美眼

目の健康 ーハッとするほど目が変わる!不調が消える秘密

目の健康 は、単に外界の情報を捉える感覚器としての役割に留まりません。実は、私たちの心とも深く結びついており、目の不調は視覚的な問題だけでなく、精神的な疲労感やストレスを引き起こす可能性があるのです。そこで、以下では、不健康な目が心に与える影響について掘り下げ、その科学的な解消法を東洋医学の視点も交えながら詳しく解説していきます。

【目次】

1.不健康な目の原因と症状
2.美眼のための鍼灸治療
 ・主要なツボ
 ・治療法
3.目の健康を支えるトレーニング
4.目の疲れを解消するマッサージ
5.心と目を繋ぐケア

不健康な目の原因と症状ー見過ごせないサイン

目は人間が活動していくための源泉であります。活動するためには、外から情報を取り入れなければいけません。外からの情報は、感覚器を通して入ってきます。

感覚器には、目、耳、鼻、舌あるいは皮膚などがありますが、外からの情報の80%は目を通して入っていることは知られています。

情報の処理は脳によって行われますが、そのもとになる情報は主として目から入ってくるので、その意味で目は人間が活動していくための源泉だと考えられるわけであります。

また、目は容貌の中心でもあり、これは顔の他の部分の造作が多少悪くても、美しい目をしていれば、綺麗に見えるものです。したがって、目をきれいにしたいというのは、男女問わず大きな願望であります。

目というのは心の窓ともいわれ、心の円満、体の健康のバロメータであります。心身共に調子がよければ、目は輝きを増すものであります。

昔から「目は心の窓」とか、「目は口ほどものを言う」などといわれるように、心の動きをよく映し出します。目は病気の縮図とも、脳、心、あるいは腎の鏡ともいうように、全身状態を知るうえで極めて重要視されてきました。

眼

その意味で、からだ全体が健康であれば、自ずと目は美しくなり、よき情報源として役立ってくれるのであります。

鍼灸治療は、体力、体調を整え、全身から目が輝く処置を図っていくことが基本になります。

美眼のための鍼灸治療

鍼灸治療は、目の周りの血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるだけでなく、全身の気の流れを整えることで、内側から輝く美しい目を育む効果が期待できます。

主要なツボ

顔面部 「睛明」、「瞳子髎」、「太陽
    「攅竹
首部  「天柱」、「風池
肩部  「肩井
腰部  「腎兪

などがポイントになります。

治療法

まず、まぶたを軽く閉じさせて、その上から眼球を静かに10秒くらい圧迫します。そしてパッと離して、またゆっくりと押し、パッと離します。これを4~5回続けます。

次に、左右の目頭の「睛明」を中心に、目の周りを内から外に指圧します。親指を目の上縁に当てて少し力を入れながらゆっくりと指圧します。両目同時に行います。目の下縁は、3本指を当てながら、同じようにふちにそって指圧します。眼球の下にわずかに指先が入るくらいにするとよいでしょう。

指圧するときには、眼球を直接圧迫してはいけません。目の周りの骨に向かって押します。初めから強く押さず、徐々に力を加えます。

眼のふちを指圧しているとき、鼻のつまるような症状があれば、鼻の根元から小鼻にかけて指圧をします。目と鼻は密接な関係にあるので、この部分を指圧しますと目もはっきりします。

ついで、「睛明」を人差し指か中指で少しこねるように押します。また、「瞳子髎」を指先で輪を描くようにしてマッサージをします。

目の周囲を指圧したあとは、軽く両目を閉じたまま、静かに10~15秒じっとさせます。

ついで、後頭部の刺激に移ります。目に一番関係のあるツボは「天柱」です。「天柱」を頭のてっぺんの方向へ向かって、左右の親指で3~5秒ゆっくり押します。合わせて「風池」も指圧します。鼻が通って眼底がツーンとひびいて、さわやかになります。

目を使いすぎると、後ろ首から肩にかけてコリを伴うことが多くなります。ここをほぐすことで、頭や顔面への血液循環がよくなり、顔色もさえます。

肩は、「肩井」が目の疲れをとり、全身に元気をよみがえらすツボです。指圧等でしっかり刺激します。

腰は、「腎兪」を刺激します。「腎兪」は父母からもらい受けた人間の生命力の宿るところとされており、ここを刺激すると、活力・気力が湧いてきて、若返るツボとされています。

足は、「湧泉」を刺激します。足の裏の刺激は全身の自律神経を調整する効果があります。刺激は、自律神経と密接につながりを持つホルモン調整によい影響を与えて、美眼だけでなく、全身の美容にもプラスになります。家庭では青竹踏みかビール瓶などを利用して、足の裏を刺激するとよいでしょう。

目の健康を支えるトレーニング:日常的なケア

日々のちょっとした心がけとトレーニングが、目の健康維持には不可欠です。

日常的にできるアイケアのポイント

  • ブルーライト対策
    パソコンやスマートフォンの使用時間を減らす、ブルーライトカットメガネやフィルムを使用する。
  • 紫外線対策
    日差しの強い日はサングラスを着用し、紫外線をカットする。
  • 乾燥対策
    加湿器を使用する、意識的にまばたきをする、ドライアイ用の目薬を使用する。

目のストレッチとその効果

前述の目のストレッチを定期的に行うことで、目の周りの筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進し、眼精疲労を軽減する効果が期待できます。

目を鍛えるための簡単なエクササイズ

  • 遠近訓練
    近くの物と遠くの物を交互に見ることで、ピント調節機能を鍛えます。
  • 動体視力訓練
    動く物を目で追うことで、動体視力を維持します(例:キャッチボールなど)。

目の疲れを解消するマッサージ:リラックス効果

目の周りのマッサージは、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらします。

自宅でできる目のマッサージ法

  1. 清潔な手で行う
    マッサージ前に手をよく洗いましょう。
  2. 優しく行う
    眼球を直接圧迫しないように注意し、目の周りの骨に沿って優しく行います。
  3. オイルやクリームを使用する
    滑りを良くするために、アイクリームやホホバオイルなどを少量使用するのも良いでしょう。

目の上、下、目頭、目尻など、目の周りの筋肉を優しくマッサージします(各部位30秒程度)。

心と目を繋ぐケア

目の健康は、単に視覚的な機能だけでなく、私たちの心身の健康、そして美しさにも深く関わっています。不健康な目は、精神的な疲労やストレスを引き起こし、生活の質を低下させる可能性があります。

今回ご紹介したように、目の健康を保つためには、適切な休息、栄養、生活習慣の見直し、そして定期的なケアが重要です。東洋医学の視点を取り入れた鍼灸治療やツボ押し、そして日々の簡単なエクササイズやマッサージは、目の疲れを癒し、内側から輝く美しい目を育むための有効な手段となります。

目を大切にすることは、豊かな人生を送るための第一歩です。今日からできることから始め、心と目を繋ぐケアを実践していきましょう。

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