美肌

美肌 をゲットするための美容鍼の効果と注意点-美容鍼

美肌 とは、どんな肌をいうのでしょうか?若い人とお年を召された人の肌を、色合い、彩度、明度の3つの面でから比べてみますと、若い人の肌は、赤っぽく、鮮やかで、明るく、これに対してお年を召された人の肌は、黄色っぽく、濁り気味で、暗いです。つまり、肌は年齢とともに黄ばみ、透明度が低くなるのであります。

【目次】

1.不健康な肌の原因と症状
2.美肌の鍼灸治療
 ・主要なツボ
 ・治療法
 ・皮膚の働きをよくする方法
 ・健康を増進し、美肌を作る方法
3.美容鍼とセルフケア
 ・美顔マッサージ
4.リフトアップ効果を得るためのツボ
5.アンチエイジングと美容鍼
6.美容鍼を受ける際の注意点
7.美容鍼のデメリットとは?
8.美容鍼に関するよくある質問

不健康な肌の原因と症状

健康な肌の女性

古く日本では「色白は七難を隠す」といって、色白が美人の条件とされていましたが、現代の美肌は、血色がよく、透明度が高く、つやがあって、うるおいが豊かといったところでしょうか?

皮膚のつや、うるおい、鮮やかさなどは、皮膚の汗腺、皮脂腺、皮膚の血液循環によって決められるものであります。そして、これらの働きは、内臓の働きを支配している自律神経によって調整されています。したがって、これらの器官を順調にしておけば、自然と肌は美しくなってきます。

自律神経系の働きを正常にしておくということは、基本的には健康の保持増進を図ることであり、この基礎の上に皮膚の栄養状態をよくする方法を施すということになります。

美肌の鍼灸治療

美容鍼の基本的な意味とは

美容鍼とは、顔や頭皮の特定のツボに非常に細い鍼を刺すことで、肌本来の美しさを引き出す美容法です。しかし、表面的なケアではなく、体の内側から働きかけ、肌の自己再生能力を高めることも重要であります。東洋医学の考えに基づき、全身のバランスを整えることで、さらに肌トラブルの改善や美肌効果が期待されています。

美容鍼が肌質改善にどう役立つか

美容鍼は、様々な肌の悩みにアプローチし、肌質改善に役立ちます。鍼の刺激によって、肌のターンオーバーが促進され、古い角質が剥がれやすくなり、くすみやごわつきの改善が期待できます。また、肌の奥深くにある細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促されることで、ハリや弾力が増し、シワやたるみの予防にも繋がります。さらに、皮脂の分泌バランスが整うことで、乾燥肌や脂性肌の改善、ニキビや肌荒れの予防効果も期待できます。

血行促進がもたらす美肌効果

鍼の刺激は、顔全体の血行を促進する大きな効果があります。血行が促進されると、肌細胞への酸素や栄養分の供給がスムーズになり、老廃物の排出も促されます。これにより、肌のトーンが明るくなり、透明感が増すとともに、くすみやクマの改善が期待できます。また、血行不良は肌トラブルの原因となることもあり、血行促進によって肌のバリア機能が高まり、健康的な肌状態へと導かれます。

主要なツボ

背部 「肺兪」、「脾兪」、「三焦兪
   「腎兪
腹部 「中脘
手部 「陽池
足部 「太渓

などが美肌のポイントになります。

治療法

皮膚の働きをよくする方法

皮膚の働きをよくするには、灸治療が適しています。灸をすえるのは、「肺兪」、「脾兪」、「腎兪」、「中脘」であり、皮膚の栄養状態を高めるという目的で、1ヶ所にできるだけ小さなものを2個ずつ灸をすえます。3週間毎日すえたら1週間休むというように行います。

他にツボ刺激として、「三焦兪」、「陽池」、「太渓」などを加えます。

肺兪」は呼吸の働きを高め、「脾兪」、「中脘」は消化の働きを高め、「腎兪」は排泄の働きを高めます。また、「三焦兪」は後天の元気の宿るところであり、「陽池」、「太渓」は内蔵の機能を整え、栄養を行き渡らせるために欠かせないツボであります

健康を増進し、美肌を作る方法

美肌を作る方法

①背骨の押圧

背骨の両側を手根揉捏で左右同時に押します。首のつけ根から押し始め、順々に腰のあたりまで押します。1ヶ所での押し方は、まず1秒かけてゆっくりと押し込み、押し切ったところで1秒そのまま押し続け、さらに1秒かけて圧力を抜きます。この要領で1ヶ所に連続3回行います。

