頚動脈など、頭に行く大切な血管があるので、慎重に刺激します。

治療後の注意点

治療の後、首を左右に曲げたり、大きく回す運動をしたりして、痛みが出ない程度に行ないますと、効果が増します。

寝違えの家庭療法

ヘアドライヤーで首を温める

寝違えて首が痛いときは、まず後ろ首にある太い筋肉と、耳の後ろから前首にある胸鎖乳突筋を触りますと、硬く筋張って押すと跳び上がるほど痛いところがあります。この緊張した筋肉を緩めるつもりで、ドライヤーなどを利用して熱風を送りますととても効果があります。気持ちいい程度の熱さがいいでしょう。

ヘアードライヤ

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