脱臼

脱臼の治療法 ー脱臼の対処法と治療:鍼灸治療と運動制限の管理

症状

関節の損傷が捻挫よりも高度で、関節をつくっている二つの骨の一部が関節包を突き破って飛び出してしまうと脱臼になります。痛みは骨折ほどではないですが、かなり強いです。関節で骨がずれているため、正常の働きができないので機能障害が著しいです。時間がたつにつれ腫れます。

脱臼の治療法

スポーツで起こる脱臼は、肩関節が主なもので、その他、ひじ関節、ひざ関節、指関節、足関節、股関節などに起こりやすいです。実際問題として、一番多い肩の脱臼は、脱臼のある肩の丸みがなくなり、他人が腕を動かそうとすると抵抗を感じますが、多少は動きます。しかし、手を離すとすぐに元の位置に戻ってしまう弾発性固定の状態になります。

脱臼は放置すると腫れや筋肉のなどを招くので、なるべく早く徒手整復術をしたほうがいいでしょう。脱臼を整復するには、長軸方向に引っ張るだけで整復されるものもありますが、無理をせずに速やかに専門医に任せるべきです。

その後、急性症状が消えてから、残る痛みや腫れ、血腫、拘縮、癒着などに対して治療を行います。さらに関節とその関節に関連する筋肉に対しては鍼灸治療が必要になります。

関節の運動制限に対しては、治療とともに、細心の注意を払い他動運動、徒手矯正、自動運動などを適宜行います。

また、急性期(約12時間)には炎症を抑えるために、冷罨法をおこないますが、これは専門家の範疇です。急性期が過ぎて症状が落ち着いたら、逆に温罨法を行います。

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