②首の引き伸ばし運動

Ⓐ首を屈曲させます
Ⓑ首を側屈させます

③下肢の引き伸ばし運動

Ⓐ足の後ろ側を伸ばす
Ⓑアキレス腱を伸ばす
Ⓒ股関節周囲の筋を伸ばす

美容鍼とセルフケア

自宅でできるセルフケアの方法

美容鍼の効果を持続させ、さらに高めるためには、自宅でのセルフケアが不可欠です。丁寧な洗顔と保湿は基本であり、肌のバリア機能を維持するために重要です。紫外線対策も一年を通して行うように心がけましょう。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動も、肌の健康には欠かせません。また、顔のマッサージやツボ押しを 定期的に行うことも、血行促進やリラックス効果に繋がります。

美顔マッサージ

美肌マッサージ

顔の皮膚はその場所の筋肉と一続きであり、筋肉の働きに応じて皮膚が働くので、筋肉を若々しく保つことが顔の皮膚を美しくすることに繋がります。そのためには、筋肉系のマッサージの原則である筋肉の経絡にそってマッサージをしますと皮膚は美しくなります。

図の矢印の方向に沿って、額のマッサージは眉の上から頭のほうに縦に、次いで、眉間から両額角に左右横に、手のひらか四指、親指でなで、軽くもみます。

次に目の周りの筋肉をマッサージします。鼻の根元から上まぶた、下まぶたに沿って、外目尻に向かって輪状に四指で軽くなでます。外目尻はよくなで、よくもみ、あと目をゆっくり強めに閉じて開く運動をします。

頬筋では、鼻の根元から頬骨の下を耳の前、耳たぶから下あごにかけてマッサージをします。四指に腹か人差し指と中指を使うのがよいでしょう。

口の周りは、上唇と下唇に分けて、左右の手指を交互に使って、右の口角から上唇を左の口角に、また両手指で左の口角から右の口角によく軽擦し、次いで両唇を軽く揉捏します。

次におとがいから耳まで左右の手掌を交互に使って軽擦をし、二指で揉捏します。下あごから首の前まで、親指と四指を開いて手掌軽擦をします。マッサージを終えましたら、額全体を自分の両手の指先で軽く叩きます。

美容鍼後の保湿の重要性

美容鍼の施術後は、肌が活性化し、水分を吸収しやすい状態になっています。そのため、いつも以上に丁寧な保湿ケアが重要となります。化粧水や美容液でしっかりと水分を補給し、乳液やクリームで潤いを閉じ込めましょう。保湿成分の高いアイテムを選び、優しく肌に馴染ませることがポイントです。十分な保湿は、美容鍼の効果を持続させるだけでなく、肌トラブルを防ぎ、より美しい肌へと導きます。

リフトアップ効果を得るためのツボ

ツボの押し方とその効果

顔にはリフトアップに効果的なツボがいくつか存在します。例えば、「太陽たいよう」は目尻と眉尻の中間あたりにあり、顔全体の血行を促進し、たるみ改善に効果が期待できます。「頬車きょうしゃ」は下顎角のやや内側にあり、フェイスラインを引き締める効果があると言われています。「迎香げいこう」は小鼻の横にあり、顔全体のむくみ改善に役立ちます。ツボを押す際は、指の腹で優しく、ゆっくりと数秒間押して離すのを数回繰り返します。力を入れすぎないように注意しましょう。

効果的なセッションの組み合わせ

リフトアップ効果を高めるためには、美容鍼と他の施術を組み合わせることも有効です。例えば、美容鍼で肌の土台を整え、その後にフェイシャルマッサージを行うことで、血行促進効果が高まり、よりリフトアップ効果を実感しやすくなります。また、EMSなどの電気刺激を与える施術と組み合わせることで、表情筋が鍛えられ、たるみの改善に繋がることもあります。施術を受ける際は、自身の肌の状態や悩みに合わせて、施術者に最適な組み合わせを相談してみると良いでしょう。

アンチエイジングと美容鍼

若々しさを保つためのコラーゲン生成

美容鍼は、肌の真皮層にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促す効果が期待できます。コラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力を保つために重要な成分であり、これらの生成が促進されることで、シワやたるみを予防し、若々しい肌を保つことに繋がります。年齢とともに減少するコラーゲンを積極的に生成することは、アンチエイジングにおいて非常に重要です。

肌のデトックス効果とは

美容鍼による血行促進効果は、肌のデトックスにも繋がります。血液やリンパの流れが良くなることで、肌に溜まった老廃物や余分な水分が排出されやすくなります。これにより、肌のくすみやむくみが改善され、透明感のある明るい肌へと導かれます。また、デトックス効果は、肌のターンオーバーを正常化し、肌トラブルの予防にも役立ちます。

