打撲の対処法 ー症状と応急処置!初期対応で回復を早める方法
【目次】
打撲の原因と症状、対処法
打撲は、スポーツで直接体と体がぶつかるものだと起こしやすいですが、野球のバットやホッケーのスティックなどで過って打たれるときにも起こります。その場合、皮膚の表面が切れていることがあるので、消毒など手当てをします。
一般には、打撲を起こしたらすぐに圧迫しながら冷やします。皮下出血があるので、出血を早く食い止めるためであります。また、冷やすことによって腫れも防止できます。
打撲の範囲に合わせてガーゼ化包帯を折りたたみ、その中に脱脂綿や清潔なスポンジを入れて、患部に巻きつけます。そして、そこを水でぬらすか、コールドスプレーをかけ、氷をビニール袋に入れてその上に当てます。
こうして痛みが和らぐまで冷やしておくといいのですが、圧迫が強すぎますと、包帯を巻いた先がうっ血を起こすので注意します。
皮下出血を起こしていても、出血量が少なければ組織に吸収されますが、良が多いと吸収しきれなくなります。また、量はさほど多くなくても、皮下出血した場所が骨のすぐ上だと、やはり吸収できません。
すると、この血液が固まって血腫になります。この血腫が骨のすぐ近くにありますと、やがて仮骨になります。
骨折のときに副木などで固定して骨をつなげるのは、この作用を利用したものですが、打撲ではこうなりますと厄介であります。
例えば、関節に仮骨ができると関節の動きが妨げられるので、運動がかなり制限され痛みも生じます。その上、仮骨になってしまいますと手術して切り取る以外に方法がなくなります。
皮下出血がありますと、そのあとが青紫になりますが、出血が組織に吸収されてしまいますと色は元に戻ります。ところが、打撲を起こして2週間以上になってもその色が消えないときは、血腫になっている可能性があります。この段階では注射針でその血液を吸い取ってもらえれば仮骨になるおそれもないですが、この治療は整形外科医でないとできません、すぐに医師の診察を受けることです。
鍼灸師も経験を積んでいれば、その部分を触診するだけで血腫があるかどうか判断できますが、素人やセミプロ程度ではなかなか難しいです。皮膚の色で判断するといいでしょう。
皮下出血を起こして、血液が2週間以上ひかないで血腫になり、血腫が仮骨になるまでにさらに2~3週間ぐらいかかります。血腫が硬くなりはじめると、完全に仮骨になるまで取り出せなくなるので、打撲を起こして2週間ぐらいまでには処置しておかなければいけません。
下手に処置をしますとあとが大変なので、ひどい皮下出血の場合は、早めに整形外科での受診をお勧めします。
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