
痔のつらさと鍼灸|うっ血と冷えから|武蔵小杉のひごころ治療院
薬で繰り返す「痔」を、血流と自律神経から見直す
「いぼ痔が腫れて、椅子に座るだけでも痛くてつらい…」
「市販の塗り薬や座薬を使っているが、すぐにまた再発してしまう…」
「病院に行くのは恥ずかしく、手術になったらどうしようと不安…」
そのデリケートでつらい症状、東洋医学では背景をこう捉えます。
▶「下半身の極度な冷え」と「血流低下によるうっ血」です。
痔は「肛門だけの病気」と思われがちですが、ここが整わない限り、薬で一時的に炎症や痛みを抑え込んでも、少し無理をすればまたすぐに腫れ上がってしまいます。
※ 出血が続く、しこりがある、便が細くなったなどの場合は、まず肛門科・消化器科の受診をおすすめします。当院は医療機関での診療に代わるものではなく、並行してお身体を支える役割を担います。
こんな状態、思い当たりませんか?
1つでも当てはまるなら、原因は表面(肛門の粘膜)だけではありません。
当院が着目しているのは、2つの原因

一般的には、痔は「便秘によるいきみ」や「長時間の座りすぎ」が原因と言われています。しかし、それだけでは説明がつきません。
なぜなら、同じように便秘がちでも“痔になる人と、ならない人”がいるからです。
当院が着目しているのは、この2つです。
- 直腸静脈叢のうっ血
肛門の周りには細い血管が網の目のように集まっています。冷えや疲労で血流が滞ると、この血管が風船のようにパンパンに膨らんでしまいます(これがいぼ痔=痔核の正体です)。 - 内臓バランスの崩れ
胃腸の働きが落ちることで、便秘や下痢を引き起こし、排便のたびに肛門に過剰なダメージを与え続けています。
東洋医学で読み解く痔
東洋医学では、痔をこう捉えます。
- 脾と大腸の乱れ
胃腸のエネルギーが低下すると、内臓や血管を「正しい位置に保つ力(引き上げる力)」が弱まり、脱肛やいぼ痔に繋がります。 - 気の滞り・冷え
ストレスや冷えによって全身の気血の巡りが悪くなると、身体の最も末端である肛門に「古い血液」が溜まり、炎症や痛みを引き起こします。
この全身のバランスが崩れた結果、一番負担のかかる肛門に症状として出ているのです。
鍼灸はどのようにアプローチするのか
鍼灸は、飛び出た痔を切り取るような「外科的処置」ではありません。痔の背景にある「血流の滞り(うっ血)」そのものにはたらきかけます。
具体的には
- 下半身の巡りを促し、肛門周りのうっ血にはたらきかける
- 自律神経を整え、胃腸の働きを支えて自然な排便を促す
- 筋肉の緊張をゆるめ、排便時の強張りと痛みを和らげる
肛門の血管に溜まっていた古い血液が動き出すことで、身体が炎症を自力で鎮めやすい状態が整っていきます。
他の対処法との違い(使い分けの目安)
当院の施術内容 ~ 最小限の刺激で作る「回復の余白」
「お尻に鍼をするの?」と不安に思われるかもしれませんが、ご安心ください。プライバシーに最大限配慮し、以下のように行います。
- 腕の特効穴「孔最」へのアプローチ
痔のつらさに用いられてきたツボです。お尻を触らずとも、遠隔からアプローチできます。 - 頭のてっぺん「百会」のツボ
東洋医学の「天地相和」の原理を用い、身体の一番高い場所(百会)を刺激することで、一番低い場所(肛門)の滞りや下垂(脱肛)を引き上げる力を高めます。 - 腰・お尻周りの優しいお灸(「腎兪」・「長強」など)
お尻の先(長強)や腰にあるツボに、米粒の半分ほどの極小の「お灸」を据えます。チクッとした心地よい温かさが、冷えた骨盤内の巡りを促します。(※露出は最小限に抑え、タオル等で配慮しながら行います)
▶︎ 刺激は最小限で、痛みを我慢するようなことは一切ありません。 リラックスして受けていただけます。
ご来院された方の経過
※ 掲載しているのは実際にご来院された方の経過ですが、感じ方や変化には個人差があります。同じ結果をお約束するものではありません。