フェイシャルマッサージとの相乗効果

美容鍼とフェイシャルマッサージは、それぞれ異なるアプローチで美肌効果を発揮しますが、組み合わせることで相乗効果が期待できます。美容鍼で肌の深部から活性化させ、血行を促進した後に、フェイシャルマッサージを行うことで、さらに血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれ、リフトアップ効果が高まります。また、マッサージによって美容成分の浸透も高まるため、より効果的なアンチエイジングケアが可能になります。

美容鍼を受ける際の注意点

施術前後の過ごし方

美容鍼の施術前は、体調を万全に整えておくことが大切です。過度な飲酒や睡眠不足は避け、リラックスした状態で臨みましょう。施術直後の激しい運動や長時間の入浴、サウナなどは、血行が過剰になり、腫れや内出血のリスクを高めるため控えましょう。施術当日は、肌に刺激を与えないよう、メイクは控えるのがおすすめです。

痛みやアレルギーについて

美容鍼で使用する鍼は非常に細いため、痛みはほとんど感じないと言われています。チクッとする程度の刺激がある場合もありますが、我慢できないほどの痛みではありません。痛みに敏感な方は、施術前に施術者に相談しておくと良いでしょう。金属アレルギーがある場合は、必ず施術前に申し出る必要があります。また、まれに鍼を刺した部位に赤みやかゆみが出ることがありますが、通常は数日で落ち着きます。

美容鍼のデメリットとは?

やってはいけないポイント

美容鍼は安全性の高い施術ですが、いくつかの注意点があります。施術直後の激しい運動や飲酒は、血行が過剰になり、腫れや内出血のリスクを高める可能性があります。また、施術部位を強く触ったり、マッサージしたりすることも避けるべきです。日焼けもしやすい状態になっているため、紫外線対策をしっかり行う必要があります。生理中や体調が優れない場合は、施術を控えることも検討しましょう。

効果が出ない場合の理由

美容鍼の効果には個人差があり、すぐに効果を実感できない場合もあります。効果が出にくい理由としては、肌の状態や体質、生活習慣などが挙げられます。また、施術回数や頻度が不十分な場合や、施術者の技術や経験不足も考えられます。過度な期待を持ちすぎず、継続的な施術と生活習慣の見直しが重要です。もし効果を感じられない場合は、施術者に相談し、施術方法や頻度を見直してもらうと良いでしょう。

美容鍼を受ける前に知っておきたいリスク

美容鍼は比較的安全な施術ですが、まれにリスクも伴います。考えられるリスクとしては、施術による内出血、腫れ、一時的な赤み、痛み、だるさなどがあります。また、金属アレルギーの方や、出血傾向のある方、妊娠中の方などは、施術を受けられない場合があります。施術を受ける前に、自身の体質や既往歴を施術者にしっかりと伝え、リスクについて十分に理解しておくことが大切です。信頼できる施術者を選ぶことも、リスクを最小限に抑えるために重要です。

美容鍼に関するよくある質問

施術時間の目安とスケジュールは?

美容鍼の施術時間は、施術内容や範囲によって異なりますが、一般的にはカウンセリングを含めて30分から50分程度が目安となります。スケジュールを組む際は、施術後の安静時間も考慮に入れると良いでしょう。初めての場合は、時間に余裕を持って予約することをおすすめします。

美容鍼での変化が見えるまでの期間は?

美容鍼の効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、1回の施術でも肌のハリやツヤ感、むくみの改善などを実感できる方もいます。肌質改善やシワ、たるみなどの根本的な改善には、数回程度の継続的な施術が必要となる場合が多いです。焦らず、肌の変化をゆっくりと観察していくことが大切です。

どのくらいの頻度で受けるべきか

美容鍼を受ける頻度は、肌の状態や目的によって異なります。初期の集中ケアとして、週に1回程度の頻度で数回施術を受け、その後はメンテナンスとして月に1〜2回程度の頻度で継続するのが一般的です。施術者と相談しながら、自分に合った最適な頻度を見つけることが重要です。

効果の持続期間について

美容鍼の効果の持続期間にも個人差がありますが、一般的には数日から1週間程度と言われています。定期的に施術を受けることで、効果を持続させ、肌質の根本的な改善に繋げることができます。自宅でのセルフケアをしっかりと行うことも、効果を持続させるためには重要です。

自己観察で効果を実感する方法

美容鍼の効果を実感するためには、施術前後の肌の状態を注意深く観察することが大切です。肌のハリや弾力、ツヤ感、トーンの変化、むくみの状態などを鏡で確認したり、写真に撮って比較したりするのも良いでしょう。また、肌の触り心地や化粧ノリの変化なども、効果を実感する上で重要なポイントとなります。

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