胆石症・胆のう炎

胆石症・胆のう炎とは?その原因とメカニズム

胆のうは、肝臓の下に位置する袋状の臓器であり、肝臓で作られた消化液(胆汁)を一時的に蓄え、濃縮する働きを持っています。この胆汁は、細い胆道を通って十二指腸へ送られ、主に脂肪の消化を助けます。

胆石とは、この胆道や胆のうの中で、胆汁の成分の一部が何らかの原因で固まり、石状になってしまったものです。結石の成分としては、コレステロールが固まった「コレステロール系結石」や、ビリルビンが固まった「ビリルビン系結石」などが存在します。近年、食生活の欧米化に伴い、日本でもコレステロール系結石が増加傾向にあります。

胆石症には、発症しやすい一定の傾向があると言われています。

これらは欧米で「4F」と呼ばれるリスク因子ですが、日本人にも当てはまる傾向があります。

発作の症状と、胆のう炎との深い関係

胆石があっても、一生痛みを経験せず、気づかないまま過ごす方もいらっしゃいます。しかし、ひとたび症状が現れると、「胆石疝痛発作」と呼ばれる激しい痛みが発作的に起こります。

胆石が胆のうの出口を塞いでしまうと、胆のうに炎症が起こりやすくなります(急性胆のう炎)。逆に、胆のうに炎症があると胆石ができやすくなるとも言われており、両者は密接に関連しています。

軽い症状の場合は単なる胃炎や潰瘍と間違えやすいですが、痛みが治まったからといって放置すると、将来的に胆道がんのリスクを高める可能性も指摘されています。そのため、きちんとした治療を受けることが非常に重要です。

【重要】決して見逃してはいけない体からのSOSサイン

突然、七転八倒するような激しい腹痛に襲われ、脂汗が出て意識を失いそうになる状態を、医学的に急性腹症きゅうせいふくしょうと呼びます。胆石発作もこれに含まれますが、他にも腸閉塞(イレウス)、急性膵炎、急性虫垂炎、消化管穿孔など、命に関わる重篤な病気が隠れている可能性があります。悪化すると急性腹膜炎などに発展し、大変危険な状態になることがあります。

このような激しい腹痛が起きた場合は、ためらわずにすぐに救急車を呼んでください。 通常の相談で受診される場合は、消化器内科、消化器外科、または内科を受診してください。

胆石症・胆のう炎に対する鍼灸治療のアプローチ

胆石症や胆のう炎と診断された場合、まずは専門医による治療(薬物療法や手術など)を受けることが基本かつ最優先となります。

ひごころ治療院の鍼灸治療は、西洋医学的治療を補完するものとして、つらい症状を和らげ、発作が起こりにくい身体の土台(体質)を作ることを目的としています。

※胆石症や胆のう炎の場合、腹部への強いマッサージや指圧は症状を悪化させる可能性があるため原則として避けるべきです。その点、お灸や鍼は適切な温熱刺激や表面からのアプローチにより、安全に胆のうの働きを調整することができます。

具体的な施術 ~ 最小限の刺激で作る「回復の余白」

当院では、お身体の状態に合わせ、お灸を中心とした必要最小限の刺激で施術を行います。

米粒大のもぐさを3~5壮すえる治療を、3週間続けたら1週間休み、再び3週間続けるといったサイクルが理想的とされています。熱さがマイルドな知熱灸ちねつきゅう生姜灸しょうがきゅうでも効果が期待できます。

ひごころ治療院では、重篤な疾患の可能性を常に念頭に置き、医療機関での診断を最優先とした上で、鍼灸治療でサポートできる最善の道をご提案させていただきます。 慢性的な右背中の痛みや、繰り返す不快な症状でお悩みの方は、一人で抱え込まずに一度ご相談ください。

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