老化防止 に効果的な鍼灸の魅力ー結合織マッサージとその効果
【目次】
1.年齢に負けない!鍼灸で始める、いきいきとしたセカンドライフ
・老化防止のためのマッサージ、結合織マッサージの効果
・結合織マッサージの技術
・組織を活性化させて、体の老化現象を防ぐ
2.体の老化防止の鍼灸治療
・主要なツボ
・治療法
3.健康維持のための鍼灸と運動
4.健康な身体を保つための知識
年齢に負けない!鍼灸で始める、いきいきとしたセカンドライフ
老化は誰にでも訪れる自然な現象ですが、その速度や現れ方は生活習慣や体質によって大きく異なります。鍼灸は、体の内側から働きかけ、老化による様々な悩みにアプローチできます。
老化防止のためのマッサージ、結合織マッサージの効果
欧米では結合織マッサージという方法が盛んに行われています。結合組織(結合織)とは、頸部や手首、足首など皮膚や外から触れることができる硬いすじの類のことで、血管や筋肉が少なく、とにかく柔らかみを失って硬くなりがちな部分であります。
従来、結合組織は体の支持組織として知られてきましたが、近来この組織が声明を保つ上で重要な関係があり、また結合組織に主な変化を起こす病気のあることが明らかになり、この組織の持つ重要性が認識されるようになりました。
結合組織の特徴は、全身至るとことにあって、しかも全部つながっていて、また、細胞と細胞の間をつないでいる組織であります。そして、栄養分を血管から細胞に送り、老廃物を細胞から血管へ送る通り道の役割をしています。そこで結合組織に異常が起こると、細胞は栄養素をとり入れることができず、また老廃物をとり去ることができず、細胞は弱ってしまいます。このように結合組織は、細胞が生きていくために非常に大切な役目をしていることがわかります。
この組織を活性化させて、体の老化現象を防ごうというのが結合組マッサージの特色です。これは、東洋医学からみても極めて理にかなった方法です。もともとツボは、筋肉の最も収縮する筋腹にあるのだけではなく、筋肉の両端の一つの関節を乗り越えて付く腱のところにある場合が多いです。そこで、筋肉の力をつけるために、骨の筋肉のついている起始部から、筋肉の終わる停止部までの緊張をほぐすことは、東洋医学からも一番効果があるといえます。
また、人間は血管とともに老いるといわれますが、動脈硬化は老化を促進し、脳卒中や心臓病の引き金になります。動脈が通る場所は、結合組織が密集した筋肉や腱があるので、下都合組織の緊張をとることは、必然的に動脈の通り道をよくすることになり、動脈硬化防止につながることになります。
結合織マッサージの技術
結合織マッサージでは、ゆっくりとした圧やストレッチを加えながら、結合組織を丁寧に扱います。これにより、組織の奥深くにある癒着や緊張が解放され、体のバランスが整います。
組織を活性化させて、体の老化現象を防ぐ
鍼灸は、血行促進、ホルモンバランスの調整、免疫力向上など、様々な効果をもたらします。これらの効果により、体の組織が活性化され、老化による機能低下を防ぐことができます。
体の老化防止の鍼灸治療
鍼灸では、特定のツボに鍼やお灸を用いて刺激することで、結合組織の緊張を緩和し、柔軟性を高めることができます。これにより、体の歪みが改善され、姿勢や動きがスムーズになります。
主要なツボ
などがあげられます。
治療法
前首を通っている胸鎖乳突筋の内側には、心臓から脳に血液を送る動脈と、脳から心臓に血液を返す静脈が通っている重要なポイントになっています。また、後ろ首の頸椎の両側には、首から後頭部に向かう動脈が通っています。したがって、耳の後ろから前首、後ろ首から肩や背中にかけて筋肉の凝りをほぐすことが大切になります。
また、背中の両側の筋肉の緊張を緩めることで、内臓の出店である脊髄に働きかけて、興奮を鎮め、循環を改善し、痛みや凝りをやわらげ、内臓に機能を整えます。
結合組織を意識して、体を緩めるように刺激しますと、全身を若々しく蘇らせる土台になります。
下半身の老化防止には「足三里」の刺激が効果的であります。加えて、へその下の「陰交」、「関元」が下半身の老化防止の重要穴になるので、念入りに処置します。
健康維持のための鍼灸と運動
鍼灸と運動を組み合わせることで、より効果的に老化を防止し、健康を維持することができます。
鍼灸と運動の相乗効果
鍼灸で体のバランスを整え、運動で筋肉を強化することで、体の柔軟性、筋力、バランス感覚を総合的に高めることができます。
日常生活における施術の取り入れ方
鍼灸は、定期的に施術を受けることで、その効果を最大限に引き出すことができます。また、日常生活の中で、ストレッチや軽い運動を取り入れることもおすすめです。
運動とストレッチの重要性
適度な運動とストレッチは、筋肉や関節の柔軟性を保ち、体の老化を遅らせるために不可欠です。
健康な身体を保つための知識
健康な体を保つためには、鍼灸や運動だけでなく、食生活や睡眠などの生活習慣にも気を配ることが重要です。
老化予防のための食生活
食生活は、体の老化に大きく影響します。抗酸化作用のある食品や、コラーゲンを含む食品を積極的に摂取することがおすすめです。
活性酸素の影響と対策
活性酸素は、体の酸化を促進し、老化を早める原因となります。抗酸化作用のあるビタミンやミネラルを摂取することで、活性酸素の働きを抑えることができます。
コラーゲン食品とその効果
コラーゲンは、皮膚や関節、骨などを構成するタンパク質で、老化とともに減少します。コラーゲンを含む食品を摂取することで、肌のハリや弾力を保ち、関節の機能を維持することができます。
栄養バランスの重要性
バランスの取れた食事は、体の機能を正常に保ち、老化を遅らせるために不可欠です。
頸部 「天柱」、「風池」
背部 「大椎」、「肩井」、「膈兪」
「肝兪」
腰部 「腎兪」、「大腸兪」
胸部 「雲門」、「中府」、「膻中」
腹部 「中脘」、「天枢」、「陰交」
「関元」
手部 「陽池」、「神門」
足部 「足三里」