便秘に伴う繰り返す切れ痔
施術前: 慢性的な便秘で、トイレのたびに切れて出血し、痛みが怖くてさらに便秘になる悪循環。
施術後: お腹と腰のツボで胃腸の働きを整えたことで、自然なお通じが戻り、排便時の痛みも気にならなくなりました。
共通点は「痔の局所だけでなく、血流や胃腸という背景にアプローチしたこと」です。
避けたい習慣
トイレでスマホを見ながら長く座る、強くいきむ
- なぜ避けたいか
トイレに長く座っているだけでも肛門にうっ血が生じます。強くいきむと血管が膨れ上がり、いぼ痔や切れ痔につながります。 - おすすめの対応
トイレは「便意を感じてから」行き、3〜5分以内でサッと済ませるようにしてください。
アルコールや香辛料の過剰摂取
- なぜ避けたいか
お酒や辛いものは、肛門周囲の血管を拡張させ、炎症とうっ血を悪化させることがあります。 - おすすめの対応
痔の症状が出ている間は、これらを控えることが大切です。
冷たい椅子や床に長時間座る
- なぜ避けたいか
下半身が冷えることで血行が滞り、うっ血を招きます。 - おすすめの対応
デスクワーク時はドーナツクッションやひざ掛けを使い、お尻と足元を冷やさないようにしてください。
回復を早める習慣
難しいことは不要です。
毎日「湯船にゆっくり浸かって温める」だけ
- シャワーで済ませず、38〜40度のぬるめのお湯に15分ほど浸かる。
- お風呂上がり、痛くない範囲で肛門周りに温かいシャワーを数分間当てるのもおすすめです。
骨盤内の巡りが促され、うっ血がやわらぐ方向に働きます。
ご家庭でできるケア
「孔最」のツボ押し
- 場所
肘の内側のシワから、親指側に向かって指4本分下がったところ。 - 押し方
反対の親指で、痛気持ちいい強さでズーンと響かせるように5秒押す。これを5回。 - タイミング
痔の痛みを感じた時、トイレに入る前。
強く押さないことがポイントです。 痛くならない程度に、呼吸に合わせて優しく押してください。
肛門括約筋トレーニング
- 方法
リラックスして座り、お尻の穴を意識して「キュッ」と力を入れて10秒キープし、ゆっくり緩める。これを数回。 - タイミング
デスクワーク中や電車の中など、いつでも。血行を促し、うっ血しにくい状態を保ちます。(※痛みが強い時は無理に行わないでください)
よくあるご質問

一人で抱え込まないでください
恥ずかしさから受診をためらい、薬でしのぎ続けていると
症状が進み、日常生活への支障が大きくなることがあります。気になる状態が続く場合は、肛門科の受診をおすすめします。
そのうえで
下半身の冷えとうっ血を整えていくことで、身体の状態は変わっていきます。
まずは一度ご相談ください
「こんなデリケートな悩み、相談しづらい…」と一人で抱え込まないでください。
「相談だけ」でもOKです。無理な勧誘や、納得のないまま施術をすすめることは一切いたしません。
あなたの身体が発しているサインを丁寧に読み取り、座ることがつらくない毎日に向けたお手伝いをさせていただきます。


座るのも辛かったいぼ痔
施術前: 長時間の座り仕事でいぼ痔が悪化。薬を塗っても腫れが引かず、仕事に集中できない。
施術後: 腕の「孔最」と頭の「百会」を中心とした施術で、3回目には腫れがスッと引き、椅子に座る苦痛がなくなりました。