後頭神経痛

鍼灸で後頭神経痛 を即効改善!ツボと自宅ケアで痛みを解消

後頭神経痛 は、後頭部や首の付け根に鋭い痛みやチクチクした感覚を伴う神経痛です。原因としては、筋肉の緊張、姿勢の悪さ、ストレス、または神経の圧迫が挙げられます。

【目次】

1.後頭神経痛の原因と症状
2.後頭神経痛を早く治す鍼灸治療
 ・主要なツボ
 ・治療法
3.主なツボとそのアプローチ
4.後頭神経痛のセルフチェック
5.後頭神経痛のリハビリ方法
6.後頭神経痛の予防法

後頭神経痛の原因と症状

後頭神経痛の症状と原因

後頭神経痛は、後ろ頭から後ろ首、耳から下あごにかけて、ピリピリと皮膚が引きつるように痛むもので、いわゆる後ろ頭の痛みとは違います。

頭痛がする人

こういった症状の中で、髪の毛を軽くなでたときにチカチカと痛みがあれば、頭の皮膚の神経機能が高ぶっている証拠であり、頭の中がズキズキ痛むのは、心臓から出た血液の流れがうまく頭に循環していないためであります。つまり、血液が多く流れ過ぎれば充血性の頭痛が起こり、流れがスムーズでないとうっ血性や貧血性の頭痛が起きます。

痛みのメカニズムとその影響

後頭神経には、大後頭神経と小後頭神経の二つがあります。大後頭神経は、後ろ頭の真ん中にある小さな隆起の外方を通って、頭のてっぺんに走り、小後頭神経は、大後頭神経の外方を通り、ちょうど耳の後ろを走ります。

痛みが後頭から頭頂に走るときは大後頭神経痛であり、後頭から耳にかけて痛むときは小後頭神経痛であります。髪の毛に触ると余計に痛みが増す場合は後頭神経痛であり、頭痛と区別することができます。

後頭神経痛 を早く治す鍼灸治療

後頭神経痛を早く改善するためには、適切な治療と日々のケアが重要であり、鍼灸治療はその有効な手段の一つと考えられています。 

鍼灸は、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで痛みを軽減し、 神経の過敏状態を和らげ、自律神経を整える効果があります。

主要なツボ

頭部   「百会
後ろ首  「天柱」、「風池」、「完骨

などが重要なツボです。

また、

後頭部   「風府
前額両側  「頷厭
手部    「合谷

も後頭神経痛には欠かせません。

治療法

上記のツボへ施術します。その際、患者は息をゆっくりと吐き、引き続きゆっくりと吸い込むようにして、術者は、患者が息を吐いたときに刺激を加え(鍼で雀啄など)、吸ったときに刺激を緩める(手技をやめる)ようにすると、より効果的であります。

慢性の後頭神経痛に悩んでいる人には、それぞれのツボに対する灸治療が効果的です。

ショウガやニンニクを薄切りにして、その上からもぐさをすえる無痕灸も適しています。頭に無痕灸や知熱灸で行う場合には、髪の毛をかき分けて、灸をすえるようにします。

頭痛発作の軽減を図るために、「曲池」、「外関」、「合谷」を施術します。

肩こりを伴う場合には、「肩井」、「曲垣」、「身柱」にも施術を加えますと、さらに効果は増します。

いずれの場合も、治療が終わったら、効果を持続させるためにマグレインなどの粒鍼置き鍼をツボに貼りつけるとよいでしょう。

粒鍼は、鍼や灸の効果を持続させる目的や、過敏体質で鍼や灸のできない人に用いる、鍼灸治療の特殊な方法であります。

人の体には圧反射作用という働きがあります。皮膚に貼った粒鍼による持続的な圧迫刺激は、自律神経の反射を引き起こし、血管や神経の興奮を抑え、その結果、鎮痛効果を発揮します。

粒鍼の効果は、一度貼ると3日くらい持続します。3日経ったら粒鍼をとり、その周辺をもう一度押します。同じ場所がズーンと響けば張り直し、位置がずれていれば、その場所に貼り替えます。再び3日間そのままにします。

後頭神経痛は気長に治療を行います。なお、低周波の頭部通電、超短波療法などもきわめて有効であります。

主なツボとそのアプローチ

後頭神経痛の治療でよく用いられるツボの一つに 天柱 てんちゅうがあります。これは後頭部の髪の生え際、首の骨の両脇にあるくぼみに位置し、大後頭神経が通る部位に近く、首や後頭部の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果が期待できます。

刺激方法としては、両手の親指でゆっくりと垂直に押す指圧や、艾を用いた温灸が用いられます。ツボ押しを効果的に行うためには、正確な位置を確認し、心地よい程度の力でゆっくりと押し、呼吸を意識しながら行うことが大切です。

東洋医学の経絡の考えに基づいた治療法では、後頭部や首に関連する経絡の流れを整えることを目的にツボが選択され、後頭部のツボだけでなく、全身の経絡の流れを調整するために離れた部位のツボが用いられることもあります。

鍼灸治療と温熱療法は相乗効果が期待でき、鍼を刺した部位に温灸を行うことで血行促進効果が高まり、筋肉の緊張がより効果的に緩和されます。

自宅でできる温熱療法としては、蒸しタオルや入浴、使い捨てカイロ、温湿布などが挙げられ、これらによって血行促進、筋緊張の緩和、鎮痛効果、リラックス効果などが期待できます。

後頭神経痛のセルフチェック

自分の状態を知る 自分の後頭神経痛の状態を把握するために、痛みの種類や場所、頻度、程度、誘発因子、緩和因子、随伴症状などをセルフチェックし、痛みの強さや症状の変化を記録しておくことは、適切な対処や医師への相談の判断に役立ちます。

激しい痛みが続く場合、手足のしびれや麻痺がある場合、発熱や頭痛、視覚異常を伴う場合、日常生活に支障が出る場合、自己療法で改善が見られない場合は、自己判断せずに早めに医師の診察を受けることが重要です。

後頭神経痛のリハビリ方法

痛みが落ち着いてきたら、再発予防のためにリハビリテーションを取り入れることが大切です。痛みを軽減する運動療法としては、首や肩周りの筋肉をゆっくりと動かすストレッチや軽いウォーキングなどが推奨されます。

筋肉の緊張を解消するストレッチは、首の横伸ばし、首の後ろ伸ばし、肩甲骨寄せなどがあり、ゆっくりとした呼吸に合わせて行うことがポイントです。日常生活での注意点としては、長時間の同一姿勢を避け、正しい姿勢を保つこと、首や肩を冷やさないこと、適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食事などが挙げられます。

後頭神経痛の予防法

後頭神経痛を予防するためには、日頃から生活習慣を見直し、心身の健康を維持することが重要です。長時間の同一姿勢を避け、適切な枕の高さを選び、首や肩を冷やさないように心がけ、適度な運動習慣を取り入れ、禁煙することも大切です。

また、ストレスは後頭神経痛の大きな要因となるため、リラックスできる時間を作ったり、十分な休息と睡眠を確保したり、バランスの取れた食事を心がけるなど、適切なストレス管理とメンタルケアを行うことが、後頭神経痛の予防と健康維持に繋がります。

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